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スマホの画面は小さいな。

半袖半ズボンの季節が終わりつつあって寂しい今日この頃です。 さて。京橋駅~東京駅周辺で、「T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO」が開催されています。僕は去年に続いての鑑賞ですが、今年もとても良かったです。お近くの方はもちろん、わざわざ足を運ぶ価値もあると思う。 T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO 東京スクエアガーデンや、東京駅のグランルーフ、大丸東京に東京ミッドタウン八重洲と、このエリアの商業施設などに大きくプリントされた写真が掲出されているのですが、単純に迫力があっていいです。それから戸田建設の工事囲いにもプリントがあって、工事現場とのコントラストが美しい。ただただ素直に大きい写真っていいな~って思えます。スマホの画面は、やっぱり小さいですね。 街は生き物で、通行人もいれば、朝と昼と夕方と夜では光の当たり方も影の伸び方も違うので、写真の雰囲気もそれぞれずいぶん違っていて面白い。ついついその様子の写真を撮りたくなってしまって、パシャリ、カシャリ。町からすれば異物なんだけど、でも溶け込んでいるのは写真家のチカラでしょうか。町の懐の深さなのでしょうか。 もちろん、写真そのものにも注目したいところで、それぞれのフォトグラファーのテーマや世界観をじっくり足を止めて深堀します。僕が好きだったのは京橋通郵便局で展示されていた臼井達也さんの作品。不思議なスタジオをガラクタのようなもので表現していて、なんと写真の裏にはセットに使われていた小道具のインスタレーションも。その遊び心にワオです。 やっぱりこういう誰かの視点を映し出した作品というのはいいものですね。これからもどんどん大きく育っていってほしいイベントです。また来年会いましょうね。会期は10/30まで。急げ! よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

アレック・ソス「Gathered Leaves」鑑賞。写真の外部性と内在性。

次男が京急好きすぎて、ハマっ子だなぁと思う今日この頃。 さて。 オズマガジン湘南特集 に触発されて、というわけではないですが、京急に乗って葉山にお出かけ。お目当は神奈川県立近代美術館の葉山館で開催されている「アレック・ソス Gathered Leaves」という展覧会。アメリカの写真家の個展です。どこかで告知のビジュアルを見て、興味を惹かれました。日本での個展は初だそう。 アレック・ソス Gathered Leaves | 神奈川県立近代美術館 ミネアポリス生まれで、今もそこを拠点にしながら、アメリカ国内外を旅して撮影をしているドキュメンタリーテイストの作家だそう。過去の作品群が時系列に沿って5つのセクションに分けて展示されていました。アメリカ郊外の寂寥感のあるランドスケープと、そこに暮らす人々のポートレートが中心。1枚1枚がすごく特別とは感じないけれど、集合として観るとアメリカが抱える孤独のようなものが透けて見える気が。 そこに写るのは、一般的に言って決して日の当たる場所でもなければ、注目を集めるような人でもない。でも、確かにそこに生きていて、彼ら彼女らの暮らしがある。名もなきモーテルにも、何の変哲もないカップルにも、それぞれに固有の物語があるということ。その姿に無性に引き込まれます。同じく、何者でもない自分がどこかで共感するのかな。そしてそれは、僕に旅をしているような感傷を与えてくれます。おそらく、僕がする旅行の中では出会えないだろうシーンたち。 展示の最後には最新シリーズの<A Pound of Pictures>が並びます。これは、作家が集めてている名もなき写真たちが、量り売りされていたことに由来するそう。そこでは写真の内容は求められておらず、ただただ質量のみが基準だったということ。果たして、誰でも日常的に写真が撮れる今、写真家の切り取るそれと、素人がおしゃべりするように写すそれの、違いとは何なのか。このシリーズが問いかけてきます。公共性ってことになるのかな。自分の内側にある感性や衝動を表現としてアウトプットしたものと、自分の外で起きたものごとを記録として記憶として取り込むためのものと。どちらに価値があるということではなく。 ところで、この日は次男を抱っこしながらの鑑賞だったので、写真一枚一枚「家が写っているね」「これは川だね、船が見えるね」「

思い通りにならなさも、楽しみのうち。

さて。 ブルータスの「はじめる」特集を読んで 、さて自分は何を始めよう?と考えましたが、そういえば クラシックカメラを始めるんだった! と思い出しました。というか、始めていた。コンタックスII型なるクラシックカメラ。で、ちょうど現像が上がってきたのですが……全然ピント合ってないよ! いやー恐る恐るではありましたが、まさかこんなにあってないとはね! まともに撮れてたのは36枚撮りのうち3枚くらい。うーん、難しいぜ。 しかし、件のブルータスで「写真をはじめる」を提唱していた写真家の滝本幹也さんは言ってましたよ。スマホはあまりにも簡単に撮れすぎるゆえに「身体性が失われがち」と。フィルムは、装填して露出見てピントを合わせてと、すごく手間がかかるけど、だからこそ現像された写真に感動が生まれるって。 残念ながらピンボケすぎて感動は生まれなかったのですが、でも、これを糧に次は頑張ろうと思いますし、さてどこを改善すればいいんだろうと考えることにもつながります。そういう苦労する体験て、幾らかの肥やしになるだろうという発想は昭和的なのかしら。 ま、あくまで趣味であり何かの結果を求められているわけではないので、こういうプロセスも合わせて楽しもうと思います。負け惜しみみたいだけど、重量感あるボディを持って、必死に露出とかフォーカス考えてシャッターを切るのは、なかなか気持ちよかったです。 ところで、もう一つ初めてやったことがありました。写真を引き延ばす、です。少し前に撮った写真をA4サイズでプリントしてもらったのですが(byビックカメラ)、とってもよかったです。自分で撮った写真を大きなサイズで見ることって、普通に生活しているとあまりないですよね。でも、大きい写真てすごくいいと、実感しました。よかったら試してみてくださいね。 よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

クラシックカメラ、始めます。

大寒だった昨日より寒かった気がする今日でしたね。日は少しずつ伸びてきましたけれども。 さて。親戚のおじさんの遺品だったカメラを譲り受けました。古いコンタックスのⅡ型と言われるもので、1930年代生まれのもの。かなり長いこと使われていなかったと思われ、動くのかどうかわかりません。そのまま試してみてもよかったのですが、オーバーホールに出すことにしました。 訪ねたのは浅草の ハヤタ・カメラ ラボさん 。クラシックカメラの修理販売に定評のある専門店です。予約をしたうえで、実機をもって訪問すると、早速状態を確認して、問題なくオーバーホールできるでしょうとのことだったので預けて待つこと約2ヶ月。無事に修理が完了しました。 見た目からはわかりませんが、すべて問題なく動作するようになったようで、「いい写真撮れますよ」とのこと。分解した写真まで見せてくれました。どんなのが写るか、楽しみです。フィルムカメラは、アサヒペンタックスのSPFてのを使ってますが、フィルム装填の勝手もだいぶ違いそうなので、ネットで情報集めるところから始めます。 なお修理代は税込で91,300円。決して安くないわけですが、検索してみた感じだときちんと整備されたものの市場価格はこのくらいのようだったので、思い切っちゃいました。このカメラが世界にどれだけ残っているかはわかりませんが、少なくとも今後増えることはない100年近く前のものを残すというのも悪くないだろうと。 もちろんなんとなくカッコいいじゃん!的ミーハー心も大いにあるわけで、長男も「カッコいい!」と言ってくれたので、誕生100年を迎える頃には彼に譲れるように(欲しいと言われたら)大事に使おうと思うのでした。 いい感じに撮れたらここでアップしようと思いますので乞うご期待。 よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

スロヴァキアからやってきたブルー

  12/1水曜日おはようございます。竜巻に注意って出たますけど、台風一過のような快晴です。 さて。僕とスロヴァキアという国には3つの縁があります。ひとつは、2011年に旅行したこと。ふたつめは、その数年後に東京で迷子のスロヴァキア人をホテルまで案内したこと。みっつめが、今日ご紹介する写真集です。 スロヴァキア人の写真家、マーリア・シュヴァルボヴァーによるこの『swimming pool』は、その名の通りプールを題材にしたもので、スロヴァキア各地に点在する10のプールで撮影したそうです(ひとつを除いて現役稼働中とか)。 共産主義国であった名残を感じさせる、無機質な機能主義の建物とインテリアは、今見るとレトロで味わいがあり、そこにマーリア独特の淡いパステル調に仕上げた色彩が加わって、なんとも言えないレトロフューチャーな世界が生まれていました。 施設内のフォントやタイル、飛び込み台やスライダーがいちいち絵になるだけでなく(表紙の滑り台かわゆ)、さりげなく存在するモデルと、かわいすぎる水着や小物のカラーリングも完璧で、僕はウェス・アンダーソンの映画を思い出しました。いや、ソフィア・コッポラの方が近いか。作り込みすぎとも言えなくはないけれど、ひとつの完成形。 プールって無条件にある種のノスタルジーがあると思っていて、子供時代の記憶と結びつく場所だと思うのです。夏の喧騒とか、塩素の臭いとか、プール上がりの気だるさとか、水の中の青さと静けさとか。そこに、東欧独特の少し乾いた空気感と、何かが失われてしまったような寂しさが入り混じっているのが、この写真集。 とにかく美しくて、ずっと観ていられるし、そっと飾っておくのも実に絵になる一冊。刊行は2018年。最近知ってネットでは全然見つからず(Amazonとメルカリではプレミア価格)、写真美術館の中のナディッフバイテンでようやく出会えたのでした。 ということで、よりみちライブラリ第54回でした。よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

写真とは誰かの目となる行為だ

  11/30火曜日おはようございます。オペラシティでやってる和田誠展も行きたいんですよねー。 さて。昨日の松江泰治さんの展示のほかにやっていた展示も見てきました@東京都写真美術館。 3F展示室で開催されていた「記憶は地に沁み、風を越え 日本の新進作家vol.18」では、その名の通り新しい才能5組6名にフォーカス。単純な写真を超えた作品が多く、その拡張性は現代アートそのもの。 特に心を捉えたのは、山本彩香さんの作品。さまざまな土地の少女のポートレートを収めることで、人物からその土地の風俗や空気までをも写しとることに成功しています。着ているもの、肌の色、建物の雰囲気。モデル選び、ロケーション、質感と色彩、そのすべてが調和して、あらゆる物質と非物質の記憶を凝縮したような印象でした。これからも注目したい写真家。 B1Fではプリピクテ 東京展「FIRE/火」が開催中。これはサステナビリティに関する議論や対話を引き出すことを目的とした国際写真賞だそうで、13名の作家の作品が展示されていました。日本からは川内倫子さん、横田大輔さんも選出! こちらも力強い作品が並んでいましたが、注目はちょうど東京都現代美術館でも個展をやっている(行かないと!)クリスチャン・マークレーの作品。アニメなどから「火」にまつわる写真を切り出してコラージュしているそう。 いやー、写真てつくづく面白い。自分の目では観ることのできない世界へといざなってくれるから。小説が誰かの心の中を擬似体験するとしたら、写真は誰かの目を借りる行為かもしれませんね。僕が写真の中の彼女と会うことはおそらくないけれど、写真を通してなら出会える。こんなにもたくさんの見方、見え方がある。 よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

都市風景は人ほどにものを言う。

  11/29月曜日おはようございます。焼肉でも行きたいですね。 さて。東京都写真美術館で開催中の「松江泰治 マエキタCC」を鑑賞してきました。木村伊兵衛賞作家である松江さんの「CC」と「マエキタ」という2つのシリーズが同時に展示されています。 都市風景を幾何学的に切り取ったようなスタイルが大好きで、上空から街を見下ろす視点はこの世のものとは思えない異彩を放ちます。「CC」とはcity codeの略で、世界中の都市を同一のルールで撮影しています。空や地平線を入れないこと、影が入らないよう順光で撮ること、だそう。 そして「マエキタ」というのは、模型を撮影したシリーズだそうで、ちょっと見ただけではCCとの違いに気づかないほどに精巧です。よーく見て、あ、これ模型か!と気づくレベル。現実を作り物のように見せるCCと、作り物を本物の街かのように見せるマエキタ、この2つが交錯した虚々実々の世界が実にユニーク。 特にCCのほうは、街にはこんな切り取り方があったのかと驚かされるのです。普通に歩いているだけでは見られるはずもないアングルだから見たことない風景なのは当たり前なんですけど、日中なのに人がほとんど写っておらず、一つひとつの建物には個性があり生活感もあるのに、全体で見ると不思議に無機的に調和見えるという。ある意味、都市も人間も同じだな。群れると没個性になる奇妙さ。 視点を変えれば世界は変わるんだということを、見事に言い当てたシリーズで、新しいものの見方の可能性を獲得できるのが醍醐味ですね。動画作品も興味深かった! 純粋にこれはどこの国だろう?と想像するのも楽しいです(日本もあります)。そして、海外旅行に行きたくなりんですよねー。会期は来年1月23日まで。ぜひ足を運んでみてください。 よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

オズマハマラブ、今年もよろしくお願いします。

1/20月曜日おはようございます。なし崩しだった衣替えを完了した僕です。遅すぎるよ! 編集部は、2/12発売「スパ・銭湯・温泉」特集の佳境を迎えつつ、3/12発売「春の横浜」特集は今週から取材スタートです。楽しい横浜をたくさんご紹介できそうですのでご期待ください。 その横浜特集にまつわるお知らせです。以前一度ご紹介した「オズハマラブ」キャンペーンが今年もスタートしました。横浜で撮った写真をインスタグラムで投稿して頂く企画です。横浜にお住まいの方、お勤めの方、おでかけでいらした方にはぜひご参加いただけたら。 写真の内容は問いません。集まった写真は横浜特集で掲載させて頂いたり、イベントで展示させて頂いたり、賞品のご用意も。締切や条件など詳細はお手数ですが、オズハマラブで検索していただけますでしょうか。 なかなか上手くできていないのですが、オズマガジンを読んでくださる皆さんと一緒に作る企画があればと考えていて、この企画もその一環。よりみちの記憶や記録は人それぞれ。それをみんなでシェアできたら楽しいと思ってます。 写真はおなじみジャックと、喫茶店のモーニング。皆様からのご投稿お待ちしています。

カメラって楽しい

  1/19日曜日おはようございます。一昨日見たセーターを買えばよかったと後悔している僕です。週明けでも残ってるかな? 10年くらい前に実家に眠っていたフィルムの一眼レフカメラを譲ってもらい、旅行やお出かけの時に使っています。デジカメではダメなのかと言われたら、ダメな理由は何も思いつかないですし、フィルムとスマホと両方撮っちゃってるのですが。 ただ、粒子の粗さとか、現像するまで写ってるかわからない感じは、好きです。たまに、いいかも!というのが撮れてると嬉しい。 雑誌の編集では、フォトグラファーさんとのお仕事は重要で、こういう写真が撮りたいとか、こんな風に撮って欲しいとか、お願いをします。自分でカメラの真似事をする様になって良かったのは、無茶苦茶な注文をしなくなったこと。画面の手前のものも、奥のものも、両方目立たせてください、とか昔はお願いしてました。無理だよ! 写真表現は本当に多様で、写真家さんの個性も様々で、その中でオズマガジンによい写真てなんだろうと、あれこれ考えています。時代も気分もどんどん変わるので、正解はないというか、少なくとも一つではないですね。 皆さんプロなので、適当なお願いでも十分よい写真ですが、こだわればこだわった分だけ、いい仕上がりになるというのも本当。神は細部に確かに宿る。 写真は、静岡のイチゴ狩りと、逗子海岸。 ところで、フィルム代も現像代も、どんどん値上がりしてて、趣味にするには懐には優しくないのですけどねー。 よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

サンタクロースって本当にいるんだよ?

1 2/20 おはようございます。明日のイベントに備えて散髪しました。 さて、サンタクロースの写真です。これは東京ミッドタウンのフジフイルムスクエアで開かれてる角田明子さん  @akiko_tsunoda  の写真展「サンタさんがいっぱい」から。見てくださいこのサンタさんたち! なんとも言えない幸せな気分になる展覧会です。 角田さんはかれこれ10年近くサンタさんを撮り続けけてる方。そう、サンタさんは、いるのです!世界に公認サンタが120名ほどいて、毎年夏にはデンマークでサンタクロース会議が開かれ、世界中のサンタさんが集まるのだそう。今回の展示はその写真含め、北欧のクリスマスの様子も展示されています。北欧の子供たちもサンタさん(海水浴したり、ジェットコースターに乗ったり)もすごいかわいい。 子供にサンタさんて本当にいるの?と聞かれたとき、本当にいるんだよ、と言ってあげたいんです。そうすることできっと豊かな未来が育まれるように思うんです、と角田さんはおっしゃってました。確かに! 大人も子供も幸せになれるこちらの展示は12/27まで。サンタになり切れるフォトスポットも。 ちなみに、日本でもサンタクロース会議、熊本などで行われてるみたいですよ。あと、ミッドタウンのイルミネーションきれいですので、合わせて楽しむのもいいかも。 今日もいい1日を。