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2月, 2023の投稿を表示しています

旅するお楽しみをもう一度

『おかあさんといっしょ』(おかいつ、と略す衝撃!)の体操のお兄さん卒業のニュースに涙している僕です。好きだったんですよね〜。 さて。フリーマガジンのメトロミニッツ最新号「わたしが旅に出る理由」を読了しました。手に取らないわけにはいかないタイトルです。小沢健二を思い出さずにもいられないですね。 石川直樹さんが香川を旅すればその瀬戸内海の景色に魅了され、画家の網代幸介さんは日光東照宮を独自のタッチで描きます。網代さん初めて聞くお名前だと思ったのですが、絵本『てがみがきたなきしししし』の著者さんでしたか! 広島の本屋さんで見かけて衝動買いしていたので、そのファンタジックな作風と合わせて僕的にも旅というキーワードにリンクする人選でした。それから、詩人・作家のくどうれいんさんは、初めての富士山詣でに出かけておりました。 特集のコンテンツは以上なので、もうちょっとたくさん読みたかったというのが正直なところではありますが、三者三様の旅が楽しめ、それぞれのデスティネーションにも心惹かれるものがありました。ああ、旅に出たくなる。 ところで僕には旅に出る理由があるのか。大それた答えはなくて、一言で言えば「感動が欲しい」ということになります。それが旅でないといけないことはないのですが、知らないところに行く、はたまた、遠くまで足を運ぶ、というのは、非日常であるがゆえ感動を得やすい行動ではありますよね。美しい景色を見る、美味しいご飯を味わう、偶然の出会いを楽しむ、電車や飛行機に揺られる、いつになくたくさん歩く、思わぬ失敗やトラブルに見舞われる、有名な観光地を体験する、などなど、やっぱりそういうのって楽しいわけで。感動が欲しいですらないか、「楽しみたい」だけ。地方でマクドナルド行っても別にそれはそれである種の楽しさではあるんだよな。地元の高校生とか見て。感動じゃないけど。 旅じゃなくても楽しみはたくさんあるけれど、旅という楽しみもいいものだということです。春はすぐそこ、旅立ちたい自分の衝動を感じる一冊なのでした〜。あれ?「いい日旅立ち」なるビールを片手に読んでいるんですけど・・・!(仕込みじゃないです) よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

影の仕事の報酬は誰が支払う?

人間ドックの結果が返ってきて、軽度の異常はあるものの概ね問題なしってことでした。軽度の異常、気になるな。。 さて。新聞で「シャドーワーク」なる言葉を知りました。1981年に哲学者のイバン・イリイチさんが提唱したそうで、子育てや家事などの報酬をともなわない仕事全てのことを言うそうです。で、最近はむしろ、現在のデジタル社会の中で気付けば消費者が負担している労働にフォーカスが当たっているそう。 すなわち、アプリやらウェブサイトでの会員登録だったり、オンラインショッピングでの購入手続きだったり、そういう何やかや。何かに興味を持ってクリックしたものの、ID登録で嫌になった人、多いんじゃないですかね。僕はもちろん何度もあるわけですが、この煩わしさこそがシャドーワークということ。思い当たることがありすぎるぞ! デジタル社会の前であれば、窓口に行って、企業側がやってくれていたかもしれない作業がいつの間にかこちら側にきていたという話で、もちろんそのおかげでコストが下がったり無料でサービスを享受できたりしているから、一概に良い悪いは言えないのですが、費用は減っても自分の時間や労力を差し出しているとしたら、果たしてそれは便利と言えるのか。一度立ち止まって見た方が良いことかもしれません。 最近のウェブサイトは問い合わせ電話番号が載ってないことも多くて、メールなりチャットなりでの相談がスタンダードですよね。それで解決すれば良いのですが、なかなか知りたいことにたどり着けなかったり、すぐには希望がかなえられなかったりして悶々とすることもよくある話。ちょうど今、旅行予約でもやもやしてるんだよな。 テクノロジーによってずいぶんと利便性や効率性などたくさんの恩恵を受けたように思いますが、事実として恩恵を受けている実感もありますが、決してそれは無償ではないということ、個人情報などのデータに限らず、場合によっては恩恵以上のコストを支払っていることもあり得るということを今一度考えたほうがいいよなーと思うのでした。ただより高いものはないってか。 よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

森と湖の国へ

なかなか強烈な春一番が吹きましたね。春一番好きだ。春近しをダイレクトに感じられるから。セットで花粉もやってくるのは×です。 さて。雑誌TRANSITの最新号が「春夏秋冬フィンランドに恋して」ということでフィンランド特集でした〜。いやーいいですねフィンランド、行きたいですね、フィンランド。そんな特集です(ざっくり)。 フィンランドと言えば森と湖の国で、デザインが有名で、幸福度も高い。に加えて昨今はサウナー的にも聖地な扱いで、誌面でもTRANSIT流に写真家の加治枝里子さんがローカルなサウナを旅していて、その美しく切り取られた世界と臨場感たっぷりのテキストに、否が応でも行きたさが募るわけです。反則級。 表紙のようなオーロラ輝く夜空も最高ですよね。前にオーロラ目的で現地を訪ねながらも出会うことが叶わなかった僕としては早くリベンジしたすぎる。2018年にできたヘルシンキ中央図書館もめちゃくちゃ素敵。前回行った時アアルトのスツールを買わなかったことを後悔したんだよな。アキ・カウリスマキが作った郊外の小さな映画館というのも気になるぞ。 コロナ前は年に一度の海外旅行がお楽しみで、この3年間はもちろん吹き飛んでいたわけですが、ここにきてまた海外への気持ちが持ち上がってきたのを実感する特集でした。やっぱりまだ見ぬ世界に会いたいし、異なる土地を踏みしめたいと、ただただ思います。理由はわかんないけど。 よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

よりみち気分を味わって。

長男がバレンタインのチョコレートをもらってきて親の方がキャーキャーなってしまいました。お返しどうしよ〜〜!?!? さて。新宿にオズマガジンのお店があるのはご存知でしょうか。新宿西口地下街に、小田急さんが昨年12月に展開したSHINJUKU DELISH PARK内に「OZとハルコの旅するベーカリー」と「YORIMICHI MAR」の2軒です。 ベーカリーはBakerys Kitchen ohanaさんと小田急さんとのコラボレーション。「旅する」と冠する通り、日本各地で出会った食材を使ってパンを焼いているのが特徴です。肝心のパンの写真を撮り忘れましたが、カレーパン、クリームパン、クロックムッシュを食べましたが美味しかった〜。 もうひとつのYORIMICHI MARTはオズマガジンが出会った東京中心の逸品を販売。谷中asanteさんのジェラートなどなど、なかなか出会えないアイテムが集結していて、誌面から飛び出してきたようなよりみち的お買い物を提供しています。 オズマガジン片手におでかけできたらいちばんいいのですが、なかなかその時間も取れない毎日で、ここに来ればその気分を味わえるという常設店があるのは嬉しいことですね。よかったら足を運んでみてください。 よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

タイパタイパと言わないで。

ネイバーまとめ見ようとしたらサービス終了してました。そういえばそうだった。 さて。タイパという言葉が流行っておりますが、タイパって何でしょうね。時間対効果。時間はコストなので、コスパに含まれる概念でしょう。時間はもちろん、コストを有意義に使いたいと考えるのはごく当たり前のことなので、何を今さらと言う気も少々。 問題は有意義の中身なんでしょう。無駄に思えることも当事者に大切なことならタイパがいいし、逆も然り。何をもってタイパとするかは人それぞれで、思い切りこれは暇と退屈とよりみちの倫理学だな。映画を倍速で見たい人は見ればいいし、見たくない人は見なければいい。 乱暴なのは、Z世代=みんな倍速で映画見てる=悪、的な雑な括りですよね。ある世代が全員ゆとり扱いなのと同じで。Z世代もタイパもゆとりもパワーワードだからメディアが使いたがるのはよく分かりますが、受け手は注意が必要。タイパを重視しようがしまいが、その良し悪しを断じようとするのが危険ですね。個人の自由の領域。 ただ、もしかしたら、タイパの良さを目的にしてしまうと、本質的な楽しみを損なってしまう可能性はあるのかもしれません。温泉が好きだから湯宿に行くのにコスパを気にしすぎてお湯をじっくり味わえなかったとしたら残念的な。ま、それも他人がとやかく言うことでもないか。 せっかくの機会なので、自分にとってタイパ、コスパの中身を分解しておくと面白いかもしれませんね。 よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

草間トリックス健在!

NYCマラソン、無事にエントリーしました。11月に向けてがんばるぞ(ランと英会話)。 さて。カーサブルータスの最新号が「草間彌生、最新案内」特集だったので即買いです。10年ぶりのルイ・ヴィトンとのコラボレーションが世界中で話題ということでの今ですね。お店に行ってみましたがもうだいぶ売れちゃってる模様。でも、3月には第2弾がドロップするそうなので要チェック。 で、それと同時に原宿にポップアップストアが出ていたこととか、都内各所でさまざまなインスタレーションなどがあったこととか、全然知らなかったー!! 知ってたら絶対見に行ったのにな。増上寺とか芝公園とか行幸通りとか。。。情報感度が落ちていることを実感せざるを得ない。 ま、それはそれとして。僕の草間さんの原体験は森美術館での個展「クサマトリックス」です。六本木ヒルズ開業間もない頃で、物見遊山的に行きましたし、アートらしいアートを見たこともなかったので、完全になんだこりゃ〜とエンターテインメントとして楽しみました。 今もそれはあんまり変わっていなくて、水玉とカボチャのアイコニックさとフォトジェニックさにただただ食いついているだけのようにも思います。一言でいえば、カワイイ。その後、いくつかの個展など彼女の作品を見て、知識も増えたけれどもなお、唯一無二のポップさと毒々しさに魅せられている。 あえていうなら草間さんの魅力はオブセッション=強迫観念かなぁと思います。執拗なまでの増殖性と有機性、そして「愛はとこしえ」という普遍的なメッセージ。病的だけど、それゆえに心を捉えるといいますか。みたいなこれまでの足跡をまとめた一冊でした。あらためて国内各地のパブリックアートも観に行きたいし、今香港でやっている回顧展も行きたい(GW・・・か!?)。 ちなみに長男次男とも「すご」「こわ」と言いながら興味津々でした。越後妻有で見たやつだよって教えたら納得してて、直島と十和田に行ってみたいそうです(中に入れるカボチャが刺さったました)。あと松本を走るバスと香港の地下鉄に乗りたいそうで。笑 まだまだ僕たちを魅了してくれることを願いつつ。よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

清澄白河の進化を体感する。

花粉の足音がし始めた今日この頃。でもコロナ以降マスクのおかげで軽減されています。 さて。オズマガジンを読んだことだし、清澄白河のお店に行ってきました。「BEER VISTA BREWERY」さん。森下よりのお店で、昨年12月にオープンしたばかり。いくつものホステルなどを手がけるバックバッカージャパンさんによる新店でした。ブルーパブのようですが、ブルワリーは始動前でしたかね。 てことでカフェ散歩ではなくビアパブにダイブです。10タップほど揃っていてあれこれ飲みましたが毎度のことですが何飲んでも美味しく感じてしまうので詳細は割愛します。フルーティだなとか、すごく苦いなとか、変わった風味だなとかいろいろあるのですが、全部美味しいに変換されるビール脳というかビール舌。 お料理もいろいろ凝ったものが多くて美味しかったです。こちらも詳細なメニューは憶えてなくてすみません。コンクリート打ちっぱなしの洒落た空間で、スタンディングスペースもあるので1人でサクッともいけそうです。見回せばお客さんがまあみんな洒落てるというか感度の高そうな雰囲気で、清澄白河ってこういう人が集う街になったんだなぁと実感。まあ、そういうお店にいったから、ということではありますが、想像していた以上でした。いろんな人が集まるのはよいことですね。 ほろ酔いの頭で渡った清洲橋が神々しくて、その向こうのスカイツリーなどの夜景も美しかったのでした。 よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

オズマガジン23年3月号「清澄白河カフェめぐり」

清澄白河って駅名であって、町としては清澄と白河、別々だから人によっては違和感ある呼称らしいです。渋谷恵比寿とか、目白高田馬場、みたいな感じか? さて。オズマガジン3月号は「清澄白河カフェめぐり」特集! この10年ですっかりカフェの街として名を馳せたイーストトーキョーの雄、清澄白河が満を持して総力特集です。もちろんメイントピックはカフェ! ブルーボトルの日本初上陸が2015年でそこがターニングポイントだったことは事実ですが、実はそれより少し前からカフェの街だった清澄白河。クリームオブザクロップさんとか、オールプレスエスプレッソさんあたりが2013〜2014年にオープンしていたかと思います。 この街は暮らす人の街であるところがいいところで、およそ観光地ではありません(現代美術館あるくらいかな)。でも人口はけっこういるので、飲食ニーズは高い。そして倉庫などの大きくて古い物件がけっこうたくさんあった。なおかつ、東京日本橋銀座から実は近い。そんな条件があわさって、少しずつ開拓されていったのでした。マンションも増加中(そして家賃も高騰中)。 とはいえ誌面を見て驚くのは、こんなに大量のカフェがあるのかい!ってことですね。2016年に小特集した時点で20軒くらいありましたが、この1〜2年でできたお店も多くて、倍増しているんじゃないか・・・! もちろん、カフェ以外にもいろいろ取材されているので、清澄白河好きにも満足度高い一冊です。 ついでに木場公園も気持ちのいい場所ですし、隅田川沿いも良い感じ。散歩にもってこいのエリアなんですね。 ぜひ雑誌片手に清澄白河へ。よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

もうすぐ春が来る。~長男7歳2か月、次男2歳7か月~

長男君、運動靴を新調。かっこいいなこの靴。 さて。近頃は次男君が絶好調で手に負えません。日々、歌い続けて踊り始めてずーっと何か喋っている。歌は気づけば替え歌にしてるし大人の会話にもガンガン割り込んできて、「高橋さんがさ」と親が話してたら「高橋さんて何よ!」と絡んできてウザかわいいです。 長男の見るウルトラマン、仮面ライダー、シンカリオンをコピーして、一丁前に「へんしん!」しては戦いを挑んできます。猛進してくるので結構手強い。まあ、本当によく見てよく聞いてるなと感心。から揚げを、食べやすく切って出したら「そのまんまがよかったー!!」と号泣。2時間後、「●●くん(自分のこと)、から揚げちょっきんしたらヤダーって泣いてた」と他人のように解説してきて吹きました。 子供のクリエイティビティには驚かされることばかりです。願わくはこの感性を失わずに成長して欲しいもので、大人としては視野の狭い常識に囚われてこのしなやかな芽を摘んでしまわないよう気をつけなくては。広い世界を見せてあげられるようがんばるよ。 パジャマを脱ぎたくない(そのまま登園)、ごはんの選り好みが激しく、お風呂になかなか入らないし、夜もいちばん最後まで起きているのは腹立つけれど、基本的にはいつもニコニコ、プラレールにご執心、ストライダーをこよなく愛して楽しませてくれてます。オモチャの説明書見て「なるほどー」とか言うのもウケる。 イライラさせられるとはやく大きくなれ!と思い、かわいいときはずっとこのままで!と思う日々なのでした。 よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

ステイケーションの副産物

近所で一軒家が取り壊される様子を見て子供たちコーフン。重機たち迫力ありました。 さて。横浜にステイケーションした朝ジョギングしたら、いつもは賑わうみなとみらいもひと気がなく、清々しさに満ちていました。日中とのギャップがかなりありました。 非日常の景色を見ていたら、当たり前に思っていることも、角度を変えてみたり、思い込みを外してみたりすると、いつもと違った姿を見せてくれるのは、わりとよくある話なわけだよなーと思ったりもして。 見たくないものをわざわざ好んで見ることもないですが、身近に潜んでるナイスなものを見逃してるとしたらそれはちょっと勿体無いことかもしれませんね。恋は盲目。は違うか。視野は広く、視座は柔らかく、視界はクリアに。 そんな気持ちを呼び起こしてくれるのもステイケーションの副産物と言えるでしょうかね。 よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

横浜よ、これがホカンスだ。

最近ホカンスが流行っているそうですよ。 さて。ホカンスってなんだ?って思ったら、ホテル+バカンスだそうで、ホテル滞在を思い切り楽しむ休日スタイルのことで、韓国で流行っているとかなんとか。それステイケーションじゃないのか?と思うのですが、ステイケーションはホテルに限ったことじゃないからホカンスを含む、より大きい概念てことか。 という前振りで、横浜はランドマークタワーの高層階にある横浜ロイヤルパークホテルにてホカンスじゃなくてステイケーションしてきました。正月にできなかった両親と子供たちによる3世代ミーティング。 16時のチェックインと同時にお部屋に飛び込めばご覧のマジックアワー手前の美しい眺望がどどんと広がっていました。いつ見ても素晴らしい景色を楽しませてくれます。いいお天気で良かった。 ホテル内を楽しみ尽くすのがホカンスなので食事もホテルで取るのが本来ですが、我々は中華街の重慶飯店さんに繰り出しまして、小籠包やら麻婆豆腐やらに舌鼓。翌朝は70Fでの朝食ブッフェ。富士山もくっきり、反対側にはスカイツリーはもちろんのこと、なんと筑波山まではっきり見えるじゃないか。冬空最高!  日中は桜木町から出ているロープウェイのエアキャビンに乗車し、孫たちがコスモワールドの小さなコースターを楽しむのに祖父母は目を細め、みなとみらいで買い物とランチを満喫して終了。普段からきている場所だけど、やっぱりステイケーションは楽しいな〜。 新しいホテルもまだできるし、横浜ステイケーション引き続きやっていこうと思います。そういえばマキヒロチさんの『おひとりさまホテル』って漫画が出てたしな。 よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

本を書くという新しい目標。

NYCマラソン参加権無事に生きていました。2020が中止の振替分。よーしがんばるぞー。 さて。というわけで突然4冊の本のレビューを続けたわけですが理由がありまして、実はこの4冊全て、著者が自分の知り合いなんです。1冊目は元同僚。2、3冊目は大学の同級生。4冊目の三浦さんはお仕事でお世話になりました。なお三浦さん同い年なので、2〜4は同級生ってことか。 【知り合い著者シリーズ】 感想_台湾はおばちゃんで回ってる?! 感想_事業を最速でスケールさせるフランチャイズの始め方 感想_HELLO,DESIGN 日本人とデザイン 感想_駆け出しクリエイターのための時間術 台湾エッセイ、フランチャイズ経営、デザイン思考に時間術とジャンルは違えど、みなさんそれぞれのステージで活躍し、成果を上げているからこそ、本を出すことができていると思うと、本当に素晴らしいし、こちらとしても誇らしい気持ちにもなるし、と同時に幾分の嫉妬心のようなものが芽生えていることも否定できません。くそぅ。と言うほど強いものじゃないけど、負けないように頑張らなくては。励みになりますね。 4冊ともそれぞれの目線で今いるフィールドを切りとった本ですが、どれも性格が少しずつ違うのが面白いんですよね。一人称が僕だったり私だったり、内容ともリンクしてくるわけですが、著者を知っているだけにどうしても彼らが語りかけているような気がして、そこも楽しいところ。講演を聞いている気分。そしてそこにはそれぞれの半生が透けて見え、培われた価値観がこもっていて、とても充実の内容だと思いました。 翻って自分、果たして彼らのように自分の言葉で語りうるものがあるのか。編集長というものをやらせてもらったから、媒体の人間としてお話をさせていただく機会はいくつかいただいたものの、自分個人に一冊の本としてまとめてもらえるような中身があったかは甚だ疑問で(というか、ない)もっともっと精進しなくてはいけないなと思います。 自分が見てきたもの、聞いたものを、一冊の本という形に残せるということ。これまでも漠然とは本を書いてみたいと思っていましたが、これといって自分に書けるもの書くべきものは見いだせていませんでした。でも、誰にでもできることではないからこそ、人生の目標の一つに掲げていこうと、新たな決意を抱いたのでした。 よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい

感想_駆け出しクリエイターのための時間術

トリキバーガーってあるんですね。鳥貴族さんのチキンバーガー専門店。 さて。三浦崇典『駆け出しクリエイターのための時間術』(2023年刊)読了。著者は天狼院書店の経営者であり、雑誌「READING LIFE」の編集長であり、「秘めフォト」フォトグラファーであり、著書多数。マルチタスクなパラレルキャリアの中でハイパーに仕事し続けるその原動力とも言える「時間術」をまとめた一冊。 駆け出しクリエイターのための時間術|玄光社 とにかく上に書いた以上の肩書きと仕事量をどうやってこなしているのか不思議だったわけですが、本書を読むことでその秘訣が明らかにされます。とにかく徹底的に時間の無駄を排除し、時間当たりの生産性を上げ、それをフル回転でドライブさせていく。そんなことできるのか?って感じですが、とても理性的にロジカルに組み立てられているメソッドなので違和感は全くありませんでした。 例えば、「予定のブロック化」という方法。とにかくこのタスクはここでこなす、という予定を抑えてしまいます。そしてその中でやりきる。とてもシンプルだけど、僕自身で言えばここができていない。なんとなく今日の午前中にここまで進めたいなとは思っているものの、その間に他のメールを返信しちゃったり、飛び込んできたLINEを見てしまったり。それが生産性を落としてしまっている。分かっているけど管理できていないんですね。著者はそこを意識してコントロールしている。 あるいは仕事には想定外がつきものだと思いますが、著者はここの対策も施しており、木曜日は丸々この想定外を処理するための「調整枠」にしているのだとか。この枠があることで、不測の事態に慌てることはないし、ここでカタをつけると決めていれば既存の仕事にも差し支えなく、もちろんこの枠の中でイレギュラーを潰していく。うーん、ためになるぜ。 という方法論が余すことなく綴られているわけですが、一番大事なことは、「なんとなくやり過ごしてしまうもの」を徹底的に可視化して、その上で対策を立てておく。ということだと思います。これができるか、できないかが、仕事のできる・できないを分けていると言っても過言ではないでしょう。僕を含む多くの人がおそらく、ことが起きてから考え始めている。この時点で出遅れてるってことですね。リスク管理。 実はここにも秘密があって、著者は一番の敵はストレスだと言います。

感想_HELLO,DESIGN 日本人とデザイン

節分で鬼に扮したところ、2歳半の次男に父親であることを見抜かれてました。 さて。石川俊祐『HELLO,DESIGN 日本人とデザイン』(2019年刊)読了。10年ほど前?から提唱される「デザイン思考」。でも、日本ではその語感から「見た目のデザイン」「クリエイターのためのもの」として誤解されている部分も多い。そこに危機感を持った、ロンドンでデザインを学びデザイナーとして活躍してきた著者が、わかりやすくデザイン思考のイロハを紐解いた一冊。 「デザイン=design」の言葉の意味には、形や意匠を作るという一般的なものの他に、もう少し広義にとらえた「目的のための立案・設計」というものがあります。ものに限らずプロジェクトや組織、生活様式、概念といった無形のものも含まれていて、そのニュアンスが日本だと抜け落ちている気がしますね。著者が危惧しているのもまさにそこで、デザイン思考って本当はこの広義の意味での「設計」を大事にすることだということを、さまざまな事例を用いて優しく説いてくれます。とてもわかりやすく納得感ある。 デザインを「設計」という日本語に置き換えるとしっくりくる気がしますね。目に見えるものであれ、見えないものであれ、そこには目指すべきゴールがあり、そのための土台作りや導線作り、そして見た目の装飾まで、一つひとつを設計することが必要です。ゴールが曖昧だと何でもありになるでしょうし、使う人のことを無視したら不便なものになってしまう。 そこから大事なことは2つあって、まずは「創意工夫」。今あるものより、もっとよくすること。現状の延長線にある改善ではなく、もう少し大きな視点で根本から見直して設計し直すこと。これがデザイン思考の本質だと僕は読み解きました。 もうひとつ必要なことが「問いを立てること。課題を見つけること」です。これからは問いを立てる力が重要というのは数年前から言われていますが、まさにデザイン思考の文脈でも同じことが述べられていました。今あるものを疑い、もっといい仕組みはないか考える。そのためによく観察すること、インタビューすること、多様な意見を集めることなど、具体的なメソッドが豊富に紹介されていました。 課題を見つけて創意工夫を設計する。この一連の流れがデザイン思考。小難しく聞こえてしまうかもしれませんが、本書を読むと、案外身近なものとして理解できると思います。ビ

感想_事業を最速でスケールさせるフランチャイズの始め方

半年やってようやく水泳力が戻りつつある。がんばろ。 さて。浅野忍土『事業を最速でスケールさせるフランチャイズの始め方』(2022年刊)読了。フランチャイズ支援のコンサル企業に勤め、いくつもの著名フランチャイズの事業拡大に貢献。後に独立し、みずからもFC本部運営を行う筆者による、フランチャイズの始め方虎の巻。 フランチャイズはもちろん知ってますが、それが何と言われたらきちんと答えられない僕。ビジネス全般にも疎いので、勉強になればと読みました。知ってるようで知らないフランチャイズのこと、とても勉強になりました。 直営では難しいスピード感で短期に事業拡大できるというそもそもの意義や、具体的な進め方の手法、いかにしてフランチャイズを拡大し利益を上げていくか。経営者のみならず、いちビジネスパーソンとしても視野を広げるきっかけになる一冊かもしれません。 自分の仕事の領域でいえば、TSUTAYAさんが大きなフランチャイズ展開をしているので、ふんわりとしていた本部と加盟店の関係性を踏み込んでイメージすることができてとても役に立ちました。自分の仕事など身近な領域に引きつけて考えるとより、有益に読める本だと思います。 いろんな本を読むのは勉強になりますね。よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。 【知り合い著者シリーズ】 感想_台湾はおばちゃんで回ってる?! 感想_事業を最速でスケールさせるフランチャイズの始め方 感想_HELLO,DESIGN 日本人とデザイン 感想_駆け出しクリエイターのための時間術

感想_台湾はおばちゃんで回ってる?!

実家からもらった大量のミカンを消費する日々です。次男が爆食い。 さて。近藤弥生子『台湾はおばちゃんで回ってる?!』(2022年刊)読了。台湾でノンフィクションライターとして活躍する著者が、自身のさまざまな経験をもとに綴ったエッセイ。「読んで旅する、よんたび」シリーズの新刊です。 台湾はおばちゃんで回ってる⁈ (文庫) 僕がいちばん足を運んでいる海外は台湾で、その魅力は温かな気候と、ほかほか美味しいごはん、そしてぬくもり溢れる人々という、「3温(さんぬく)」だと思うのですが(今、名付けました)、3番目の「ぬくもり溢れる人々」にフォーカスしたのが本書です。旅行者には漠然と、なんとなく台湾の人は親日でいい感じ止まりですが、10年以上暮らす著者の目線から見る台湾の人たちの本質が、とても新鮮です。 すなわち「スルー力が高くて、ストレートにものを言う」となるそうで、個々を尊重し、気になることはお金のことでもなんでもズバズバと発言し、しかし後腐れなくいられるざっくりさなんだとか。そして子供は社会全体で我が子のように大切にして、社会人も昼食の後は昼寝を欠かさず、日本だと度を越したお節介も日常的に行われている模様です。すごい包容力だぞ台湾! で、その象徴が「おばちゃん」なんだそう。 外国に暮らしたことのない僕は、日本人の日本人ぽさというものを客観的に見られていないのと、ネガティブに語られがちな日本人ぽさ(同調圧力が強いとか、他人に冷たいとか?)もあんまり気にしていないので、日本がダメダメとは思っていないのですが(いろんな人がいますからね)、そんな僕でも台湾人いいな~と思うエピソードばかり。しかも著者は、台湾で出産、後に一時帰国して離婚、シングルマザーとして再び台湾に渡り、台湾人と再婚して二度目の出産と、さまざまな経験をしており、出産や産後事情など当事者だからこその情報もとても興味深いです。 次に台湾に行くときはきっと子連れになるだろうから、うちの子たちがどれだけ可愛がってもらえるのか、とても楽しみになりました。そして、この本から学べる台湾の素晴らしさを、日本でも取り入れていきたいと思うのでした。とりあえず、よその子も全力でかわいがるぞ。 なお著者はオードリー・タンさんに関する著作を持ち、本書にもそのエピソードが出てきます。よく見ると表紙にもオードリーさんいるよね? そして、何を隠