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12月, 2021の投稿を表示しています

誰かを楽しませられる人でありたい

   12/31おはようございます。大晦日ですし、この1年を振り返ろうかと。 …思っていたのですが、録画してた『志村けんとドリフの大爆笑物語』観たら楽しくなっちゃって振り返るのは来年でいいや。笑 TVerで見逃し配信やってるのでお正月お時間ある方は是非です。 ドリフは子供の頃のうっすらした記憶で、面白いというよりは、コントがしつこくて長く感じてた記憶があるのですが、今見てもやっぱりしつこかった。笑 でも、めちゃくちゃ楽しくて声出して笑っちゃいました。大人になったのか、懐かしいのか、今の時代にも響く普遍だったのか。たぶんその全部でしょう。 作り手のドリフへの敬意が感じられて良かったですね。後半、コントほぼそのまま再現して見せ続けるというやり方は、変にドラマや裏側を語りすぎることなく、コントそのものにドリフの魂が詰まっているから、それを見せればいいんだっていう気概を感じました。もっともっとコント見たかったです。 演者の皆さんも、単なるモノマネではなくて(成り切っているんですが)、コントとして楽しまれていたように見えました。主演の山田裕貴さんも良かったし、長さん役のエンケンさんが流石だし、そしてカトちゃんを演った勝地さんが素晴らしすぎましたね。 人を楽しませるって素晴らしい。1年の終わりにいい笑いをもらえて、気分良く年越せそうです。富士山も美しかったし。 よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。そしてみなさん、よいお年を。

感想_キングスマン:ファースト・エージェント

 12/30木曜日おはようございます。映画監督ジャン・マルク・ヴァレの訃報が悲しすぎます。『ダラス・バイヤーズクラブ』はマスターピース。 さて。映画『キングスマン:ファースト・エージェント』(2021年公開)鑑賞。1914年、謎の組織により世界を巻き込んだ戦争が計画される。かつて紛争により妻を亡くしているオックスフォード公は、この計画を止めるべく動き出すが、待っていたのは悲劇だった。ヒットシリーズの3作目は、キングスマン誕生の物語! 前2作はスタイリッシュでスノッブなところが最高でしたが、今作はそのノリももちろんありつつ、反戦という、より重厚なメッセージも持った作りで、これはこれで大満足。 前半の見せ場は実在の悪僧ラスプーチンとのダンス要素を取り込んだアクション。ラスプーチンの気色悪さとロシアの伝統的ダンスのムーブとクラシック音楽というトリッキーなアンサンブルが完成してて、ここはキングスマンの真骨頂。3人がかりで倒せないんだから実質最強だったという。てか、なんでオックスフォードの脚治ったんだ?w 息子コンラッドの純粋さと戦地での活躍が華々しかったがゆえに皮肉な結末に胸が締め付けられ、その悲劇を二度と繰り返さないためのキングスマン誕生のエピソードはお見事。やさぐれたオックスフォード公、こう言うのも変だけどカッコ良かったぜ。レイフ・ファインズて上品すぎるんだよなと思ってたけどそれをいい意味で裏切ってくれた気が。中盤がシリアスなので、キングスマンらしくはなく、その辺りがどう受け取られるのかは気になるところ。僕はアリです。 最終盤は再びのキングスマンらしさ満載。キレのあるアクションに生首どすんのトラウマカットあり。ラストの黒幕が小物だったのが玉に瑕ながら、キラーワードの "Manners maketh man."も登場したし、剣視点の映像やシルエットで見せるカットも秀逸でキメるところはちゃんと流儀を通してくれてて嬉しいです。パラシュート落下失敗からのありえない崖登りは笑ったぜ。 アーサー王と円卓の騎士をコードネームとする理由もしっかり描かれて、いい着地だったと思います。ただ一つ、やっぱりエグジーとハリーが見たかったよな、というのは言いっこなしですかね。 ということで、ぜひ前2作予習の上ご覧いただきたいキングスマン。さらなる続編があるのかは知りません

Amazonみたいな倉庫からお届けします

12/29水曜日おはようございます。牛乳大好きなので喜んで引き受けたい今日この頃。 さて。仕事納めは倉庫で棚卸し作業でした。出版社が作った本は基本的に本屋さんに流通していきますが、在庫と返品された商品は倉庫に置かれることになります。昨日はその在庫商品の数量チェックをチーム総出で。 倉庫には自社の本がずらり銘柄ごとに積み上げられていて、これを手分けしてカウントしていきます。とはいえ、基本的には倉庫できちんと管理されているものなので、その数値に間違いがないかの確認作業。今はまだ人の手でやってますが、あと1〜2年のうちに本にもICチップが搭載されそうなので、そうなるとこの作業も機械化されることになるんじゃないかと思います。DX。 改めて本の流通網のすごさを感じつつ、しかし行き場のない本は廃棄となることを思うと、無駄のないよう作らねばならないと身が引き締まるのでした。 よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

ステイケーション・ラバー

12/28火曜日おはようございます。今日で仕事納めでございます。1年間お疲れ様でした。 さて。オズマガジンで何度か「ステイケーション」を特集しましたが、僕はこの愛好家です。ステイケーションとはステイ+バケーションの造語で、リーマンショック後のアメリカで生まれたそうです。すなわち、遠くに行くのではなく近場に留まりながら休暇を楽しもうというもの。 ちょうどこの5年くらいはいろんなホテルが増えてきて、ステイケーションを楽しみやすい環境が整ってきたとも言えると思います。別にホテルステイだけがすべてじゃないですが、ホテルなりゲストハウスなりといった非日常は旅行気分が高まっていいんですよね。 何がいいって、移動コストがかからないことと、地元に宿泊すると普段は見ない時間の日常に触れられること。あまり行かない場所に足を運ぶのも楽しいです。 ということで、先日横浜のベイシェラトンさんでステイケーション。クラブフロアを利用しました。夕方チェクインしてラウンジでお茶とおやつ。そのあと高層階の部屋から夕暮れのマジックアワーを堪能(富士山くっきり。スカイツリーはっきり。冬は空気が澄んでますね)。 カクテルタイムのクラブラウンジは満席ということでオードブルと飲み物を部屋に運んでいただけることに。期せずしてインルームダイニングが楽しめてむしろありがたかったです。お酒飲んでお風呂入って早めに就寝。翌朝はビュッフェを楽しんでプールに入って読書して。最高かよ。ああ、最高だよ。 ということで、年末年始のステイケーションもおすすめです。これもまたある種の旅ということで。よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

スケートパーク・サンデー

12/27月曜日おはようございます。中二の頃、友達のスケボーで遊ばせてもらった記憶がある僕です。 さて。長男がスケボー欲しいと言うのですが、簡単じゃないし買ってもすぐにやらなくなるのでは?と訝しんでいた僕。そしたら新横浜で体験会があると言うので行ってきました。 新横浜には大きなスケートパークがあって、大人も子供もいろいろに楽しんでました。その横っちょの空き地で体験。子供だけかと思いきや大人もいたりして、僕も申し込めば良かったけど、息子のサポートがあったからな。 いざやってみると、子供って飲み込み早いのですね。僕が思ってたより遥かに適応して、サポートしながらとは言え小1時間である程度のスピードでも立っていられるように。自分で漕ぐには至りませんが、全然立てないのではと思ってたので頑張ったな。 いやーどうせできないとか、勝手に決めつけて機会を奪いかねなかったと思うと怖いですね。反省。やりたいと言う意思はなるべく大事にしてあげないとなー。 しかし、大きなパークがあるっていいことですね。みんないい顔してました。スケート意外のいろんな競技もひっくるめてこういう施設がどんどん増えれば都市は豊かになりそうだけどな。 よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

世界は欲しい本にあふれてる。

   12/26日曜日おはようございます。無事にクリスマスを終えて年末モード極まれり。 さて。年末モードと言えば、雑誌が本の特集をし出す頃。というわけでもないかもしれませんが、ブルータスは毎年恒例の本の特集で、今年は「百読本」。そして&Premiumから再編集本の「素敵な人になるための読書案内」が出てました。 前者は、さまざまな人に聞いた「100回読んだくらい惚れ込んだ本」の紹介。セレクターが比較的地味めというか硬派な気がしますが、誰かが100回読んだというお墨付きは強力で、気になる本がたくさんありました。 後者は、本誌の本にまつわるコンテンツを再編集したものなので、いろんなテーマで本が出てきます。誰かのレコメンドあり、本を巡る旅あり、言葉のチカラあり。一貫性はないけど、いろんな切り口があるので幕の内的に楽しめますね。 24日に書店に行ったらどこもけっこう賑わっていて、プレゼントとして選ぶ人もいるんだろうなぁと眺めながらレジを待っていた自分。今年の後半は本と向き合う時間が増えて、あらためてその魅力を再発見しました。小説の持つ想像力も、ビジネス書の持つ突破力も、マンガの持つ中毒性も。 積読が溜まっているのにまた5冊ばかし買ってきてほくほくしています。読まなくても本棚にあるだけでいいんだって誰かが言ってたっけ。いや、読みますけどね、いずれ。 世界は欲しい本であふれている。よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

クラフトコーラ、飲んでみた。

  12/25土曜日おはようございます。コカ・コーラが好物です。 さて。そんな僕ですが、クラフトコーラを初めて飲んできました。コーラってそもそもは「コーラの実」なるスパイス(そんなのあるんだ!)を使った飲料というのがルーツだそうで、それに倣ってなのか多彩なスパイスを駆使して独自に作られているのがクラフトコーラだそうです。 この日は後輩に誘われて中目黒のバーガーファクトリーさんで、クラフトコーラブランドの「ともコーラ」さんのものをいただきました。ひと口でたしかにこれはスパイシー! いわゆるコーラらしさは残しているものの、スパイスの印象がかなり強いので、チャイを飲んでいるような感じ。うん、美味しいなこれ。 メニューには「ラテ」とかもあって、マジかよ!って感じですが、チャイと思えばそれもありか。今度出会ったら試してみたいと思います。ハンバーガーも美味しかったですよ。 クラフトコーラもなかなかの衝撃でしたが、コーラの歴史を知ってとても楽しい勉強になりました。好奇心、大事。 よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

M式「海の幸」に見る類稀なる実行力

  12/24金曜日おはようございます。メリークリスマス! さて。昨日のポストから「海の幸」つながりのこちら、アーティゾン美術館で開催中の「M式《海の幸》森村泰昌ワタシガタリの神話」を鑑賞してきました。見応えありましたわー。 青木繁という明治期の洋画家の作品を出発点に、森村泰昌がお得意のなりきりセルフポートレートを発動した展覧会。特に、青木の傑作とされる《海の幸》を大胆に再構築した10点の連作が圧巻です。 僕は青木繁も《海の幸》も知りませんでしたが、この作品、不思議な味わいが。海辺で大きな魚を運ぶ10人ほどの全裸の人がいて、ひとりだけこちらを見ているというもの。見ていると、人類の進化の歴史のようであり、1人の人間の生涯のようでもありました。こちらを見ている人物が現在で、「今」はいつだって一瞬で過ぎていくことを示唆しているような。 そして森村さんはこれをセルフポートレートでトレースしつつ、さらに大胆に解釈し、明治から近未来まで10の時代背景でこの構成を再現。戦前、戦後、オリンピックに万博から、平成、そしてコロナ禍の今とその先まで。わかりやすさもあるし、作品も大きいしで、見応え抜群です。 そして、この連作の制作過程も展示されます。絵コンテから始まり構図決め、習作に取り掛かり、衣装も作り、メイクも撮影もセルフ。作業が膨大だし、一つ一つが思ってた以上に緻密で、気の遠くなる作業です。ここまでやり切れるのは本当にすごいと圧倒されました(プロセスを開示するのがいいことなのかは意見が分かれそうだけど)。 アーティストと凡人の差って、発想以上にこの実行力に由来するよなと再確認。ベンチャー企業とかも、似たようなアイデアはけっこうみんな持っていて、実行したかどうかが勝負の分かれ目みたいな話を聞いたことがあるので、すべてに共通しているのかもしれません。 やるっきゃないってやつですね。会期は来年1/10まで。よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

魚食にしよう、そうしよう!

12/23木曜日おはようございます。2年ぶりに友達と会いました。この2年弱、家族、子供関係、仕事関係の人としか会っていなかったんだなぁ。 さて。メトロミニッツ ローカリズムの最新号が配布中です。特集は「新・日本さかな風土記」ということで、魚食! これは個人的にタイムリー。 なんでかというと、ちょっと前から火曜と木曜の晩ご飯は魚を食べよう運動を始めたから。深い理由はなくて、新聞で魚食がどんどん減っているという記事を見て、へー、じゃあオレは食べよっかなって思ったからです。お魚美味しいしね。 誌面では第1部で貝、第2部で魚食にフォーカスし、日本各地へと出向いています。三陸の貝のシズルもすごければ、沖縄のマグロのカタルシスも半端じゃないです。こんなにたくさん海の幸があり、そしてそれに携わる想いある人がいるなんて、知りませんでしたよ! これを食べずに暮らすなんてもったいないですね! お腹が空くのはもちろん、日本の懐の深さ、豊かさに触れた気がします。今日の夕飯は魚食で決まりさ!(木曜だし) 海の中でも、よりみちしながら、行きましょう。今日も、いい1日を。

柚子湯にでも浸かりながら。

  12/22おはようございます。何度か言ってる気がしますが冬至好きです。 さて、昨日は誕生日で44になりました。けっこう遠くまで来たなという感覚と、人生100年時代からするとまだまだあるなという感じと。 うっかり家の鍵を持たずに外出してロックアウトされたり、妻がデリバリー忘れてて夜ご飯お預けだったりしましたが、概ね平和な1日でした。会社の人たちと今年のベストコンテンツを言い合う会は、かなり面白かったです。 思わぬ人から誕生日関係なくメッセージが届いたり、去年と比べたらずいぶん街が賑わっていたり、いろいろありますが本当に運良く生かされているなあという気持ち。 40過ぎたくらいから、恩返ししなきゃという感覚があって、いろいろ与えてくれた家族友人会社社会地球などなど袖擦りあってきた全てに、自分のできるものでお返ししていきたいと、改めて思う次第。全然実践できてないきれいごとですが、そのくらいしないと罰当たりそうと思うくらいには恵まれていると思います。今のところ。 脈絡ありませんが、今日は柚子湯にでも浸かって、来たるべき春に備えたいと思います。 よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。 写真は次男の無断撮影。

感想_仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ

12/21火 曜日おはようございます。寒空の下大道芸見てきました。何回見ても楽しい。 さて。よりみちシネマ第 24 回『仮面ライダー   ビヨンド・ジェネレーションズ』鑑賞。2071年、世界は悪魔ディアブロに支配されていた。命からがら逃げてきた青年、百田は謎の男と出会い、彼の作ったマシンで過去に戻るよう指示を受ける。そこは2021年、ディアブロの封印がまさに解かれたところだった。世界の危機に立ち向かうべく仮面ライダーリバイスら歴代ライダー達が立ち上がる中、百田が仮面ライダー センチュリーとして現れて…。 いやーかなり楽しみました。劇場は大人が7割、子連れが3割くらいでしたでしょうか。予想以上に大人がいることに、ライダーの底力を感じました。これ、仮面ライダー50周年記念映画だけあって、ここ最近のライダー達が大集合のオールスター。しかも未来から来るのは中尾明慶さんだし(時をかける仮面ライダー!)、その息子を演じるのは古田新太さんだし、この二人が並んで本気で「ヘン、シンッ!」ってやるのは胸熱というか、楽しすぎて笑ったよね、最高かよ! あとライダー1号も登場です。THE記念イヤー! 最近のライダーは装備モリモリで武器も様々ながら、基本は接近戦。CGでエフェクトかけまくってるのが、それなりにスペクタクルで興奮しましたよ。もちろんマーベルなどには比べようもないですが、これはこれでアリだなあと思いました。 ライダーシリーズは子供の頃にちょっと見ていた程度の僕ですが、それでも血湧き肉躍るんだから、仮面ライダーすげー。ショッカーとかとの因縁もうっすら知識あるしね。最後の決戦ではライダーパンチで最強ディアブロの鉄壁バリアを打ち破り、フィナーレはライダーキック四重奏で粉砕という原点回帰、歴史へのリスペクトを感じるフィニッシュでした。 なんていうか…エンターテインメントってすごい!と無性に感動しましたわ。僕は映画好きとして、息子はヒーロー好きとして、それぞれの楽しみが、世代を超えて交差した瞬間。そしてこれが2023年公開の「シン・仮面ライダー」(庵野監督作!)につながるとか楽しみしかないから! 「シン・ウルトラマン」は来年5月で公開日も決まったし、未来は明るいぞ! そりゃあ大道芸も輪をかけて楽しいってもんです。彼らもまたストリートのヒーローであり、エンターテイナー。 よりみちしながら、いき

フルマラソンは甘くない。

  12/20月曜日おはようございます。約ひと月ぶりにランニングしました。 さて。エントリーしている湘南国際マラソンまであと2ヶ月ですが、全然走れていなくて危機感。現状、10kmは問題なく15kmはあやしく20kmはヤバいという感触。これを20kmは問題なく30kmはあやしく42kmはヤバい、という状態まで持っていければなんとかなるかな。当日までに200kmランニングを目標にします。 ふとナイキプラスで記録してきた年度別の走行距離をみてみました。 2007年 612km 2008年 715km 2009年 841km 2010年 929km 2011年 866km 2012年 739km 2013年 642km 2014年 563km 2015年 671km 2016年 429km 2017年 425km 2018年 818km 2019年 826km 2020年 427km 2021年 164km(12/19時点) マラソンを始めた2007年からしばらくは右肩上がりで、たぶんちょっと慣れと飽きが出てきたのが2012〜2015年。第一子が生まれてさらに落ち込むもちょっと落ち着いて復活を目指した2018、2019年。で、コロナでレースが無くなった&第二子誕生で落ち込んだこの2年ですね。 とりあえずナイキプラスに残っている全走行距離が9674kmだったので、来年は1万km突破が目標ということで。まずはこの2ヶ月、しっかり距離を刻みたいと思います。走った距離は裏切らないからね。 よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

感想_スモールワールズ(の続き)

  12/19 日曜日おはようございます。5年ぶりに免許更新してきました。また5年後会いましょう。 さて。 昨日感想を書いた『スモールワールズ』 ですが、まだ僕の中でうまく消化しきれていないので、もう少し掘り下げるべく6つの作品個々に感じたことを並べてみます。そしたら何か見えてくるかな? 『ネオンテトラ』 望んだ子供を得ることが叶わず、夫の浮気にも気づいてしまった美和。偶然、中学生の男の子が折檻を受けるのを目撃してしまい、実は姪の同級生だった彼と言葉を交わすようになる。 不穏の一言でした。誰にも共感できないまま話は進んで、衝撃というより嫌悪が芽生える結末に。美和の思考や行為は、なんと名前をつければいいのだろう。本人の苦悩は想像できなくもないし、何か一線を超えたわけではないけれど、相容れない冷たさを感じた一作。パラパラと読み直して気付きましたが、最後にちらっと出てきたトラック運転手は、次の作品の魔王ですね。他にもそういう繋がりあったかな?(最後の作品でネオンテトラ出てきますね) 『魔王の帰還』 図体も態度も声もでかい魔王こと、姉の真央が実家に帰ってきた。鉄二の日常はかき乱され、しかし真央が現れたことでクラスで浮いているもの同志の住谷さんと距離が縮まる。鉄二と住谷さんは、幸せな結婚をしたはずの姉が、どうして戻ってきたのかを探ると予想もしない事実が待ち受けていた。 こちらは登場人物全員愛すべきキャラクターで、3人それぞれに苦悩を抱えながらも「気持ちで負けない」ことを選択していきます。世の中にはいろんなことがって、時々結末も決まってしまっているように感じるけれど、それって「気持ちが負け」ているから。でもそれを否定するわけではなくて、ただただそういうこともあると、フラットに受け止めてくれることに救われる気がします。タイトルが実はWミーニングだったと気付かされる最後の一行が秀逸です。 『ピクニック』 不自由なく暮らしてきた瑛里子だったが、思うようにならない子育てに苦戦する。母・希和子の献身的なサポートもあり、未希が10か月を迎えようやく平穏が生まれ始めたその時、事件は起きた。瑛里子の留守中、希和子が未希を見ていたが、目を離したすきに息を引き取ってしまう。その時、一体何が起きていたのか。希和子に疑いがかかるが、真相は闇の中だった。 全くコントロー

感想_スモールワールズ

12/18土曜日おはようございます。「家系」を見て「いえけい」と読んだくらいにはハマっ子になってきた僕です。 さて。よりみちライブラリ第56回。一穂ミチ『スモールワールズ』(2021年刊)読了。子供ができないモデル、事件を起こした球児、幼子を亡くした母娘、被害者と加害者の往復書間など、それぞれの小さな世界で起きる6つの物語。外からは中の様子が見えない、当事者だけにしかわからない出来事と、その心の色。小さな世界の中で、人々はこんなにもすれ違い、時にどうしようもなく息苦しくて。 直木賞候補にもなっていた一冊。広島の書店で推されているのを見て上司に借りました。とても巧みなお話で、するするとページが進む。6つの作品どれも、長編にできるだろうくらいに濃度があって、でもそれをコンパクトにまとめているからこそ強烈な余韻が残ります。 正直に言えば最初の2本は巧妙であるがゆえに、ちょっと悔しいというか、できすぎているようにも感じましたが、3本目の「ピクニック」は子育て中の不幸な事故が描かれており、小さな子を持つ親として他人事ではなくなって一気に引き込まれました。結局のところ、僕は共感性だけでこの本を評価してしまっていたのかな、と反省。その後は貪るように最後まで読みました。 この小さな世界の出来事は、どれもなかなかにヘビーです。設定は極端なものが多く、エッジにいる人たちのギリギリの心を紐解いていきます。兄を殺された妹が、その犯人と交わした手紙とは。15年も会っていなかった娘が男の姿になってやってきた理由とは。それは共感とは遠いところにあって、ほの暗さに苦しくもなります。 でも、例えそこに描かれる人々が自分と近しい境遇ではなかったしても、簡単に理解はできなかったとしても、確かにそれは存在するということは忘れてはいけないのだと気づかされました。多様性やマイノリティという大きな言葉では表せない、生身の人間一人一人の中に様々な世界がある。理屈では割り切れない、言葉にも表せない、よく間違えるし意味もわからないし筋の通らない感情を抱えているのは、みんな同じのだから。 そしてそれは物語という形だからこそ伝えることができ、寄り添うことができる。他者の内情というブラックホールに光を当てることができる。 うまくまとまりませんが、できればたくさんの人の感想を聞いてみたいと思わせる一冊でした。エピソードごとに

ひとり、温泉に行きたい。

   12/17金曜日おはようございます。 さて。今月はOZmagazine TRIPも出ました。12/14の発売。「温泉ひとり旅」特集! 温泉の季節ですねー、ということで、ひとりふらり、ゆるりと行ける温泉がたっぷりとガイドされています。箱根、熱海、那須、伊豆、河口湖、草津。どこも温泉はもとより、その周辺スポットも大充実です。 あんまり長湯するほうじゃないので、昔は温泉にさほど興味がありませんでしたが、今はこんなに贅沢なものはないな、という気分。のんびり、ぼんやり、体を温めながら、取りとめもないことを考える時間も、温泉の価値のひとつかもしれません。 遠くまで行けずとも、スパや銭湯、サウナもいいですよねー。もうすぐ柚子湯もあるな。 ぜひ、この本から、よき旅との出会いを見つけてみてください。 よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

そして父になれるように。

  12/16木曜日おはようございます。ダンス習いたいなーと思う今日この頃。 さて。子供が6歳になって、ということは僕も親6年生ということで、月並みですが、過ぎてしまえば早いよな〜と思う今日この頃。 自分が親である実感て、いまだによくわからないのですが、知らなかった世界を教えてもらっているということと、自分が子供だった頃を思い出させてもらっていること、この2つはとても嬉しいことだと知りました。 ところで、僕は野菜嫌いで何一つ食べなかったくせに(今は食べますよ)、「出されたものはなんでも食べなさい」とか言ったりして(どの口が!)、まったく身勝手極まりないなと自分でも驚きます。習い事行きたくないとグズるとしっかりしろよ!とか思うんですけど、そういえばスイミング行きたくないって泣き喚いてたのは僕でした。ごめん、息子。 『そして父になる』という映画がありますが、人は子を持つだけで自動的に親になるわけじゃない、という台詞(メッセージ?)があったかと思います。本当にそうなんだな、と実感する今。 たぶん、親というものに限らず、社長でも、恋人でも、黒子でも、総理でも、肩書きとか形式ではなく、自分を見つめ、思索を深め、時間と想いを積み重ねることで徐々に人は変わり、いつか気づいたときにはその役割と同化していくんだろうなと思うのでした。 今はまだ、親というイメージを追いかけている途中。よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

今日の一字、今年の一字。

12/15水曜日おはようございます。井上尚弥選手の試合観たかったなー。 さて。今年の漢字が「金」になりましたね。オリンピックの金メダルほか、数々の金字塔が打ち立てられたことを表しているそうで、なるほどですが、オリンピックイヤーのたびに金になっちゃいますね。 僕だったら何にするかなと考えて「二」が浮かびました。二刀流、二度目の東京五輪、コロナ二年目、ワクチン二回接種、二極化する世界、第二子が生まれた・・・のは去年か、などなど。まあ汎用的な漢字なのでいくらでも後付けできそうです。 なかなか一文字で世相を写し出すのは難しい時代で、特に今年はなんとも掴みどころのない年だったなぁと思います。引き続きコロナに翻弄されたものの、でもそれにも慣れてしまい、出口が見えないままに迷子のような日々をやり過ごしたような。日常が戻りつつあるようでありながら、構えは解けないままで、変な感じですね。 一年を表すのは難しいけれど、今日という日を一文字にするのなら、やりやすいかもしれません。昨日はそうだな、「語」だったかな。一昨日は「休」で、日曜日は「球」。あるいは、人生を一文字にするとどうでしょうね。僕の半生は・・・まあ今のところ「楽」でいいかな。恵まれてますね。 一年て、長いのか、短いのか。そんなことを思う今年の漢字でした。よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

オズマガジン「かわいい文具さんぽ」③

  12/14火曜日おはようございます。半ズボン買いました。夏が待ち遠しいなー。 さて。引き続きオズマガジン最新号「かわいい文具さんぽ」よりお届けです。今日は、第2特集のさんぽmagazine003「北参道〜外苑前」のご紹介。 このエリアはこの10年くらいオズマガジンの好物エリア。アパレルのプレスルームなどが多いエリアだったと思いますが、住宅も多かったり、鳩の森神社に将棋会館、そして国立競技場と、ランドマークもいろいろ。この数年は特に新しいお店のオープンが相次いでます。オリンピックがあったことも関係しているのかな。 やはり原宿のお隣ということもあり、基本的には洗練されたお店が多いですよね。飲食にしても物販にしても。そして、駅前以外はチェーン店系も少ないので、必然的に個性の強いショップが並ぶことになります。代々木上原と近しい雰囲気かも。 誌面ではこのエリアを4つに区切ってご案内。セレクトショップあり、カフェあり、またセレクトショップあり。高感度なアイテムが多く揃うのが、この街らしさと言えそうだなぁと、誌面を見て改めて思いました。街の解像度をあげると、新しい景色が見えてくるものですよね。 ぜひ誌面を参考に、おさんぽを楽しんでみてください。 よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

オズマガジン「かわいい文具さんぽ」②

  12/13月曜日おはようございます。野村監督を偲ぶ会の弔辞が泣けて仕方ありません。僕もあんな風に見送られる仕事をしなくては。 さて。今日は、オズマガジン最新号「かわいい文具さんぽ」の中身をご紹介していきます。この号では文具の熱い4エリアにフォーカス。先頭バッターは蔵前。オズマガジンではおなじみの町ですね。 中でも目玉は、今年の6月にオープンした「REGARO PAPIRO」さん。福岡発のラッピングペーパー専門店ということで、200種もの包装紙が揃うそう。色も柄も多彩で、これは一目惚れ確実! 今すぐ行きたい一軒なので、要チェック。ちなみに表紙になったお店ですね。 そして、もはやオズ的殿堂入りと言っても過言ではないカキモリさんでは、10周年を経て生まれた新しい書く道具をフィーチャー。書くというベーシックな行為を特別な体験に昇華させる、つけぺん、ペンレスト、インクを開発。プロダクトデザイナー小泉誠さんと生み出したという逸品は、マストハブと言っていいかもしれません。早く店頭で実物をチェックしなくては! ほかにも、洗練文具が並ぶ表参道に、老舗とモダンが共存する日本橋〜銀座、そしてKOKUYOの新スペースTHE CAMPUSにも注目の品川が特集されています。文具だけではなくよりみちスポットガイドつき。 いやー、それにしても次々と新しい文具とお店が登場してますね。物欲とさんぽ欲が刺激されまくりです。ぜひ誌面でそのムードを感じてください。 よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

オズマガジン「かわいい文具さんぽ」①

  12/12日曜日おはようございます。昨日イベント行ったら入場制限で入れずトンボ帰りでした。そういう日常が戻ってきたってことでよしとしましょう。 さて。オズマガジン1月号「かわいい文具さんぽ」が発売になりました! 恒例と言っても差し支えないかもしれませんね、文具・雑貨にフォーカスした一冊です。 「ペン1本でかける 小さな まほう。」 僕がもっとも印象に残ったコピーです。「書ける」と「魔法をかける」のWミーニングが洒落ているというのはありますが、書くことは魔法のようなところがあるという、この号の魂のようなものが感じられました。 すなわち、どんどんスマートになっていく日ですが、面倒くささを大いに伴う昔ながらの「手で書く」という行為は、思うより重要な意味を持つかもしれない、ということです。 僕はこうして毎日あれやこれやをデジタルツールに記録しています。これのおかげで2年前どこで何をして何を考えていたかを振り返ることはできるのですが、でも、手で書くほどの表情は出せないんですよね。字の大きさ、落書きイラスト、カードなどちょっとしたモノ、急いでいるのかのんびりしているのか。そういうものがデジタルフォントだと均質化され掻き消されてしまうのです。 そうですね、ものごとを便利にする規格統一からかなり遠くにありそうなのが、手書きってことなんでしょうね。 ということで、手書きが全てだなんて言うわけではまったくないのですが、それをひとつの象徴としたような文具の特集です。とてもかわいい誌面になっているので、ぜひご覧になってみてくださいね。 よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

新・本の町、豊橋へ。

  12/11土曜日おはようございます。ご当地パンて楽しいですね。 さて。名古屋から豊橋に移動して、ちょうど新しい図書館ができたというのでお邪魔してきました。その名も豊橋まちなか図書館。これがとても素晴らしかったです。 大きな再開発ビルの2、3階に位置するのですが、まず2階はカフェを中心に、円形に棚が取り囲むようなレイアウト。さまざまなテーマで本が集められていて、図書館というよりセレクト書店の趣。蔦屋書店ぽいね。 椅子や机も豊富かつデザインがよくて、館内に長場雄さんのイラストもあって、こんなところでゆっくり本を読めたら最高だと思います。ラウンジスペースや、予約制のスペース、テラスもありました。高校生がたくさん集まっていたのが印象的。 2階と3階をつなぐ大階段はイベントの座席にもなるという設計で、単なる図書館にとどまらないコミュニティスポットになるのでしょうね。こんな場所が近所にあるのはうらやましい限り。町の文化度をあげる素晴らしい施設だと感じました。 ところで最後の写真は駅前で見かけたレトロなパン屋、ボン千賀さんで買ったレトロパン。豊橋、初めて降りたと思いますが、なかなか楽しかったです。 よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。