11/30火曜日おはようございます。オペラシティでやってる和田誠展も行きたいんですよねー。 さて。昨日の松江泰治さんの展示のほかにやっていた展示も見てきました@東京都写真美術館。 3F展示室で開催されていた「記憶は地に沁み、風を越え 日本の新進作家vol.18」では、その名の通り新しい才能5組6名にフォーカス。単純な写真を超えた作品が多く、その拡張性は現代アートそのもの。 特に心を捉えたのは、山本彩香さんの作品。さまざまな土地の少女のポートレートを収めることで、人物からその土地の風俗や空気までをも写しとることに成功しています。着ているもの、肌の色、建物の雰囲気。モデル選び、ロケーション、質感と色彩、そのすべてが調和して、あらゆる物質と非物質の記憶を凝縮したような印象でした。これからも注目したい写真家。 B1Fではプリピクテ 東京展「FIRE/火」が開催中。これはサステナビリティに関する議論や対話を引き出すことを目的とした国際写真賞だそうで、13名の作家の作品が展示されていました。日本からは川内倫子さん、横田大輔さんも選出! こちらも力強い作品が並んでいましたが、注目はちょうど東京都現代美術館でも個展をやっている(行かないと!)クリスチャン・マークレーの作品。アニメなどから「火」にまつわる写真を切り出してコラージュしているそう。 いやー、写真てつくづく面白い。自分の目では観ることのできない世界へといざなってくれるから。小説が誰かの心の中を擬似体験するとしたら、写真は誰かの目を借りる行為かもしれませんね。僕が写真の中の彼女と会うことはおそらくないけれど、写真を通してなら出会える。こんなにもたくさんの見方、見え方がある。 よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。
「よりみち」をテーマに綴ります。お出かけのような物理的なもの、心持ちのような精神的なもの、たしなみのような文化的なもの、全部ひっくるめての「よりみち」を推奨していきます。よりみちしながら、いきましょう。(ブログタイトルは『暇と退屈の倫理学』より借用。基本方針は、2022年1月1日のポストをご覧ください)