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2月, 2024の投稿を表示しています

感想_バーサス(1・2巻)

さて。作画:あずま京太郎 原作:ONE『バーサス』1・2巻読了。とある異世界において、人類は魔族の侵略により滅亡の危機を迎えていた。47体の魔王を倒すべく育てられた47人の勇者たち。ついに最後の戦いへと臨むが…待っていたのは圧倒的な力の差だった。滅亡の道しか残されていないと思ったそこに現れたのは、まったく別の世界。そしてそこでもまた人類は滅亡の危機にあった…。 話題の異世界コミックと思いきやこれは異世界を超えたファンタジー。SFであり、ミステリーであり、オカルトでありのカオス設定で、つまりはこれマルチバースもの。そこに進撃の巨人みを足した構成ですかね。出てきたバースは全部で13。そのすべてで人類は天敵の前に追い詰められている。で、その天敵同士を戦わせたらどうなるか、ってところまで。 スケール大きいし、先も気になる。天敵同士が潰し合うだけじゃさほど話が広がらなそうだし、むしろ天敵たちは相当レベル高いから徒党を組んでさらなる脅威になっちゃうのかな。人類には今のところ1mmの勝ち筋も見出せやしませんけれど。大下克上は果たしてあるのか!? ある程度巻数が進んだらまた一気読みしたいタイプの物語。とにかく天敵たちが怖すぎるぜ! ところで『黄泉のツガイ』が面白すぎるのですがそれはまた今度。 よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

感想_成瀬は信じた道をいく

さて。昨日の続きです。宮島未奈『成瀬は信じた道をいく』(2024年刊読了)。滋賀が生んだスーパーヒロイン成瀬の脱力冒険譚、第二弾です。 基本構成は前作踏襲で、奇才成瀬の周辺の視点でお話が展開されていきます。成瀬ファンの小学生、成瀬の父親、成瀬のバイト先のスーパーにくる客、成瀬と観光大使をやることになった女子大生、で最後は島崎に戻ってくると。微妙に時系列は行ったり来たりしてたし、最後は未来だったな。 前作よりも、成瀬の武士感が高まった気がしました。そう、成瀬は武士なんですよね。スマホを持たず(後半持ったけど)、口調も武士のそれで、タイムスリップものみたい。ああそうか、この小説は成瀬という異分子を通して、その周辺の人々のドラマを描いていたんだな。と今更気づいたのでした。 『不適切にもほどがある』ってドラマ(見てません)もやってますが、日常に異物が入ることで気付かされる、「普通」とされていることの違和感をあぶり出す方式。成瀬が特殊だから成瀬の物語だと思ってたけどそうではなくて、成瀬と触れ合うことで小さな疑問や変化が生まれること、どちらかというと読者はそちら側に感情移入していく作品なんだなと腑に落ちました。 島崎が成瀬に引っ張られて大胆になり、男の子はその真っすぐさに恋をして、みらいちゃんは他人に合わせなくてもいいんだと知り、篠原かれんは映えなくても大丈夫だと思えた。『ダイヤモンドの功罪』って漫画もある意味同じかもな。天才が生み出す不協和音の物語。綾瀬川の内面があまり描かれないのはそういうわけか。こういうフォーマット、上手いですね。 ちと話が脱線してますが、でもやっぱり僕は成瀬のことをもうちょっと知りたいなと思うのでした。彼女が何を考え、何を見ているのか。最後の紅白はちょっとやり過ぎな気もしましたしね。あとお父さん、18年も一緒に暮らしてるのに慣れてなさすぎるだろ。 ぐだぐだ言いましたが、第3弾出たらたぶん読んじゃうと思います。成瀬、ありがとう! よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

感想_成瀬は天下を取りにいく

さて。宮島未奈『成瀬は天下を取りにいく』(2023年刊)読了。滋賀県の中学生、成瀬あかり。走るのは誰よりも速く、頭も切れる。けど、変。徹底的に変。200歳まで生きると豪語し、この夏は閉店が決まった西武大津店に毎日通うと言い出した。成瀬あかりは、どこへ向かうのか!? どうやら本屋大賞の本命らしい本作。1月に続編も出て、実は去年から同僚に借りたまま眠らせていたのですが周りが感想を語り合っているのについていきたくてようやくページをめくりました。面白かったです。 成瀬は平たくいって変人なのですが、そこは深掘りせずにわりと低体温に進みます。成瀬は何を考えているかよくわからないまま、成瀬を見ている周囲の目線で話は展開。最初は同級生の島崎。次は同じ町に暮らすおじさんのエピソードに移り、いつの間にか成瀬は高校生になって元同級生視点、広島の高校生男子、最後は第三者視点になって終わる。つまり連作短編集でした。 いちばん好きだったのはM1に出るやつと、男子高校生の章で、つまりは青春ぽいやつが好みってことですね。でも全体通して、成瀬の解像度は結局上がらないままで、あんまり成瀬が出ない話もあるし、体温も低いまま。なんとなく消化不良な気持ちでした。サクサク読めるし、つまらないわけではない。でも「かつてなく最高の主人公」という帯のコピーは誇張だろうと思いましたよ。 確かにスペック的にもキャラ的にも奇才であることは確かなんだけど、輪郭だけで中身がわからないもんだから感情移入できなくて。滋賀ローカルふんだんなのはよくわかった。 こんなに話題になるほどかなぁ、なーんてちょっと斜に構えながら本を閉じたのですが、続編を読んで少し感想が変わったのでした。続きはまた明日。 よりみちしながら、いきましょう。滋賀っていいよね。今日も、いい1日を。

軽井沢スキースキーその2_おさんぽ編

さて。今回宿泊したのは、軽井沢村ホテルさん。駅から車で5分ほどの立地で、ホテルという名ですが民宿的な宿。1Kのアパートみたいなお部屋に2ベッド+2ソファベッドなところに家族で泊まりました。食事とかはなし、徒歩1分にセブンイレブン、その隣にレンタルスキーのナイスワンさん。 移動は新幹線+現地でカーシェアにしました。ちょうどプリンスの敷地内?にタイムズがあってそこで丸2日間借りました。スキーのときの駐車場も兼ねられるのでちょうどよかったです。アウトレットからもすぐだしね。おすすめ。 そのアウトレットも冬場は広場が雪遊びにぴったりで、子供らはここで雪だるま作ってるだけでも大満足。さらにこの3連休限定の滑り台とか、雪の彫像もあって楽しめました。もちろんお買い物も賑わってましたわ。スキー以外のつぶしが効くのが軽井沢のいいところですね。 初日は、ルグランリゾート軽井沢内の八風温泉へ。ここ値ははるけど、比較的空いてるのがいいところ。内湯も露天も広くて気持ちいいです。2日目は星野温泉とんぼの湯に行こうとしたものの18:30で30分待ちの行列を見て断念し、そこから車で5分登ったところにあった塩壺温泉ホテルの日帰り入浴へ。こちらうってかわって空いていてとてもいいお湯でした。おすすめです。 食事は弥助鮨さんが感じがよくて価格も手頃でよかったです。しかし軽井沢の冬はやっぱりオフシーズンで、夜も早ければそもそも営業しているお店も限られてて大変でした。食いっぱぐれに要注意です。 コンビニで、ご当地ヤッホーブルーイングのビールが買えるのも嬉しいところ。ちょうどニュースで見た「正気のサタン」と「山の上ニューイ」を飲めて嬉しかったです。 そうそう、新幹線のチケット1ヶ月以上前に予約すると割安チケットを申し込めるんですね(対象の列車のみ)。行きは落選したけど帰りは当選してだいぶお得に行けたので覚えておこう(諸条件あり)。 ということで冬の軽井沢、楽しかったです。5月の軽井沢ハーフマラソン、また出たいな〜。 よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

軽井沢スキースキーその1_ゲレンデ編

さて。軽井沢にスキーしに行きました。プリンスホテル前のスキー場初めて行きましたが、人工雪で11月からオープンするんだそうですね。リフト乗り合わせた地元の方に教えていただきました。 とにかく天気が良くて最高! 浅間山もくっきりで気持ちよく滑れました。長男くん1年ぶり2度目のスキーだったけどなんなく滑り、むしろ去年よりもレベルアップ。何もしなくても上積みあるって羨ましいすね。 装備なし次男くんを連れてリフト乗ろうとしたら、抱っこ紐ないとダメと言われて、その場で貸し出し&装着してくれました。3歳半抱えてのボードはドキドキでしたが無事に滑走成功。板はいて立ち上がるのに難儀したけれど。次男も楽しかったそうで、何よりリフトにご満悦とのこと、良かった良かった。 ゲレンデは初心者も山頂から滑って来れるビギナーフレンドリーだったので長男と一緒に上からロングコース楽しめて良かったです。全体的に家族連れと若者多かったですかね。 三連休の2日目はとにかく混んでて、リフトに20分以上待ったのなんて00年代以来だなぁ。春節重なったこともありシーズンで最も混む日だったと。翌日は普通になってました。 リフト券大人8000円もする(webで買うと1000円引き)かわりに子供は無料という仕組み。券売り場は混んでたけどweb購入者の引き換えは空いててよかた。レンタルもかなり高額だったので、車で5分のところのナイスワンさんで。ここはここで朝えらい混んでて30分待ちという(そして翌日は朝イチ行ったら待ちなしかつ、お隣の宿泊先まで運んでくれた)。 小さい子の遊び場は、ソリ、タイヤチューブ、雪用ストライダーがエスカレーターつきと充実してたけど、有料2000円ちょっと。なるほどなー。あらゆる面で完全にファミリー狙い撃ち仕様なんですね。 いろいろありましたが楽しかったので今シーズンもっかい来たいと思うのでした。よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

サッカーの難しさとは

さて。サッカー日本代表がアジアカップの準々決勝で姿を消しました。それに対して失望や批判の声が出ているようです。僕は試合も見てないし、記事とコメントを拾っただけですが、勝手に2つ思ったことがあります。 ◾️流れを変えるのが難しい サッカーは任意で時間が止められないので、流れを切る、変えるのが難しそうです。大体のスポーツはタイムが取れたり、時計が止まったりしますが、サッカーはできない。ラグビーもできないけどわりと時計止まるしリスタートも速くないから、ハドル組んだりコミュニケートする時間あったりしますもんね。あとサッカーはピッチ上で選手が集まるシチュエーションもないな、ハーフタイムしか。 そうすると連続する局面の中で、いくつもの選択肢からプレイをチョイスする時の意思統一ってかなり難しいでしょうね。勝ってる時、負けてる時、流れがきてる時きてない時、選手が変わった時、アクシデントが起きた時…。どんどん変わるゲームにどうアジャストしていくのか。 そのための決まり事、規律って最先端のチームにはどのくらいあるものなんでしょう。サインプレーもあんまりなさそうだしな。サッカーの最大の難しさってそういうところかもしれません。技術以上のチームとしての哲学、悪い流れを断ち切るためのコミュニケーションの手段をどう持つのか。 ひいては、個を繋ぎ合わせ連動させるため、チーム、組織には適切なシステムと明確な運用指針が必要てことか。それがないと綻びが生まれ、亀裂となり破綻してしまう。うん、多くの職場に適用できる学びがありそうです。 ◾️いい時は課題が隠れてしまう 思ったことその2。サッカーに限らず、うまく行っている時には課題は見過ごされますね。結果が出ていても100%すべてがうまくいっていることは多くないわけで、何かしらの問題があるはずだけど、結果がいいとそこに目がいかなくなりがち。そしてひとたびつまづくと急にネガティブ要素に注目される。 流れの良い余裕のあるうちに手を打てるのが理想だろうけど、そうはいかないものですよね。とこれは、自分の仕事のコンディションとかに置き換えて思ったことでした。 よりみちしながら、いきましょう。ここからの日本代表に期待しながら。今日も、いい1日を。