スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

5月, 2023の投稿を表示しています

感想_ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー

阪神が尋常じゃなく強すぎて心配になります。 さて。『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』鑑賞。ブルックリンの配管工兄弟マリオとルイージは、水道管事故を調査中に謎の世界へとワープしてしまう。大魔王クッパに囚われたルイージを救うため、マリオはピーチ姫とキノピオとともに戦いの舞台へ! てことで話題のマリオ観てきました〜。アメリカじゃ批評家は酷評、一般層は大絶賛と聞いていてどんなもんかと楽しみにしてましたが、うん、確かに批評筋にはウケそうにない感じでした! でも、キノコでパワーアップし、ノコノコを踏んづけて、たぬきスーツで空を飛び、甲羅を投げて敵カート撃墜と、マリオカートまで含めたゲーム世界が次々飛び出してくるのは純粋に楽しい。おなじみゲーム音楽もあちこちで活用されてるし、よくよく見ると、ファミコン小ネタもいろいろ詰め込まれているらしいです。もちろん、スターをゲットすれば無敵さ! 僕のマリオ歴はスーパーマリオ1〜3で終了しているので、それ以降に設定変更などあるのか知らないのですが、劇中の兄弟はちょい小馬鹿にされ設定。ルイージは気弱な弟で、マリオは負けん気が強いタイプ。そしてピーチ姫は武闘派でした。スカーレット・ヨハンソン(というかブラック・ウィドウ)かと思ったよ。いや、アンジーかな? そしてキノピオの声はスネ夫でしたよね? クッパは悪者というよりはおバカな感じでしたかね。ピアノが上手でピーチ姫への想いを熱唱する姿はちょいジャイアン風味。小2×3人と観に行きましたが爆笑してました。そこが刺さるのか!  お話はないに等しく、90分の尺でも軽く眠気を覚えるくらいには退屈しましたが、子供達がとにかく目を輝かせて見入る姿が何よりも映画的で、それを見せてもらえたので大感謝の大満足させてもらいました。マリオのすべてを詰め込めるだけ詰め込んだ気がしたから続編はネタなさそうだなとか思ってたら、マーベルよろしくエンドロール後にヨッシー匂わせあったので、続編あるんじゃん! 次はもう少しドラマを作ってくるかもね。僕はルイージの活躍が見たいです(マリオ2だっけ?かはルイージのほうがBダッシュ速くてジャンプ力あるとかだった気がするので、今回のキャラはちょっとイメージと違った)。 てことで次回は小3か4とかになったキッズたちとまた観に来ようと誓うのでした。彼らは鑑賞後、公園でマリオごっこしてたよ。写

シーラカンス・東京2023

村上春樹の新刊発売日に買ったけどまだ1文字も読んでおりません。。 さて。メトロミニッツローカリズム最新号が配布されています。特集は「TOKYO CITY JOURNAL 2023」。この3年間の東京の飲食店トレンドを掘り下げた1冊で、いろんな旬のお店がたくさん載っていてわりと保存版にしたいやつ。 背景にあるのはもちろんコロナ禍で、ターミナル駅から私鉄沿線への出店が増えたり、小さなカウンタースタイルとコミュニケーションが増えたり、確実に映えるコンセプチュアルなお店が増えたり。という外的要因に加えて、専門店はさらに尖ったり、すでに懐かしい気しかしないマリトッツォブームにフランス料理の原点回帰などなど、キーワードは多岐に渡っております。 誌面に踊るのも「大人の秘密基地」「イノヴェーティブ×各国料理」「ガチ中華」「立ち食い寿司」「カヌレ」「ネオ和菓子」「すっかり定着したナチュラルワイン」「学英大学」「ドーナツ」と、気になるものしかないでしょうよ! 結局、人の流れもまた東京に戻ってきているようですし、良くも悪くも東京一極集中は変わらないんだなーと横浜から眺めるのでした。 ところで、表紙のイラストは印象的ですね、シーラカンスのような生き物に乗る少年? でもこの場所がどこだか全然わからなくて、この号が通巻246号なので、青山通りじゃないの?と思うのですが、こんなゲーセンあったっけ?? 昔の東京だったりして? 古代生物に乗ってタイムスリップ的なイラストで「今」とはなんぞを問いかけているのかしら??なんて深読みもぜひお楽しみください。 よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

感想_秀和レジデンス図鑑

能登の地震被害が心配ですと思ってたら未明の千葉の地震で飛び起きた。のは少し前の話。 さて。『秀和レジデンス図鑑』(2022年刊)読了。知る人ぞ知るマンション「秀和レジデンス」。青い屋根と白塗りの壁が特徴的なこのシリーズは、1960〜70年代に多く建てられ、その印象的なルックスから一定のファンを獲得。そんな秀和のすべてをまとめた一冊。 ミーハー心で秀和レジデンス物件に10年くらい住んでいたのですが、こんな本が出ていたとは知らなかったぜよ! 都内各地で見かけて洒落てるな〜と思っていたり、知り合いが実際に住んでいたりしたので、ちょうど家探し中に出物を見かけたのでこれ幸いと入居したのでした。 一世を風靡してその後バブル崩壊で衰退したらしいというのはなんとなく知ってましたが、当時の秀和の代表の方は長者番付3位になるほどだったこと、住宅ローンや管理組合という仕組みを作ったのものその代表の小林さんだそうです。それは全然知らなかったぜ。すごいな。 紙面では、現在の住人の方のお部屋を撮影しインタビューしながら、建物としての特徴をひとつずつまとめていくスタイル。同じ白塗りの壁でも物件ごとにいろいろ模様が違うことや、実は青い瓦屋根以外にも赤や黒もあったこと、うちにはなかったけど特徴的なタイルの玄関アプローチやステンドグラスもあったんだね、と住んでいる時は気付いてなかった発見がいっぱいでした。 中古リノベマンションが一定の人気を集める今だけに、ヴィンテージマンションとして秀和も根強い需要はあるみたい。紙面に出てくる人もだいたい素敵にアレンジしていました。ただし秀和に限らず古いマンションは給排水管などの内部は築年数相応のガタがきていることは間違いないので、ちゃんと修繕が行われているか、計画があるかをチェックするのがマストだそうです。そんなチェックしなかったけど住んだ物件はちゃんとあったのでよかったな。階下の住人さんから子供の足音がうるさいというクレームは来ちゃったけどね。 今も中古リフォーム物件に住んでいることもあり、ピカピカ新築よりも、こういう味わいのある建物を好きにアレンジするほうが好みな僕なのでした。今度かつての住処の近くに行ったら、秀和ディテールを確かめてこよっと。 よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

軽井沢よりみち記2023春

マラソンついでに友人と会うという目的も果たせました。一石三鳥。 さて。マラソンのあとはお待ちかねの軽井沢散歩です。散歩と言いつつカーシェア利用。予約してあったのでゴールして15分後には車に乗り込んでいたよ。便利。 まずはお風呂に入ろうと思い銭湯は検索で見つからず、星野さんのトンボの湯は混みそうだなと思って、もうひとつ出てきた日帰り温泉の八風温泉へ。ルグランリゾートというホテルの中の施設でしたが、これがズバリ。先着ランナーが2組ほどいたけど空いていて快適そのもの。汗と疲れを落とすには完璧でした。と思ったら上がる頃には続々ランナーがやってきたのでタイミングが良かっただけか。入浴はお早めに。 お次は、足を伸ばして御代田へ。アマナさんの写真美術館MMoP(モップ)さんへ(上写真)。いろいろテナントが入って複合施設になっておりこちらでランチ。4年前?に来た時よりも緑が豊かになっていてとてもよかったです。コンランショップのポップアップもやってたしね。 お次はそこから車で5分のSAMNICONさんへ(下写真)。こちら蔵前のSyuRoのオーナー宇南山さんが御代田に移住してオープンしたギャラリーショップで、ちょうどGWのプレオープンを経てグランドオープンしたばかり。なんてタイミングのいい!  SyuRoのアイテムと、大物家具も並んでいて、SyuRoで見るのとはまたモノの見え方も違って面白い。しかも建物も広い庭も自作なうえ、エネルギーの循環まで考えられているそうで驚くばかりです。今後の進化から目が離せないぞ。で、僕はちょうどコーヒードリッパーを割ってしまって探していたのでいいのを見つけてお持ち帰り。 そんでもって、これまた今年オープンしたばかりというKaruizawa Commongroundsへ(下写真)。もともと学生寮だかの敷地を利用しているそうですが、森の中に転々とショップが並んでいて素敵。ウッドチップの上を歩いているだけでテンションが上がります。蔦屋なんでもちろん書店がありますがshozo coffeeさんが併設されていたり、ナチュールワインのお店に、朝食テーマの食堂に、立ち食いのおしゃれ蕎麦屋さんなどなど。 その中の一軒に燻製をテーマにした「軽井沢いぶる」というお店があり、ナッツやらチーズやらの試食をさんざん勧められて確かに美味しかったので、つい燻製醤油と燻製オリーブオイルの

感想_軽井沢ハーフマラソン2023

母の日をサボってしまってすみません。懺悔。 さて。あらためて軽井沢ハーフマラソンの雑感もろもろをまとめます。ハーフマラソンにコストはかけたくないのですが、秋のNYCマラソンに向けて春のうちに一度コンディションを上げたく、レースを探して出てきたのがこちら。GW明けの軽井沢いいかもな、とエントリー。家族を誘ったけど断られたのでそそくさと日帰りソロで。 昨日も書いたけどアクセスの良さは特筆すべきで、もっともスタートが駅から近い大会なのではと思いました。行きの新幹線は東京発なら自由席でもOKな混み具合。悪天候もあったけどGW翌週というのはナイスな設定。なおコロナのため2019以来の開催。 駐車場に入る車は渋滞してましたが、更衣テントもトイレも十分なボリュームが用意されていると感じましたし、屋台もたくさん出ていました。沿道では地元のお店の人たちや、別荘地の人たちがちらほらと声援を送ってくれたのもグッドです。過去の大会Tシャツで走るランナーもけっこう見かけたのでリピーターも多そう。新幹線で来てる人の数を見る限り県外参加者も半分以上いる気が。 12月の湘南マラソン以降も月に30km前後しか走れてなかったのですが5月はレースに備えて少し頑張り、フォームを見直し、先週は20km走を実施したところ案外走れたのでちょっと期待していたのですが、予想以上にうまくいっての2時間切り。ここからしっかり準備すれば秋のフルも酷い目には合わずに済むかもという淡い期待が芽生えました。9〜10月にもっかいハーフ探そう。 HOKAのRINCON3で走りましたが問題なかった(むしろシューズのおかげも?)のも嬉しい結果。気温は10〜11度だったけど手袋はいらなかったので、気温低いとはいえ真冬とはやっぱり違うんでしょうね。 で、レース後は軽井沢をたくさんよりみちできたわけで、それもまた格別でした(その模様は明日)。交通費は相当な投資ではありますが、それに見合う楽しい1日でございました。来年も出たいぞと。 やっぱりレースは楽しいな。よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

完走_軽井沢ハーフマラソン2023

飛行機のエコノミーに、横になれるベッドが導入されるんですってin NZ。別料金で4時間まで使えるとか。へ〜! さて。軽井沢ハーフマラソンに出場してきました。天気予報は降水確率90%に最高気温11度。真冬じゃん! かなり怯えながら6時台の新幹線に乗り込んだらランナーだらけ。8時前には到着して9時のスタートには余裕で間に合うアクセスのよさよ。で、到着したらすごい霧!だけど奇跡的に降ってないじゃん!!! コースはアウトレット横のプリンススキー場の駐車場をスタートして、旧軽井沢を巡り、南ヶ丘の別荘地を縫い、中軽井沢駅手前まで行っての折り返し。多少のアップダウンはありますが、全体としてはまあまあフラットなコース。目標は2時間5分で1km6分ペースでまとめられたら。 後ろの方のスタートかつ序盤はコースが狭くて思うようにペースが上がらなかったけどここは我慢。まだお店が開く前の旧軽井沢はのんびりムードでいい感じ。数年ぶりにきたけど新しいお店が増えてる気がするなー。 5km過ぎたくらいからバラけてきて徐々にペースアップ。そこからゆるい下りが多かったこともありいい感じに足が出る。8kmあたりから対面コースになり早くも折り返してきたトップグループを見てテンションが上がる。俺も早くあっちに行きたいぞ。 ややオーバーペースかもと思ったけど調子はいいから行けるとこまで行っちゃおうと勢いに任せてさらにペースを上げる。こんなに気持ちよく押せるの久しぶり。10kmは58分くらいで抜け、15kmあたりで2時間切れるペースに乗ったよ! これはイケるかもと欲が出る。16kmあたりからキツくなりはじめたけど、リズムを崩さないよう心がける。18km過ぎて2時間切りペースに少し貯金ができる。最後トンネルの下り&上りを抜けたらゴールが見えたぞ〜! ということで、何年ぶり?の2時間切り達成! もうできないんじゃないかと思ってたからこれは嬉しいぞ…。ゴール後は参加賞タオルにドリンク、それから食べ放題のフルーツもいただけたのでした。なお参加者は約5000人。 最後まで雨に降られることなく結果的には走りやすいコンディションでした。半分以上は森の中の別荘地だったから、晴れてたらさぞ気持ちよかったんだろうな。また出たいかもと思えるレースなのでした。参加者の皆さんナイスランでした〜! ネットタイム 1:58:48 よりみちしな

オズマガジン2023年6月号「渋谷完全ガイド」

ほぼ日さんの生活の楽しみ展、行きそびれたなー。バイトしたのが懐かしい思い出。 さて。オズマガジン最新号発売、「渋谷完全ガイド」です。100年に一度の大変貌を遂げつつある渋谷の今をとらえた一冊。 駅もそうだし、その周辺も様々な再開発が続いていて、未来予想イメージが載ってましたが、こんなんになるのかー!という驚きが。知らない計画がいっぱいあります。すごいな。そこに単純にワクワクはしなくなったのは歳を取ったからか、世の中が変わったからか。背の高いビルよりも、全部平屋!とかのほうが面白いのにな(無理だよ)。 てのはさておき、今回や特集で紹介しているのはぜーんぶ渋谷駅徒歩10分圏内なのだそう。なかでもとにかく飲食店にフォーカスして、ランチとカフェ紹介に誌面の大半を割いていました。保存版というに相応しい。 文字通り渋谷は「谷」で、坂道だらけの街。自転車泣かせではありつつ、起伏に富んだその地形は必然的に景色の変化も大きくて、高層ビルと入り組んだ裏路地が共存していて散歩も面白い。小さな路面店もたくさんりますし、住宅地も思いの外多いしね。原宿方面、奥渋谷方面、青山方面、恵比寿方面、桜ヶ丘方面、道玄坂方面と、どこに向かうかで全然違うのもいいところだぜ。 よーし今度渋谷行くか!って気持ちになる一冊。よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

5月病にはまだ早い。〜長男7歳5ヶ月、次男2歳10ヶ月〜

社会や理科の授業が始まるのが小学3年生からと聞いて驚いております。 さて。GWも無事に終わり子供たちも日常生活に戻りました。特に大きな変化はありませんが、小さな変化は日々あって、近頃は次男の喋りが達者になって長い会話のキャッチボールが成立し始めました。友達のことを話したり、「やっぱりさあ」とかそういうニュアンス単語も出始めたり。 長男は新たなサッカークラブに所属。以前のスクールとは色んなことがだいぶ違っていて面白いのでそれについて考えてみたいと思います。 前スクールは個人技習得がメインと思われるところで70分の短時間で合理的に行われていました。おそらく全国展開してるので、メソッドは確立されコーチの質も担保されてると思われます。対外試合があるわけじゃないので、あくまで個人スキルアップのための学校でした。知らずに入ったんですが。 現クラブはおそらく一般的な地域のクラブで父母のボランティアをベースに運営されているもの。サッカーを楽しみつつ体外試合もたくさんあるようです。アットホーム。長男はサッカーの体外試合というものを先日初めて体験して楽しかったようです(ラグビーでは体験済み)。 両方所属してみてそれぞれに一長一短ある感じですが、いちばん思ったのは、前者のある種子供の目線に合わせすぎないスタンスが良いなということ。限られた時間でメニュー消化しなくてはいけないからだと思いますが、例えば説明を聞かない子供をいちいた注意とかせず、どんどん進んでくんですよね。最初はそれがドライにも見えたのですが、子供達はすぐ適応して、結果として規律が生まれるという。ダラダラしない。 ミニゲームをやる時もコーチが入り、常に攻撃側の味方になるんです。すると子供達はマイボールになるとコーチにボールを預け、コーチから良いパスが出てくる流れに。これがリズムを生んでゲームの中身が濃くなる。低学年だと子供たちだけのゲームはなかなか形にならないから、これはあらゆるクラブで真似していいように思いました。 子供たちとの接し方とか距離感て本当に繊細で難しいところですが、目線を下げすぎないことは重要だなと最近思います。うまく誘導してあげる必要はあれど、あまりにもお膳立てしすぎるのもよくない。かと言って突き放しすぎるのもうまくいかない。ちょっと背伸びくらいのところに手を引いてあげられたらな、と言うは易しの極致ですね。模索

写真と家具の町・東川

↑エルマーと竜カラーのデザインですね。 さて。ちょっと遅くなっちゃいましたがメトロミニッツの4月20日発行号は「座り心地のいい町」特集。座り心地をキーワードに、主に北海道の東川町を紹介しています。うん、僕なら「座りのいい町」にするかな。すなわち落ち着く町、しっくりくる町。 なぜ東川町が「座り心地のいい町」かというと、こちらは旭川家具と呼ばれる木工家具の一大産地だから。旭川空港から車で10分ほど、大雪山を間近に望むそこは田んぼなどの景色も美しい北海道らしい雄大な町です。しかも今、若い世代を中心に移住者もとても増えていて、洒落たお店なども続々できているという。 数年前に一度だけ行ったことがありますが、それは素晴らしい町でした。6月の最高に爽やかな時期だったというのは大きなバフだと思いますが、それを差し引いてもいい町です。で、家具なんですね。家具工房があちこちにあって、素敵な椅子ももちろんたくさんある。象徴的なのは、新生児にはこの町で作られた椅子が送られるという施策。「君の居場所はここにある」という想いが込められてるそうで、それだけで泣けますね。 さらには世界的な椅子研究家の織田憲嗣さんがお住まいでそのコレクションは東川町が現在は公有化していて、公開もしているそうです。なんて豊かな町なんでしょう。中学校で使う机と椅子も地元産で、なんと卒業時に持ち帰れるんだって。めちゃくちゃ素敵だ。あと隈研吾さんのサテライトオフィスもあるとか。 それだけでも凄いのですが、実はもっとすごいのは30年前に「写真の町」を標榜して、全国の高校生を対象にした「写真甲子園」が開かれているのです。予選を勝ち抜いた高校生がこの町に集まり、限られた時間の中で写真を撮り競うというTHE青春なイベント。それを展示する館ももちろんあります。 地方創生の言葉ができる遥か前から、この町は未来を見すえてそしてその未来を実現してきたことを想像させる歴史ですよね。借り物の町おこしではないし、一過性のブームでもない。座りがいい町なんですが、その実、しっかりと根を張り立派に自分たちの足で立っている、なんとも懐の深い町なのでした。 読んでたら行きたくなってきた。旭山動物園もあるしね、家族旅行しちゃおっかな〜。なお、ふるさと納税の返礼品にこの町の宿泊券もあるらしいですよ。家具もありそうだね。 よりみちしながら、いきましょう。今日も

暗闇と信号が問いかける。

レッドソックス吉田選手の無双が凄すぎる。どこまで行くのか!? さて。アーティゾン美術館で開催中の「ダムタイプ|2022:remap」を鑑賞。去年の第59回ヴェネチア・ビエンナーレの日本館展示に選出されたインスタレーションを、再構成したもの。石橋財団がビエンナーレの日本館建設に深く関わっていることで、帰国展を開催しているそうです。 前情報なく臨みましたが、展示室は照明が最小限の真っ暗な空間に、何かノイズ的サウンドが流れています。会場中心部にメインの展示があるようで人が集まっている。そして周辺には光るクールなレターンテーブルが。音はここから聞こえてくるようです。この音は、世界中の都市で収集されたものだそうで、北京、ケープタウン、チェンマイ、ロンドンなどなど全16都市がその位置関係にあわせて配置されていました。 中心部の展示は、ある映像が床の鏡に映し出されるもの。覗き込むとそれは等高線の描かれた地図のようなものが流れ続けます。キャプションがないので、これはなんだろう?の答えはありません。自分で考え、想像するしかない。地図に見えるけど具体的な場所のヒントがないんだよな。 そのとき、周辺の壁にムービングサインが流れていることに気づきます。「What is the Earth?」「What is an Ocean?」「How many Countries are there?」といった根源的な問いが連なっていました。それを見てやはりこの映像は地図なんだと確信。 地図には文字と数字と線が描かれていますがやがてすべてが崩れて「線」だけに回収され、しばらくするとまた再構築されたりします。僕たちの知識にある国とか町とかってイメージでしかなかったり、普段見ている風景と地図ってかなりギャップがあるわけで、僕たちは情報や知識によって山やら国やら境界線を理解しているんだなと思い至る。 情報量の少ない地図に、謎のテキストとサウンドという極度に限定された情報を前に、自分が何を展開できるのかを試されるような展示でした。情報過多の時代、僕たちはあまりにも外部のイメージからしかものごとを思考できなくなっているのかもしれません。誰だって結局、参照するのは過去の体験と記憶になるのですが、ちゃんと自分の中からそれらを引っ張り出して思索を巡らせるということはもはや新鮮な体験でもありました。 自分の中に潜っていか

テキトーニ・リトリート

飛行機乗りたいな〜、海外行きたいな〜。 さて。昨日葉山でリトリートしてきたところですが、雑誌WIREDもちょうど「RETREAT 未来への退却(リトリート)」特集だったよ。 購読の決め手になったのは冒頭に哲学者の國分功一郎さん(『暇と退屈の倫理学』著者です)の対談インタビューがあったから。暇と退屈の延長にリトリートを捉えるなんて最高だなという期待に応える内容でした。 今の時代、目的とか効率が影響力を持っていて、行動には意味や理由が求められがち。目的があるとゴールが設定されて、正解や方程式もある程度できちゃいますよね。目的が達成されなかったらそれはたぶん失敗で。でも、失敗でも、横道の着地にも、けっこう楽しみやおかしみはあるはずなんです。それを「逃走線」という言葉で表現されていました。リトリート=平たく日本語にすれば癒し、なんでしょうけど、語源にはフランス語だと撤退とか退却のような意味なんだそうで。 次にくるインタビューは、Unyokedというオーストラリア人の双子の兄弟が、人里離れたロケーションでのミニマルな小屋宿泊を提供するサービスについて。これもまた素敵な案件で、デジタルや情報からとにかく距離を取るもので人気を博しているそう。わかりますよデジタルデトックス。と言っちゃうとあまりに簡単ですが、でもそういうこと。 便利はどんどん便利になり、なのにどういうわけか全然暇になんてならなくて、日に日に忙しい僕たちには、やっぱり余白や休息が必要ですよねー。ってちょっと真面目に世の中を考えすぎですかね? 全然別の話ですけど、セルフレジってなんでオレここでバイトしてる?って気になるんですよね(シャドーワークだ)。 リトリートっていうとオシャレすぎるから、「テキトー」くらいでいいんだけどなと思うのでした。高田純次さん的なね。そんなことを思う記事がいろいろあって気分にあう一冊でした。 よりみちしながら、いきましょう(じゅんさんぽだ!)。今日も、いい1日を。

葉山の海でリトリート

GW前半は良いお日柄です@関東地方。 さて。ということで葉山の海に行ってきました。葉山公園の駐車場が朝8時オープンということでそれを目指して行ったら、8時前には開いていたようで8時ちょうどに着いたらもう大半埋まっていました。入れてよかった…。 ビーチにはテントが並び、バーベキューに興じる人がたくさん。マイSUPを膨らませた人たちは次々海にアクセス。最高に気持ちいいだろうな〜。空には雲はほとんどなく、遠く富士山頂も見えている。日差しは強いけど海風が心地よくて、半袖短パンで座っているだけで満たされるよ。チルいぜ。 磯でカニを探したり(あんまりいなかった)、釣り糸を垂らしたり(午後風が強まって釣果は×)、ノンアルを飲みながら、気づいたらもう16時になってましたとさ。 なんか本気でこんなところに暮らしたいな〜と思うのでした。やっぱり自然の中でのリトリート大事だわ。 よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

アートは世界の鏡なり。

8年愛用したモンベルのサンダルが潰れたので翌日即補充。定番商品のありがたみよ。 さて。森美術館で開催中の「ワールド・クラスルーム:現代美術の国語・算数・理科・社会」を鑑賞。開館20周年記念展だそうですが、ちょっと前に周年の「LOVE展」やったばっかじゃん!と思ったらあれはもう10年前でした。うそやん。 てのはおいといて。さまざまなものに光を当てその手法も多岐にわたる現代美術はもはや総合学科とも言うべきもの。ということで、アートを国語・算数・理科・社会・哲学・音楽・体育・総合とわけてキュレーションした展覧会。国語なら言葉にまつわる作品が、社会は作品数も多くてさまざまな世相を切り取ったもの、理科は化学を参照したり科学的アプローチを取ったものなどといった具合。 ここ数年森美術館はアジアを意識していると思いますが、今回もやはりアジアの作家が多く出品していました。必然的にアジアの国々の社会を切り取ったものも多いので、地味と言えば地味かもしれませんが、グローバルで観た美術館のアイデンティティとしては正しいんだろうなと思いました。宮島達男さんのデジタルカウンターや、奈良美智さんの絵画、杉本博司さんの写真など日本のスターアーティストの作品も。 アートを入り口に世界のさまざまな物事に触れられること、それらの背景を知るきっかけを与えてもらえるのはとても貴重なことだなと再確認する展示でした。好きだったのはメイン写真の作品でジャカルタの古い自作看板を交換して収集したもの。 しかしお客さん、外国の方がとても多くて驚きました。あと、5/27〜28に行われる六本木アートナイトの作品が屋外に先行展示されていましたよ〜。行きたいな。 よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

揺れるカラフルの世界。

ティラノサウルスは鈍足だったとか、今の技術で新たな恐竜の生態がわかってきてるそうで。ロマンだなぁ。 さて。東京オペラシティアートギャラリーで開催中の今井俊介「スカートと風景」を鑑賞。グラフィカルなビジュアルに期待した通りの、カラフルでポップな好みの世界が広がっていました。 鮮やかな色彩とリズミカルなパターンの絵画に加え、その模様を取り入れたパジャマやフラッグなども展開されていました。果たしてこれはどうやって描いているんだろう。全部フリーハンドなのかな。マスキングテープとか使っているのかな。絵柄はどう構成しているんだろう。単なるカラフルでかわいい以上の見応えがありました。 そして展示の終盤にその回答はすべてあって、まず画面構成はすべてコンピュータ上で行われていました。そこで決まったものをペイントしていき、マスキングテープも使用されていました。原色を多様し大胆に組み合わせる色彩感覚は作家独自のもので、実際に使用している絵の具のサンプルや、そのプロセスを収めたスナップ写真も惜しげも無く展示されていたよ。 あわせて8分ほどのインタビュー映像もあって、このスタイルに辿り着いたのは、知人の方のスカートのドレープを見て「この美しい風景を絵にしよう」と思ったんですって。すごいひらめき。そして見事に具体化され、ペインティングの枠を超えて新たにアパレルになってるのって面白いですね。 単純なのかもしれないけど独特のスタイルで魅了するナイスな展示。トートバッグやテキスタイルなどのグッズもありましたが僕はステッカーを購入。マグネットが欲しかったけどなかったから、このステッカーに磁石を貼ればいいかなと。Tシャツあったら買ったのにな〜(派手?)。 会期は6/18まで。よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

感想_エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス

マリオの映画始まっちゃったよ。観に行かないと。 さて。『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』鑑賞。経営するコインランドリーの税金問題と家族のごたごたに悩まされるエヴリン。そんなとき、夫の人格が突然別の誰かに入れ替わる。アルファバースから来たというその男、全宇宙の危機を救えるのは君だ!と告げるからさあ大変。わけもわからないままバースジャンプさせられたそこには、別の宇宙のエヴリンが無数にいて…!? 本年度アカデミー賞を席巻した話題作、やっと観に行けるぜ〜!と上映館探したらもうめちゃくちゃ少なくてびっくり。公開2ヶ月経ってないのに? アカデミー賞総なめだったのに?? ミシェル・ヨーのスピーチが感動的だったのに??? でも観たら納得、こりゃ一般ウケしないわ!笑 面白かったのですが、とにかくぶっ飛びまくり! 最初はエヴリンの状況も話の展開もつかみづらいスロースタート。しかし別バースと接続して豹変旦那がウェストポーチ・カンフーで戦うシーンで加速すると、そこからは怒涛のカオス展開! つながるマルチバースの先の世界観がとらえにくいは、それぞれのビジュアルがトリッキーだわ、それらが目まぐるしく動き回るわで、もう大変。キングスマンのようなおしゃれキッチュではなく、キルビルのようなスタイリッシュでもなく、ミシェル・ゴンドリーのようなクラフトマンシップともちょっと違って、エキセントリックとしかいいようがなかったよね。どっからかギャグかわからない珍妙シーンも挟みつつ、でもカンフーは格好いいぜ! でもその裏に流れるテーマはけっこう深い。自分も、家族も、世の中も、あらゆる欠落を抱えてその中で苦悩しながら生きている。抗えない時代を憂い、時に暴力に堕ち、その先の虚無にも苛まれる。今とは違う輝かしい人生があったんじゃないか。ここではないユートピアがあるのではないか。そう思いたくもなるけど、どの宇宙にもやっぱり足りないものはあるし、今あるすべてがそれより大きな流れの中では微々たるものにすぎない。 そう気づいてしまったときにやってくる諦念のようなものを謎のベーグルの輪になぞらえて、エヴリンの娘ジョイはそこに落ちていきそうになります。エヴリンもまたそこにいざなわれながら、踏みとどまる。生きることに何の意味があるかはわからない、何の意味もないかもしれない、でも確かにあなたにここにいてほしいと思