謎の肩の背中側付け根痛に悩まされています。様子見で大丈夫かな…。 さて。雑誌好きとかいいながら似たようなのしか読んでないよなと反省して新しい雑誌を手に取りました。季刊誌の「kotoba」。多様性を考える言論誌ということで、22年夏号の特集は「運の研究」。カバーイラスト(スイカ割り!?)は一条ひかるさん。 なかなか面白く読み応えありました。「運」という目に見えず数値化もできない要素を、さまざまな視点から取り上げていきます。哲学、宗教、占星術、数学、経済学、文学、スポーツ、将棋などなどあらゆる角度で「運」について論じられている。 こういうひとつのテーマを多角的にアプローチするのは雑誌のひとつの常套手段で面白いですよね。餃子特集で美味しい餃子屋さんの紹介だけではなく、レシピに起源、アート(あるのか?)、小説(あるのか??)、などなど広げていくことで新しい姿が見えてくるというやつ。 はたして「運」も、掴みどころがないだけに捉えどころもさまざま。運という不確定要素を最小限にすることを是とする考え方もあれば、それを掴み取るための準備こそが真価とするセレンディピティ論も。興味深かったのは意思決定や代表者をくじ引きで選ぶというもの。公平性を確保するのが主旨でなるほどそういう考え方もあるのか! あみだくじがいちばん公平。ただし最良の結果が出る保証はないぜ。 自分の考える「運」論は、準備と分母を増やすこと。確率1%の幸運ならば、それがいつ起きてもいいように備えることと、100回やることが肝要と考えます。1000に1度の当たり目を引くには1000回やればいつかは当たりが出ると考えます。999回出なくて次の1回は、それはもう幸運とは違うものになっているようにも思えますが、それこそが運を味方につけるってことなんじゃないかと。 こう言う実態のないものを多角的に切るのは言論誌の真骨頂という気がして面白かったです。知らない雑誌、楽しいな。 よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。
「よりみち」をテーマに綴ります。お出かけのような物理的なもの、心持ちのような精神的なもの、たしなみのような文化的なもの、全部ひっくるめての「よりみち」を推奨していきます。よりみちしながら、いきましょう。(ブログタイトルは『暇と退屈の倫理学』より借用。基本方針は、2022年1月1日のポストをご覧ください)