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道具に宿る思想をたどる良特集です。

メルカリに出品して早く売れると値付けを間違えた気がしてしまう貧乏性な僕です。 さて。WIREDの最新号「AS A TOOL 気候危機を生き抜くツールカタログ」を読みました。これがなかなか示唆に富んでいて面白かったです。 内容をかいつまむと、テクノロジーの進展と、様々な機器が目の前に迫る空前の時代において、真に役に立つ道具とは何かを考える特集です。道具とは、モノそのものだけでなく、文化や思想、ライフスタイルまでも含んでいて、そういうスタンスは伝説の雑誌「WHOLE EARTH CATALOG」の精神を受け継いでいるとか(読んだことなし)。 実際に多種多様なツール(広義の)が紹介されていて、例えばより長く歩くためのアウトドアグッズに始まり、土を耕し大地を開くための穀物の種もあればウェアや足袋もあれば"不耕起栽培"という農法の紹介も。はたまた音楽のカテゴリでは、音楽レーベルの「DUST TO DIGITAL」や、最近静かなカウンターブームらしい有線イヤフォンとかも(嘘だろ?リバイバル早すぎるだろ、まだAirPods使ったことないってば!) あまりに幅広すぎて、実用的ではないと思いますが、たくさんある中で、なんだこれ?って気になるものの一つや二つは必ずある気がします。少なくとも、「こんなのあるんだ?全然知らなかったわ」というのは間違い無くあると思います(有線イヤフォンとかね。嘘だろ!(しつこく))。 でも、この特集で価値があると思ったのは、ツールカタログの合間にたくさん挟まれるコラムの方でした。例えば、ガレージブランド「山と道」の夏目さんによる「ウルトラライト」の考え方は、荷物の重さ=価値を知ることを説きます。ものにあふれる今、と同時に断捨離もメルカリも浸透した今、自分にとって価値のあるものは何か。所有する、持ち歩くに値するものは何かを問いかけてくれます。それは、山の中での必要最低限を起点としながらも、それぞれの生活全般に関わるもので、果たしてオレたちは、この人生を何とともに送るべきなんだっけ?という再考を促してくれるのです。最高でしょ? あるいは、山梨のレストラン「DILL eat,life.」(名店。自分は行ったことないけど、オズマガジンで取材させていただきました)のオーナーシェフ山戸ユカさんが、「料理と食事をめぐる循環について」語ります。身土不二を

とりあえず、ビールで。

あっという間にNBAはシーズンが終了しまして、チャンピオンのGSWは来年のプレシーズンに日本に来るので、観にいこうかな。 さて。メトロミニッツローカリズムの最新号「日常を豊かにするクラフトビール」特集が発行されました。夏、待ってましたのビール特集! カバーイラストのプールサイドの木陰がゴールデンエールに見えてきますね。 誌面を飾るのは、茅ヶ崎のPassific Brewing(スペルミスじゃないです)さん、岡山のkori breweryさん、そして東京のKUNITACHI BREWERYさん。今や日本中にさまざまなビール醸造所がある中、潔いまでに絞り込んで、それぞれのスタイルをレポートしています。どこも訪ねて行きたいし、飲みたすぎる。 僕はクラフトビールを愛好してますが、それを語る舌も言葉も持ち合わせていないので、ただただ右から左へと流し込んで「美味いですわ!」と言うのみです。いろんな味わいがあって、多少の好みの差はあれど、どれもだいたい美味しいのだから仕方ない。作り手の方々には叱られそうですけれども。 ところで、そんなメトロミニッツさん、今年の11月に創刊20周年を迎えるということで、早めのお祝いにオリジナルビールをKUNITACHI BREWERYさんと作ったそうです。6/24〜7/10に築地でPOP UP SHOPをオープンして、そこでボトルが買えるほか、都内のいくつかのお店でドラフト&ボトルが楽しめるそう。これはぜひ遊びにいきたいところ。 とりあえずビールで。そんな夏が、すぐそこです。 よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。 

海と紫陽花と江ノ電と。

さて。 オズマガジン鎌倉特集 を片手に、鎌倉散歩に出掛けてきました。梅雨をかいくぐって晴れ間見え、夏の陽気で楽しかったです。 鎌倉駅でスタンプラリー台紙 を入手して、まずは江ノ電で七里ヶ浜へ。11時過ぎてたので、 トライアングル七里ガ浜 の Windera Cafeさん でオーダーしたナイアガラチーズバーガーは店員さんが目の前でとろとろチーズを注いでくれて、ウォーターフォールならぬチーズフォールが楽しめます。もちろん美味しい! そしてテラス席の目の前はオーシャンビュー、振り返れば江ノ電線路が手の届きそうな距離と、鎌倉屈指のベストロケーション! この二大コンテンツをこの至近距離で楽しめるスポットはなかった!! 次は屋上に行ってみることにしよっと。 そこから徒歩10分ほどの、 (E)2102 さんでコーヒータイム。暑い日差しを浴びた後のこの無機質空間でクールダウンが最高過ぎて。海沿い散歩のリセットタイムはぜひこちらへ。坂を登ってくる価値あります。このポストはここで下書きしましたから。ちなみにこの坂をあと一息登ると、リニューアルしたばかりのパシフィックベーカリーにつくので、足を延ばすのがオススメです。 稲村ヶ崎に戻って長谷まで江ノ電に乗って、長谷からは海沿いを歩こう…と思ったらいきなりの雷雨到来! びしょ濡れになりながら、 麻心さん に飛び込んでもうひと休み。雨の由比ガ浜を眺めること30分くらいで上がったので、そこからのんびり歩き、新しくできたスポットを横目に眺めながら鎌倉駅へ。この1年でやはりお店の新陳代謝があり、結構いろいろ変わったな〜と実感しました。 ということで4〜5時間の鎌倉散歩で集めたシールは、稲村ヶ崎、長谷、鎌倉の3枚で、オズマガジンオリジナルのウェットシートをゲットです。おみやげに、ポンポンケークスのレモンケーキとグッドグッディーズのドリップバッグも買って大満足。 わかってはいたものの、海沿い散歩&江ノ電ラリーは、予想以上に楽しくて、汗もかいたし日焼けもしたでしょうし雨にも降られましたけどその心地よい疲れもまた良い1日のスパイスでして。スタンプラリーは次回6/25、26の開催(スタンプはいつでも集められるけど)。まだまだ行きたいスポットはごまんとあるので、ラリー関係なくまた来なくては。 よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

オズマガジン2022年7月号「鎌倉」②

ベランダで育ててるカラーがまったく花をつけず、植え替えを検討する今日この頃です。 さて。オズマガジン最新号「鎌倉の楽しみ方」のご紹介です。昨日触れた通り35周年記念号ということもあってか、原点に立ち返ったような内容です。これぞ鎌倉というべき、お寺あり、紫陽花あり、古民家あり、海沿いあり。めくるほど、鎌倉欲が高まってくる。 去年まで鎌倉特集を15年くらい作っていた身としては、鎌倉には少々詳しいわけですが、知らないお店がたくさんあって、コロナ禍にあってなお、ニューオープンがたくさんあることに驚きました。大河がやっている…のは関係ないですね。でも、GWの人ではすごかったそうで、きっと今も天気の良い週末は賑わっているのでしょうね。取り戻しつつある日常よ。 エリア別に旬な情報が載っているので、使い勝手もいいですね。後半には定番と言えるような人気店や、老舗をカタログ化しているので、お昼どうしよう?とか、一休みしたいな〜などに、うまく応えてくれると思います。 個人的に、検索はもう途方もなさすぎて、「鎌倉 ランチ」とか「長谷 カフェ」とかだと、膨大に出てくるし、どこまで信用できるかわからないので、媒体のフィルターを通して厳選してくれるって価値のあることだよなと、最近はとみに思います。情報は無料かもしれないけど、セレクトはタダでは手に入りにくいかもしれませんね。 絶対行きたい!と思ったのは、七里ヶ浜にできた複合施設の「トライアングル七里ヶ浜」ですかね。オーシャンビューに加えて、ダブルドアーズやパラディーゾの新店と、アイスクリーム屋さんがあるなんて、たまらないじゃありませんか。北鎌倉の珈琲 綴さんや、ベルグフェルドさんにロンディーノさんの新店も気になるし、誌面には載ってないけど復活したらしい鎌倉駅前のカフェロンディーノも足を運びたいぞ。 ガーデンハウスさんが作られたオーベルジュも気になるんですよねー。こりゃ泊まりで行くしかないぞ、鎌倉! よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

オズマガジン2022年7月号「鎌倉」①

  近所のツバメの巣を観察していたのですが、無事に巣立っていきました〜。勝手に親鳥の気持ち。 さて。オズマガジン最新号「鎌倉の楽しみ方」が発売になりました! こちらなんと創刊35周年号ということで、例年なら鎌倉特集は4月でしたが、今年はこの記念号ということもあってスライドした模様です。ちょうど紫陽花ど真ん中! 35周年を記念して、江ノ電さんとコラボしたスタンプラリーイベントも実施する模様で、今週末の6/11、12と6/25、26の4日間、鎌倉、長谷、稲村ヶ崎、江ノ島、藤沢の、江ノ電の5駅でスタンプ(実際にはシール)を3個でオリジナルウェットティッシュ(先着300名)、5個でオリジナルてぬぐい(先着100名)と交換できるそうです! ハードル低くはないですが、ぜひ参加したいところ。なお、スタンプ(シール)台紙は裏表紙または、上記の5駅でシールとあわせて台紙も設置されているようですので、ぜひ! 裏表紙がスタンプラリー台紙というのはいいですね。雑誌片手に街歩きが楽しめそうです。そして、景品交換所は江ノ電鎌倉駅構内、「OZ KIOSK」なるミニショップとして登場するそうなのでこちらもお楽しみに。効率を考えると藤沢スタートで鎌倉へ向かって集めていくのがよさそうですね。交換所は16時に閉まっちゃうそうなので、早めのスタートが必須!? もうひとつ、「鎌倉よりみちフォトコンテスト」も走るそうです。インスタでハッシュタグ #オズ鎌倉散歩 #今日も江ノ電 の2つをつけて、鎌倉で撮影した写真をポストすればOKとのこと。応募期間は7/31まで。入賞すると、江ノ電オリジナルグッズや、江ノ電1日乗車券、オズマガジンセレクトの鎌倉おみやげセットなどがもらえるそうですよ! 35周年とは決して短くはないですよね。そのうち15年くらい携わらせてもらったので、感慨深いものがあります。今こうして、離れてみるオズマガジンもまたいいもので、いち読者としてこれからも楽しみにしていきたいと思います。何はともあれ鎌倉へ! 誌面の内容は明日レビューしまーす。 よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

名もなき詩は、鳴りやまない。

  デクラークがキヤノンイーグルスに加入とか胸熱過ぎるだろ!!!(ラグビーの話です) さて。胸熱といえばMr.Chirdren。今年デビュー30周年をむかえ、いろんなところでその名前を見かけますが、penでも特集されてましたー。今さら僕ごときに彼らを語る言葉なんてないのですが、彼らの音楽とともに青春時代を送ったひとりとして敬意を表しておこうと思います。カラオケ行くとみんなミスチルは微妙に敬遠しつつ誰かが一曲入れると一気にミスチル祭りとなるのってあるあるでしょうか? 誌面には、メンバーたちの言葉はなくて、写真家、アートディレクター、ミュージシャン、ジャーナリストたちが、彼らへの想いを語っています。ディスコグラフィとあわせて展開されるので、歴史を振り返りつつ、客観的な目線なので読者にとって近い気持ちで読めるかもしれません。ファン目線。あのジャケット好きだったな〜とか、あのMVめちゃクールだったよね〜とか。制作の裏話もあるのでファン的には嬉しいはず。本人たちの言葉は音楽雑誌に任せましょう。 ミスチルはこんなにもメジャーで大衆的なのに、先鋭的・社会的でもあって、ここまで全方位的に評価されているのは本当にすごいなと思います。僕は、とにかく桜井さんの綴る歌詞に惚れ込んでいて、言葉選びひとつから、文脈づくり、メロディとの合わせ方、ときに強引・力技で旋律に押し込んじゃう早口歌いも含めて、唯一無二というか、他の追随を許さないとはこのことか。 ラブソングは主観的であくまで私的なのに普遍性があり、メッセージソングには社会への怒りや疑問に共感性を乗せているところがすごい。この振り幅とクオリティ、ほんとまねできないし、お手本にしたいところ。ここまで社会性ある歌を連発できるアーティスト、いないですよね。好きなのは「I’ll be」と「NOT FOUND」あたり。 今は、ミスチルを日常的に聴いているわけでもないですし、最近のアルバムを聴いてもいないのですが、ときどきふと思い出してあれもこれも聴きたくなる。青春そのものだなぁと思います。DNAに染み付いているレベル。 どう言葉を紡いでも陳腐になっちゃいますね。偉大過ぎる! 50周年まで突っ走ってくれるということなので、ここからの20年、彼らは70代で僕は60代に向かって、終わりなき旅、楽しみですね! よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日

ウェブスリーを勉強してみたけど。

  プロ野球は交流戦が始まって、NBAはFINALS進出チームが決まりました。季節は巡るぜ。 さて。近頃ちらほら耳にするWeb3ってなんだ?ってなっていたところ、WIREDさんが特集してくれてたので購読しました。うむ、なかなかうまく理解できないな…。とりあえず思ったことを綴りますが、間違いなどあるかもしれませんので、悪しからず。 つまるところ昨今のインターネット界隈において、検索を使えばgoogleなどの、SNSを使えばプラットフォーマーの、アプリを使えば運営会社の、スマホを触ればAppleなどの、利益に貢献することになっていて、もちろん利用者にもメリットがあるわけだけど、同時にある種の搾取もされるという状況を生み出しています。少なくともユーザーは金銭的対価は受け取っていない。 確かに、プラットフォーマーやらその他企業の存在なしに、インターネットを使うことは難しそうですね。このブログだってGoogleが提供しているサービスだし、ここで書いていることが何かしらのデータとして吸い上げられてもいるのでしょう。それで構わないとは思ってはいますが、嬉しいことではないかもしれません。データを利用されないサービスの方が好ましいか。 Web3とは、すなわちすなわちブロックチェーン技術を使ったシステムによって、プラットフォーマーからの解放と、自分たちの何気ない行動を本質的に自分たちのものとして取り返そうということなんだと思います。デジタルではない物理的なものであれば、所有してしまえばそれはメーカーの支配からは独立していましたものね。ネット上でそれがなかなか難しかったところを、NFTなどで物理的所有と同等の価値を作ろうとしていると。 あまりにも自然に、無自覚に、インターネットに触れているので、それを疑うことももはやあまりないですが、自分たちの取り分を取り戻して、より良い未来と仕組みに作り変えようということですね。他にもたくさんの可能性を秘めているそうですが、実際にどうなるかは未知数ということでした。もしかして、オードリー・タンさんたちがやろうとしていることとも近しいのかな? 個々の知恵を正しく集めて、中央集権的なシステムよりもベターなものを生み出そうとしているのでしょう。 個人がより責任を負うことになるとしたら、短期的視野になったりポピュリズムに陥らないのかな?という疑問もありますし、

コーヒーのために旅をするのか、旅を豊かにするためにコーヒーがあるのか。

気温上昇とともにエスプレッソシェイクが飲みたくなる今日この頃です。 さて。メトロミニッツ ローカリズムの最新号が配布されていましたよ。特集は「おいしいコーヒーの旅」と題しまして、小笠原諸島、福岡、沖縄の3つの町を旅しています。どのコーヒー屋さんもそりゃあ素敵そうで、いつか足を運んでみたいなぁと思いますよね。というか、全国に、世界中に、唸るほどあるコーヒー屋さん、選りすぐるのが難しそうだな~。 ついこの間、 静岡のイフニコーヒーを訪ねたばかり なので、旅×コーヒーの醍醐味はよくわかります。その土地に、町に、根付いたコーヒースポットを訪ねるのは旅のひとつのハイライトになりうるもの。そこでは地元の人々を眺めたり、周辺のイベントをチェックしたり、ただただ美味しいコーヒーを味わったりと、いい時間が過ごせるものです。旅の数だけ、いいコーヒー屋さんのストックが増えていくといっても過言じゃありません。 名古屋でも素敵カフェに出会ったのでしたよ。 ところで、僕が行きたいコーヒー屋さんのひとつに、香川県の直島にある アカイトコーヒー さんがあります。たまたま家族がこちらの珈琲豆を通販で買ってきて知ったお店ですが、直島という場所が好きなのと、店名がかわいいのと、どうやら本に縁がありそうなのと、そんな理由で気になっています。画像検索なんて野暮なことすると、あら、佇まいも素敵ですやん。これはますます心惹かれました。 直島と言えば、今年は 瀬戸内国際芸術祭 の開催年です。夏か、秋に、行きたいな~。夏がいいな、海水浴もできるから。よし、そんなわけで、僕の中でコーヒーを巡る旅2022が動き出しました。実現するのかどうかはわかりませんが、いつか行きたいコーヒー屋さんをストックしておくのってなかなか悪くありません。みなさんもぜひ、おいしいコーヒーの旅を。 よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

オズマガジン2022年6月号「渋谷の周りへひとりさんぽ」②

  何やらパッとしない天気ですね。今年は梅雨入り早いという噂もありますが、さすがにまだですよね? さて。オズマガジン「渋谷の周りへひとりさんぽ」特集見て、早速ひとりで行ってきましたよ渋谷(優秀な読者なのです)。このGW直前に美竹のところにできたばかりのホテル「all day place shibuya」の1FにあるABOUT LIFE COFFEE BREWERS 渋谷一丁目さんへよりみち。小さい秘密基地っぽいスペースで、おしゃれでした。そしてできて間もないのに、主に女性客でほぼ満席でした。 同じフロアに、デンマーク発のクラフトビアバー、Mikkeller Kiosk/Barも併設されていて、夜はまた一味違う雰囲気になるんでしょうね。ホテルにも泊まってみたいです。というか、トランク、コエ、マスタードホテル、シークエンスと、この3〜4年で渋谷界隈はライフスタイル系ホテル、てんこ盛りですね。果たしてインバウンドが戻ってくるのはいつになるのでしょうか。 あれも行きたい、これも行きたいと、地図アプリにブックマークしまくりです。すぐに行けなくても、ちょっとした時にこれが役に立つわけで、こうやって自分の中の地図を作っていく楽しみってありますよね(その名もよりみちノート)。 ふと、2年前、緊急事態宣言下に出したオズマガジン「渋谷」特集のことを思い出しました。制作の佳境の中、あと少しだった取材を止めて、お出かけ本を出していいものなのか迷いながら、人のいないスクランブル交差点を眺めていたっけ。あっという間の2年、なんとか人が戻りつつあるのは、やっぱり嬉しいことですね。 よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

オズマガジン2022年6月号「渋谷の周りへひとりさんぽ」①

先日握力を測ったら、左右とも65kgくらいでした。本当にそんなにあるか疑わしいな。 さて。オズマガジン最新号「渋谷の周りへひとりさんぽ」特集が発売になりました〜。渋谷特集というよりは、代々木公園、表参道、明治神宮前、代官山特集といった方が良さそうかな? 広域渋谷の素敵スポットがたくさん紹介されていました。 「洗練」の一言ですね。カフェにしても、レストランにしても、雑貨店にしても、出てくるお店どれも素敵でした。誌面のデザインも相まってとてもカラフルな印象で、一昔前に渋谷でイメージするような雑多さや、若者感というのは、この中からは感じられません。もちろん、実際に街を歩けば従来のイメージも残っていると思いますが、街って光の当て方、編集の仕方でずいぶん表情を変えるんだという、ひとつの例と言えそうです。 「顔をあげて街を歩けば、小さな幸せあちこちに。」というタグラインが表紙で謳われている通り、よくよく目を凝らすと街にはいろんな楽しみの種が潜んでいますね。新しいお店もそうですし、昔からあるお店もそう、新緑や雲の流れに雨の雫だって味わい深いものです。それから道行く人の身につけているもの、街中の様々なサインやピクトグラム、はたまた渋谷というすり鉢状の地形まで。うん、街にはヒントしかないですね。ヒントの奥にどんな答えを望むかは、あなた次第ということで、正解はひとつじゃないはず。 街を歩くにはぴったりの季節です。「渋谷? 最近行ってないな〜」という人には、ぜひ手に取ってみてほしいなと思います。きっと、「なんか渋谷、楽しそうかも!」と思ってもらえる気がします。 よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

"真実と正義と美の化身"を求めて

映画『シン・ウルトラマン』の前売り買って準備万端の僕です。もちろんフィギュア付きのやつね! さて。そんなこんなで、いよいよ5/13の公開が迫ってきました。予習のためにウルトラマン特集の「キネマ旬報」と「pen」買っちゃうくらいには盛り上がってます。でも、ウルトラマンに特別な思い入れがあるわけではなく、子供時代に幾つかのシリーズを普通に見たくらいなのですが、『シン・ゴジラ』が面白かったのと、息子がウルトラマンをちょうど見ているので、妙に前のめり。から騒ぎです。でもお祭り騒ぎには乗っておきたいタイプ。野次馬根性とも言う。 でもでも、予習したら俄然楽しみが増しましたよ! 雑誌で知ったことは、ウルトラマンをデザインしたのは成田亨さんという画家・彫刻家だということ。しかも、そのテーマは「真実と正義と美の化身」だというじゃないですか! そんなコンセプチュアルなものだったなんてビックリしました。今回のウルトラマン、カラータイマーがないようなんですが、それは成田さんが嫌っていたからだそうで、クリエイターの想いを汲んでの今回のリブートになるそう。 ちなみにその原画?のような作品もあるんですが、むちゃくちゃかっこよかったです。しかも、今回庵野さんプロデュースで、レプリカの受注販売も行わるとか!! とりあえず件の絵が見られますので、ぜひ見てみてください! 庵野秀明プロデュース「成田亨 複製絵画」受注制作販売のお知らせ もう一つ期待が高まるのが、撮影にiPhoneを多用しているというエピソード。あくまでそれは手法の話ではありますが、いろいろと新しい取り組みで、オリジナルでは成しえなかった表現、今の時代の特撮をやるという心意気がいいじゃないですか。なお、ウルトラマン自体はフルCGで描くそうです。 キャストやスタッフたちのインタビューも熱かったですし、いよいよ楽しみしかありません。「ウルトラマンは、地球人と異星人の狭間の存在」という言葉にも重みがありますね。唯一の心配事は、うちの子が話についていけるかどうか。まあ、もしも難解だったとしても、いい経験てことにしておこう。 ところで、横浜のランドマークプラザに、ウルトラマンが来てましたよ! 何やらみなとみらい中に出現しているようなので、これも詣でておかねばな。祭りは続く。 シン・ウルトラマン みなとみらいに、現る ということで、あとは劇場に乗り込む

Chim↑Pom事変に大いに期待する

パッカブルなスーツを探していますがどこで買うか悩んでいる僕です。 さて。 昨日ポストした通り「Chim↑Pom展:ハッピースプリング」に行ってきたのですが、 それだけじゃ語りきれなかったので、今日ももう少し感想を述べたいと思います。 美術手帖の4月号がまさにこの個展に合わせた「Chim↑Pom 自由と真実のあくなき探求」特集だったので、予習復習を兼ねて読みました。個展の理解を深めるにとても良かったので、是非セットでお楽しみいただきたく。 彼らの作品は、その表現だけを切り取って語るべきではないのかもしれません。少なくとも自分の目で見ることなく良し悪しを計るべきではないと思いました。なぜこの作品が生まれたのか、どうしてこういう表現なのか、作品に対して自分は何を感じ、また、どうしてそう感じるのか。そこまで想像して初めて彼らを語る資格が持てるように思いました。 誌面を通して、彼らが作品ごとにテーマを深く突き詰め、「Chim↑Pom 会議」なるものを経て、作品化していることを知りました。それらはただラディカルなわけではなく、すべてが必然性ある手法であり、革命でした。少なくとも単なるお騒がせではないし、その程度だったらこんなに長く活動できないし、森美術館で個展も開けないですよね。最たるものは広島のプロジェクトで、彼らはその展示を中止せざるをえなかったにもかかわらず、その後継続的に広島の方々とコミュニケーションを図ることで、作品をより意義あるものに昇華させたようです。その真摯さは胸を打つものがありました。何をやるにしても法律もしっかり確認した上で最も効果的な手法で仕掛けられていて、イメージとは裏腹にとても緻密。 ところで、今回の展示に当たっては、その作品の性格から美術館側との交渉ごとはかなり複雑だったようです。彼らのやりたいことと、営利施設である企業美術館のルールの間での綱引きは、一筋縄ではいかなかったそう。その一端が、スーパーラットのピカチュウバージョンで、肖像権の問題で美術館での展示は見送られた代わりに、サテライトとして虎ノ門の会場で展示されていました(森美術館で予約の上鑑賞できました)。さらに、協賛金に関して今日時点では決裂しているようで改名するんですかーい! 詳細はこちらに 。(鑑賞時点では改名は反映されてませんでしたが、ショップでTシャツが販売されてました) この件も含

いつの日かスバールバル諸島へ。

GWはのんびり目に過ごしております。ダラダラしたいぜ。 さて。長男に、北極には陸地がないよと言うと、「え!? じゃあホッキョクグマはどこに住んでるのさ?」と言われました。確かにね! と言うことで地球儀上で北極を見ると、周辺に島がありますね。 僕らが見たのはスバールバル諸島というノルウェー領の島でした。ネットで検索していくと、その辺りの北極海クルーズのツアーがあるのですね。氷の大地と島々の様子、ホッキョクグマもいましたし、夏にはツンドラも顔を出すそうで、たいそう美しかったです。 これはいつかは行きたいなぁ!と思って、雑誌のトランジットがそんな特集してなかったっけ?と探すと、ちょうどそれっぽいのありました。そっか、オーロラも運が良ければ見られるのか! 死ぬまでにオーロラを観たいと思ってたので、これは本当にいつか行きたいぞ。アラスカと、アイスランドも行きたいんだけど、大丈夫かな? 言うまでもないですが、地球は広いなと思いました。海外旅行も今年中には行きやすくなりますかね。ネットと雑誌でですが、異国の絶景を眺めてワクワクしたのでした。地球はでっかい宝島。 よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

雪どけ水のある町で

今週も月曜日の話題は佐々木朗希から始まった僕です。 さて。今月のメトロミニッツが発行されておりました。特集は「水のこと考えてる?」で、ズバリ水です。初めて知りましたが、宮城県で初めて水道事業が民営化されるなど、水の周りが騒がしい…というわけでもないですけど、水にまつわる特集で、主に雪どけ水の便りでした。 巻頭で登場するのは山形県。雪が溶け(今年は特に多かった)、しばらくぶりに姿を見せた地面の下からは新しい命が芽吹いているようで、山菜が姿を見せ、海からサクラマスが戻り、そしてその雪どけ水は様々な豊かさを地域にもたらしていくのだそう。つい最近、山形を訪ね出羽三山の雪化粧を眺めてきたので、その景色を思い出して胸が高鳴ります。まだまだ知らない山形がたくさんあるなぁ! そして衝撃だったのが、こちらのページ。4月中旬から約1ヶ月ほど、白川湖に雪どけ水が流れ込むと、水没林なる風景が現れるのだそう。霧のかかったそのあまりにも幻想的な風景に目が釘付けになりました。これは地元出身の小関一成さんが撮りためたものだそうです。 2月に写真展をやっていたようで、これは実物見たかったな〜! サイトで写真見られますので、ぜひご覧ください。写真集買おうかな。。 小関一成写真展 「霧幻の水森(もり) -Lake Shirakawa-」 | 写真展・ フジフイルム スクエア(FUJIFILM SQUARE) 話が少しそれましたが、水とひと口に言っても実に様々なものがありますね。雨、川、海、水道、霧、そして雪どけ水。姿を変え、地球を巡り、私たちの周りを循環していくこの存在は、命そのもの。日本では、当たり前にそこにあるものだから特別に感じることは少ないけれど、本当はとても貴重なものとして、もっともっと大切にしないといけないのかもしれません。 そんなことを、ふと思う一冊でした。東京メトロのラックまたは、29日からはKindleストアでもどうぞ。 Kindleストア-メトロミニッツ編集部   よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

サウナいきてーと言うだけの回。

  Netflixの会員数がこの第1Qはだいぶ減ったそうですね。みんながみんな動画を見る時間があるわけでもないだろうから、どこかで上限には達しちゃいますよね。 さて。サウナ。数年前からブームになっているのはご存知の通りかと思います。コロナで新規層が入ってこなくなったと聞きますが、ファンの裾野は広がっているような印象です。僕自身は詳しくもなければ特別な思い入れもないのですが、利用するとやっぱりいいなーと思います。水風呂に入るときはいつも清水の舞台から水風呂に飛び降りる気分です(?)。ととのっているのかどうかはわかりません。 ところでサウナとランニングってちょっと似ていますよね。感度の高そうな方々にサウナフリークが多いところとか、心身のリフレッシュやデトックス的な意味あいにおいても。でも、サウナは圧倒的に受動的で、筋肉などが疲労しないというのは大きな差で、走ることをためらう人もお風呂の延長線上で利用できそうです。 でも、一般的な入浴や温泉ほどには受動的ではないんですよね。サウナは、能動的受動という相反する要素が入っているのが面白い。自ら進んで特殊な環境に入っていくけど、実質的には何もしないという。そして疲労はないけど、汗をかいて代謝を促しているんだから、これはお得感がすごいですね。 走るにせよ、ととのうにせよ、代謝がやっぱり大事なんだということだと思います。細胞的にも、精神的にも。ということで、新陳代謝を促すべく、今度サウナでテレワークでもしようかなと思います。写真の雑誌サウナブロスには、いろんな施設が紹介されていました。タレントさんもたくさん出てて、撮影大変そうだな、と思いました。 よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

オズマガジン2022年5月号「新しい下町さんぽ」①

  佐々木郎希投手、若干20歳で圧巻の完全試合! 13連続三振とか偉業すぎる!!! さて。興奮冷めやりませんが、オズマガジンの最新号「新しい下町さんぽ」特集が発売です。「街を歩くことを通して出会える小さな幸せをお届けする」という雑誌のコンセプト(共感しかありません!)に沿って、下町エリアを案内しています。 僕は10年近く錦糸町エリアに住んでいました。下町と呼ぶのかは微妙なところですが、東東京(イーストトーキョーとも言う)という括りには入るエリアで、すっかり人気の街となった清澄白河にも蔵前にも押上にも、自転車やランニングがてら、よく遊びに行っていました。 もう言い尽くされていますが、このあたりは渋谷や新宿などの東京の西側に比べると、ずいぶん家賃も安かったようですし、まだまだ昭和の匂いが残っていたり、ところどころ江戸の面影も残っていたりします。そういう昔ながらのものと、それに惹きつけられてきた新しい世代とがいい感じに融合したのが今ということになるでしょう。 かつての下町は、懐古主義的な部分があったように思います。が、今の下町は、やや性急すぎた都市化の反動としての文化が色濃いように感じます。丁寧さとか、人情とか、飾らなさとか、そういうものを重んじる現代のカルチャーであり、ライフスタイル。 まあ御託はおいといて、とにかく心地のいい場所が増えているということですね。明日は、もう少し中身についてご紹介していきたいと思いますので、ご期待ください。 よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

カフェによりみち、いい気持ち。

3rdワクチン、キメてきました。副反応出ませんように、と。 さて。注射の帰りにミサキドーナツさんでドーナツとコーヒーを買って、横浜はハンマーヘッドのテラスでひと息入れまして。ぼんやりニュースアプリをななめよみした10~15分くらいでしたが、心地のいいひとときでした。こういうスキマ時間、大事ですよね。 コロナがあって、在宅勤務とリモートワークが増えたことで、家で過ごす時間は増えましたし、時間の融通は利かせやすくなりました。が、どこで仕事をするとしても、それは絶対的にオンタイムなわけで、オフタイムをどう過ごすかは変わらず大事ですよね。下手すると自宅周辺だけが生活範囲になりかねない。自宅はオンにしてもオフにしても日常すぎて、息抜きとはちょっと違うんだよな。いや、息は抜けるが、目新しさがないから新陳代謝しにくい気がする。今まで以上にサードプレイスが大事なのかもしれないなぁ、などとニュース読んでいたはずが、気付くとそんなことをぼんやり考えてました。 ところで、カーサブルータスが「新・カフェとロースター」という特集でしたね。増え続けて進化し続けるカフェ&ロースター。日本中にとびきり素敵なお店が増えていて、小川珈琲の京都の新店めちゃくちゃ行きたいし(というか京都行きたい)、清澄白河にできたCOFFEE MAMEYAもハイソ過ぎるだろうと唸っちゃうし、 こないだ足を運んだSingle O Hamacho も載っていたしと、よくもまあこんなにできますよね。NIGOさんとブルーボトルのコラボした店まであるのかよ! ちょっと刺激のある非日常と、ほどよくリラックスする時間をくれるカフェってやつが求められるのは、よくわかる気がします。べらぼうに値が張るわけではないですしね(そんなに安いわけでもないけれど)。 さて、次はどんなカフェにいきましょうか。よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

春は映画の季節

いよいよ本日、アカデミー賞の発表ですね。楽しみです! ということで、週刊文春から映画特集(年に2回出ている模様? いつから??)が出ていたので思わず手に取りました。映画雑誌を買うのはいつ以来でしょう。最新作情報、そしてアカデミー賞情報、いろいろなインタビューやコラムもあって充実の一冊。映画じゃんじゃか観たくなるよ。 僕が映画をたくさん観るようになったのは、2007年くらいからで、雑誌の映画ページの編集を担当してからでした。映画の紹介をするからには、責任持ってやらなくてはらならない。そのためには映画に詳しくならなくては!の一念です。それまでは月に1本観ればいいほうだったのが、年に200本以上観るように。で、まんまと沼にはまりました。映画、こんなに面白いのかよ!って。 映画の面白さは到底僕には語り切れませんが、確信をもって言えることがあるとすれば、「世の中にはこんなにたくさんいい映画があるのか!」です。ランキング上位には入らないかもしれない、全国でわずかな劇場でしかかからないかもしれない、だけど、とんでもなく素晴らしい映画が、世界中で生まれているということ。それが最大の衝撃であり、そしてその衝撃にいくつも出会えたことがこのうえない喜びでした。 当然、映画に関する知識や情報も増えていって、そうするとさらに楽しみは増していきます。この監督がどうで、このモチーフはどうで。予備知識を必要とすることがいいとは言いませんが、深く浸る楽しみが存在するというのは確かですよね。さらに楽しいのは、いろいろな人の感想や解釈をネットで観ること。自分はここが刺さった。こんな風に感じた。では、他の人はどうだろう。今はうなるほどレビューがあふれていて、それを貪るように読むのも、映画の楽しみ方のひとつと言えるかもしれません。映画ってそういうプラットフォームでもあるんだな。 今僕が15歳だったら、映画に関わる仕事がしたいと、本気で思っていたような気がします。『パワー・オブ・ザ・ドッグ』と『ドリームプラン』が観たいですね~。 よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

さあ、ひとり旅の時間だ

  ゼレンスキー大統領の演説、テキストで読みましたが、上手だたなと感じました。映像だとどんな印象だろう。 さて。オズマガジントリップ「春のひとり旅」特集が発売中。テーマは「古都」ということで、京都、名古屋の四間道(しけみち。初めて聞いた)、鎌倉、会津、宮崎の飫肥(おび。難読!)、桐生、四万十が紹介されていました。古都というだけあって古い街並みが残りつつ、新しいスポットが増えているそうで、どこも魅力的です。 そろそろね、また旅に出たい季節ですね。ひとりであれ、それ以上であれ。古都であれ、どこであれ。前にもどこかで書きましたけど、僕たちはときどき日常を離れることで、自分のことを客観的に、俯瞰的に見れたりするものですよね。旅に出ると「やっぱり我が家がいちばん」とか言ってしまうように。 日々はとめどなく流れ続けるもので、どうしても僕たちはその流れの中で生きていかなくちゃいけません。流れの中にいるということは、ある意味で前に前にと急かされることであり、留まろうと思えばしっかり足を踏ん張るなり、藁か何かを握りしめるなり、余分な力が必要で。 でも、物理的に離れてしまえば、がんばらなくても「いつもの流れ」から逃れることができて、その流れの速さとか、透明度とか、そういうものを他人事のように見ることができる。まあ、そんなものが本当に必要かどうかは、意見の分かれるところではあると思いますが、僕はそういうふうに遠くから日常を眺めてみるのがわりかし好きだということです。そういう種類のメンテナンスもある。 そんなわけで、近々、旅に出かけようと思うのでした。よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

ニッポンカルチャーをまだまだ僕は知らない。

僕の生活範囲は幸にして停電しませんでしたが、あらためて、何があるかわかりませんね。 さて。メトロミニッツ ローカリズムの最新号は「ニッポンカルチャー見聞録」。日本の文化といえばさまざまありますが、この特集では「銭湯」「民藝」「工芸」「スナック」の4つのカルチャーをセレクトしていました。なかなか、ニッチというかディープというか。当然、日本の文化がこれだけのはずはなく、シリーズ化していく特集のようです(多分)。 どのジャンルも、知っているようで知らないというか、もちろん銭湯は行ったことあるけれど行ったことのない銭湯のほうがはるかに多いし、民藝品も工芸品も持ってはいるけれど、誌面には「こんなのあるんだ~」しかありませんでした。スナックは、あれ、行ったことないぞ。 そう思うと、つくづく、人生にはやったことのないことばかりで、考えようによっては可能性の塊だし、知らないままというのはもったいないっちゃもったいないし、限りある時間のことを思うといくぶん途方にもくれちゃうし、そんな中で取捨選択しながら生きていくんだよなぁと意味もなく大げさに考えてみたり。文化って壮大ですね。ところで、どこからが文化なんだろ? 多分それは、誰かの営みの集積で、生活だったり仕事だったり娯楽だったり、いろんなものを含んでいるものですが、最少2人以上の人が愛好したもの、と言えるでしょうか。生活必需品ではないけれど、少し余計なものを、2つ3つ持っていたほうが、ゆとりのある暮らしになるように思います。自宅にお風呂はあるけれど、わざわざ銭湯に行くのはけっこう楽しいし、お皿はどこにでもあるけれど好きな器を探して旅をするのもわくわくします。また行きたいと思えるスナックがあったら、きっと豊かでしょうね。 ことさらに意識する必要はないのかもしれませんが、文化というのは生活の潤いだなぁと、ページをめくりながら思うのでした。ぜひ東京メトロのラックで。もしくは29日以降は電子版が購読できます。 Kindleストア-メトロミニッツ編集部 文化的なよりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。