スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

ギルトはママだけのものじゃないけれど。〜長男6歳3ヶ月、次男1歳8ヶ月〜

毎月10日は子育てにまつわるエトセトラに触れる日となっております。これまで備忘録オンリーでしたが、もう少しテーマを持ってエッセイ味を出してみます。試験的に。 ということで。「マミーギルト」という言葉を新聞で見かけました。ざっくり言うと子供を預けて働く母親の罪悪感だそうです。育児よりも仕事を優先せざるをえないシチュエーションへの心苦しさのようなもので、男女格差や母性神話に由来するもの。 盛んに言われている大きな社会課題であり、改善しなくてはいけないと思うと同時に、オレにもそういうシーンあるからマミー限定にしないでほしいんだけどなと思ったりもします。コロナで保育園が休園して親が出社できないとしたら、統計では母親が会社を休むことが多いと思いますが、数は少ないとしても休んでいる男性もいますよーと言いたくなってしまったり。でも今はマミー偏重を是正しなきゃいけないから、ガマンします。早く、ペアレンタルギルトになりますように。って違うか。そんなギルト、感じる必要なくなりますように。 と同時に、仕事より育児を優先した場合の会社へのギルティ感もあることが、余計に辛かったりするんですよね。保育園休みなので、仕事休みます、あるいはパフォーマンス半分になります。って言いづらいです。どっちをとっても、罪悪感を覚えるってなかなか堪えるもので。 どうやっても体はひとつで、時間は有限なので、育児と仕事と、すべてを100%でやり切るのは相当難しいなぁと、コロナの前から思うのでした。どうしてもどこかを諦めなくてはならなくて、そのとき仕事を優先して育児を諦めることが多いが故のマミーギルトなんですよね。その逆が、今はダディギルトってことで、これをうまく解決する仕組みがあるといいのですが。 などと悶々としたのでした。そして今日もまた、長男、3度目のコロナ休園の連絡が。 よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。 ●最近の育児備忘録 長男/二段ベッド導入で大喜び。朝の支度が少しずつ早くなってきた。学童を見学してテンションあがる。よく陽気に歌っている(あまり上手ではなかもw)。サッカーもラグビーもちょっと上達。最近の夢は「蟻→ポケモントレーナー→ウルトラマン」に変化。小学校で頑張りたいことは理科だそう。カメレオンは本当に周りの環境に合わせて変色するのか、実験したいとのこと。いいね! 次男/「ちょうちょ

トラ年といえば、パピエティグルだよね

何度か言っていることですが、僕は、阪神タイガースファンです。 さて。先日、 HAMACHO CAFEの記事 をあげましたが、もう一つ浜町といえば「パピエティグル」が欠かせません。パリ発のプロダクトブランド。めちゃくちゃカワイイ。ティグルは、虎。あ、トラ年。 で、そんなティグルさん、 寝具の昭和西川さんとコラボ してました(第二弾だそうです)。これがまたキュートです。ティグルの総柄のガーゼブランケットに、陸上トラック(ダジャレなのか?)をモチーフにした今治産のタオルケットなど。思わずハーフブランケットを購入。子供に良さそうだし、子供が使わなければもちろん自分で使おう。夏が楽しみだ。 お店に行ったのは少し久しぶりでしたが、他にも様々なアイテムが。文具はもちろん、テーブルウェアや、インテリアアイテムのセレクトも。どれもこれも、デザインの力を感じるアイテムばかりで、物欲が爆発します。なんでしょうね、この洗練されつつポップな感じは、マリメッコほどガーリーではなく、HAYのスマートさとも少し違う、独特のテイストで、すごく好き。 前から思っていたことではありますが、色とか、柄ってすごく力がありますよね。北欧の人が短い冬の昼間を補うために、たくさんの明るいパターンを生み出したのって、なんかすごく共感します。コロナで増えたお家時間にも、こういうデザインが癒しになりますよね。そんなわけで美味しいパン屋とコーヒー屋が近くにありますし、よかったら、お店にも是非足を運んでみてください。 よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

完走_東京マラソン2021(後編)

  <<前編に続いてお届けします ●レース中盤 3週間前に20km走れたので、そのくらいまでは問題ないだろうと思っていたのに、10km過ぎにして失速し始めます。あれ、こんなはずじゃないんだけどな? 先は長いので無理せず成り行きに任せていたらどんどんペースダウン。ちょっとまずいぞこれ…。浅草を過ぎる頃にはかなり厳しくなってきたのと、暑さにも参ってきたので、ここまで着用していたマスクと手袋を外した。マスクはレース中は着用しなくていいということだったので。あれなんですよね、給水でマスクが濡れると、濡れたガーゼ押し付けられた感じで息ができないんですよねー。普段からランニング中マスクしているので、もう慣れたかなと思ってましたが、本番ではマスクやめておいたほうがいいんだなと実感。これもいい経験。 脱マスク効果かちょっとすっきりして、ペースは上がらないまでもなんとなくリズムをつかむ。門前仲町を折り返して再び蔵前に戻ると28km通過。だけど、あれ、なんか今まで経験したことのない足の痛みがあるぞ? 右ひざの力がふっと抜けるような感じ。だましだまし走っていたら今度は左もも裏がつりそうに。ヤバイ故障すると思って、「諦める勇気も大事」という都合のいい言葉を思い浮かべて、トイレ&給水休憩。ちょっとストレッチして回復したけど、ここからは2~3kmおきの給水のたびに立ち止まってストレッチしてまた走るというルーティンに。ああ、歩いてしまった。。「少なくとも最後まで歩かなかった」が大前提なのに。 ●ゴールはまだ遠いけれど ここからの12kmが長かった~。ペースは1km8分から9分超まで落ちて、いったいいつゴールできるんだという感じ。棄権や足切りが頭をかすめるも、いやそれだけはいかん!と振り絞りながら、なんとかかんとかちょっとずつ足を前へ。歩くに毛が生えた程度のスピードしか出てないのに、なんで歩く10倍のダメージがあるんだろうかと文句も言いたくなりながら。でも、下を向いていると、誰かが「パンダがんばれ!」と声をかけてくれるんだよな。ありがてぇ! 思うに、今回のレース決行には批判や疑問の声も大きかっただろうはずで、そんな中でも走らせてもらえるのは本当に感謝しかないわけで。オリンピアンの気持ちがほんの少しだけわかるような。だからこそ最後まで走り切りたいし、ちゃんとルールも守りたかったのです。ボランティアの

完走_東京マラソン2021(前編)

  ということで、本当に開催されました東京マラソン2021。参加したので、その模様を2日に分けて記録しておきます。 ●スタート前 スタートの新宿に向かう電車には同志たちが続々乗り込んできます。この時点でテンションが一段階あがるのを感じ、新宿につくといるわいるわのランナーたち。例年だと、マラソン大会初めてっぽいなという方が1~2割いるように感じるのですが、今回はあまり見かけませんでした。なお、参加予定は25000人でしたが、最終的には19000人ほどだったようです。 スタートゲートへの誘導などは人員・造作含めて最小限に抑えていたように感じましたが、個人的にはスムーズに到着。体調管理アプリの提示、検温、消毒、荷物チェックを経て、スタートエリアに入ります。その前に僕は新宿エリアで軽くウォーミングアップのジョグしておきました。ゲートの中でもできなくはないですが、人が多くてあんまり走りやすくはなかったので、よい判断でした。なお、この時点ではまだ寒かったですが、日の当たるところは少しずつ温かくなっていました。 整列時間までは、準備体操して、写真撮影。ランナー同志写真を撮り合ったりします。僕は、パンダ帽子をかぶったのですが、同じパンダ仲間さんがいらしたので自然に一緒に写真に収まったり。こういう触れ合いはあまり知られていませんが、東京マラソンの醍醐味のひとつ。高揚感が連鎖する瞬間です。 ●ウェアについて 今年は基本的に荷物預けがありません(有料で申し込めたけど、大半の人は申し込んでいなかったようです)。なので、走る格好で来て、走って、そのまま帰るが基本になります。とはいえ寒いので、僕はヒートテック1枚、ライトダウンを1枚羽織って会場入りして、走るときはそれらをリュックに詰めて走りました。いつになくリュックで走る人が多かったのはそんな事情からですね。 例年だとスタート前に衣類の寄付ボックスがあったり、ゴミ箱が用意されていて、わんさか放り込まれているのですが、今回はコロナのせいか、脱ぎ捨て禁止のお触れが出ていました。ふたを開けたら、廃棄ウェア入れだけは用意されていました。余談ですが、NYCマラソンも荷物預けなしがスタンダードでした(衣類寄付ボックスがあった)。 ●いざ、スタート! 前置きが長くなりましたが、そんなこんなでついにスタート! 今年はコースがちょっと変更になっていて、スタート

感想_映画ドラえもん のび太の小宇宙戦争2021

  本日、東京マラソン走ってきます! 頑張れオレ!! さて。『映画ドラえもん のび太の小宇宙戦争2021』鑑賞。のび太はある日、不思議な物体を拾う。中から現れたのは、宇宙のはるか彼方、惑星ピリカからやってきたと言うパピ。星を追われ逃げてきたという彼を助けるため、のび太たちは立ち上がる! オリジナルも観たことあるはずですがいかんせん30年以上前のことなのですっかり忘れて初見同然で楽しみました。そして今回至極まっとうな感性を発揮したスネ夫に感情移入。パピの「恐怖をどこかに追いやって自分にできることをやる。スネ夫さんの知恵と勇気がなければこうしていられなかった」という言葉にホロリ。 しかし時節柄、パピたち自由同盟とギルモア率いる反乱軍の戦いは、ウクライナとロシアを思い起こさずにはいられません。ギルモアが敷く強権による監視社会は、まさに現代を覆う脅威であり、力による現状変更はこの一週間で起きたこととあまりにもリンクして胸が痛い。 ドラえもん一行は正義の名のもとにギルモアたちをやっつけるわけですが、戦闘行為に対して何と言っていいかわかりません。救いは、敵は無人機による攻撃が主なので、撃墜しても血は流れないことかな。やっぱりスネ夫の「戦いたくなんてない。なんで僕達が戦わなくちゃいけないんだ」が、全市民の総意でなはず。だけど令和の今はもう、地球のどこにいてもこれは対岸の火事じゃない。 戦争という装置を除けば、スネ夫やしずかちゃんの勇気、星を超えて結ばれる友情、パピが体現した嘘をつかない真っ直ぐさは、確かに胸に届きます。パピの名演説はお見事ね。最後は、スモールライトの効果切れによる巨人化という力技でいろいろ豪快に解決しますが、そこはご愛嬌。 ということで、一緒に観た長男には、戦争は絶対ダメ!と伝えたのでした。エンドロール後に、次回作は2023春公開と発表されてました。情報はそれだけだったけどアニメーションの感じだと飛行機モノになるのかな? 楽しみにしたいと思います。次男も後ろに控えてることを考えると、あと6〜7年はドラえもんを劇場で観ることになりそう。 写真は前売りのムビチケと全プレの冊子ロコロココミックです。よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

シドニーのベストカフェ、浜町に。

街ってちょっと見ないとずいぶん変わりますよねー。 さて。今日は素敵カフェのご紹介。浜町に昨年オープンした「 HAMACHO CAFE 」さん。シドニー発のロースタリー、Single Oのフラッグシップです。両国にロースターがあってそこに以前行ったことがあるのですが、とてもクールで、コーヒー美味しいのですが、こちらのカフェもさすがの素敵ッぷり。店内、廃材などを使っていたり、WASHIO TOMOYUKIのグラフィティが描かれたり、とてもスタイリッシュなんですけど、変に緊張感を煽らないんですよね。このバランス感覚ってすごい。オセアニアならではの開放感とでもいうのでしょうか。 驚くべきは、開発から手がけているというFreepour Coffee On Tapなるシステムで、その名の通りタップからコーヒーが出てきます。タップは6つ並んでて、この日は最初左の2つから選べて、1時間後に2杯目頼んだら真ん中の2つから選べました。カップを置くときっかり一杯分注いで自動で止まるというユニバーサルなインターフェイス。しかもなんと一杯300円! たくさんの人がサクッと一杯飲んで、あるいはテイクアウトして、という姿が印象的でした。この値段でこの品質は嬉しすぎる。しかも定額サービスもあるらしいぞ。近所に欲しいとはまさにこのこと。 素敵なカフェは数あれど、こういう感じでクールな見た目、だけど居心地が良く、コーヒーも高品質と三拍子揃うのは結構レア。便利な場所でも、よく行く場所でもないけれど、わざわざ かつ定期的に訪れたい一軒になりそうです。 ポイントはもう一つあって、道路挟んだ向かいに、 ブーランジェリージャンゴ さんがあるんですよねー! このコンボの破壊力は凄まじい。サンドイッチを買って帰ったのですが、もう一つ。アップルサイダー・ドーナツがめちゃくちゃ美味しいです。どんだけ美味しいかというと、 料理通信にレシピが載ってる くらい。これはリピート必至。一曲リピートレベル。 どちらも朝からやっているので、モーニングにも、ランチにも、おやつにも。最高の時間を約束できます。 よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

東京マラソン2021EXPO行ってきた。

ひなまつりだとお寿司売り場がにぎわうと知った僕です。その発想はなかった。 さて。東京マラソン2021(ややこしい名称だ)まであと2日! ということで、ランナー受付である東京マラソンEXPOに行ってきました。会場は従来と変わらず東京ビッグサイトですが、以前とはホールの場所が違いました。そして今回は事前予約制。のんびりしてたら枠がほぼ埋まっていました。 今回ならではの事象として、事前にPCR検査キットが送られてきました。受付当日に採取して提出することで、ゼッケンと交換をしてもらえるシステム。これをしないと走れないということです。もちろん陰性であることも条件で、提出翌朝には結果メールが送られてきました(陰性でした。ホ)。 記念Tシャツは以前は全員もらえてましたが今回は希望者のみ(有料)だったので、僕はスルー。そのかわりアシックス製のマスクが入っていたのは嬉しいサプライズ。Tシャツよりはるかに嬉しいな。 無事に受付を終えると、企業ブースが登場します。東京メトロ、SEIKOさんは例年通りのフォトスポットを作っていて人気を博していました。そしてメインスポンサーのひとつ、アシックスの巨大ブースが。アパレル類がけっこう格好よくて買っちゃおうかなーと、着る機会もないからなと思いとどまる。今回はブースもこれだけかなと思いきや、別フロアにまだ続きがありました。でも、本来の半分くらいの規模だったような気が。お祭り感はどうしても弱まりますね。 そんなこんなで、いよいよです。練習不足はもうどうにもならないので、がんばって最後まで走り切りたいと思います。 よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

「おすすめ」の力学

  スープが熱すぎて舌を火傷しました僕です。あちち。 さて。日経新聞の記事によると、Amazonの売り上げの3割超は「レコメンド機能」からのものだそう。一方で、こういった「おすすめ」を無視する人も20%程度いるようだ。それ以外が半分てことか(上のふたつは別の統計だけど)。自分は、この手のネットのおすすめは基本的に敬遠しているタイプです。でもあれですね、ヤフーの記事を読んで、そこに付随する関連記事は芋づる式に読んでしまったりするな。 アルゴリズムによるレコメンドは好きではないのですが、ではリアルの世界で「おすすめ」なるものがどのくらい機能しているかと考えると、アルゴリズムとさほど変わらないのかもしれません。誰かにこの本おもしろい、あのラーメンが美味いと聞いて、すぐに読みたい行きたい!と思うこともあれば、ちっとも食指が動かないことも同じくらいある。僕はどうしてか日経新聞の書評を見ていると欲しくなる本が必ず1〜2冊はある(ので毎週欲しい本が増えていく)。 他におすすめといえば、著名人のそれもあるし、今はインフルエンサーのそれもある。氏素性を知らない人のレビューもたくさんある。ミステリオ(fromスパイダーマン)じゃないけど、「人は信じたいものを信じる」ってやつですね。 つまりアルゴリズムか知人なのかはさほど関係なくて、そのおすすめを採用するかは結局のところその人次第なんでしょう。AIでもいいし、初対面の店員さんでも別にいい。いや待てよ、信じるかどうかと言うより、気分かどうかのほうが大きいのかもしれないぞ? ノってるときはノルし、そうでないときはノレないというだけの話なんじゃないかこれは。面白いテレビないかな?と思ってたら「これ面白いよ」と言われたものに素直に食いつくけれど、忙しくて仕方ない時にテレビをすすめられてもまず観ませんものね。 逆を言うと、たとえ僕がどんなに心の底からのお薦めを精魂込めてお伝えしたとしても、本を読んでもらうことも、映画を観てもらうことも、簡単ではありませんね。人の心を動かすのってほんと難しい! でも確かに、あの作品が好きなら絶対この作品も好きだと思うよ。って言い方をするわけですから、アルゴリズムのレコメンド機能となんら変わらないわけで。 さらに別の角度からいうと、人はおすすめしたい生き物ですよね。美味しいもの、きれいなもの、楽しいもの、そういう感動

感想_ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2

はっきりと春の足音が聞こえてきましたね。そりゃそうか、もう3月だもの。 さて。ブレイディみかこ『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2』(2021年刊)読了。前作がベストセラーになった、イギリスはブライトンに暮らす親子のエッセイ。いわゆるダブルである少年の目線を通して、今という時代を切り取る第二弾。少年は思春期の入り口に立ちます。 >>前作のレビューこちら 今作もさまざまな示唆に富む一冊でした。リサイクルをする側、される側のこと。ノンバイナリーという性の多様性のこと。選挙と、図書館のこと。日本の祖父とのこと。ある問題のある歌詞のこと。パブリックなこと、パーソナルなこと、ひっくるめて前作同様に「今、私たちはどんな時代を生きているのか」を問いかけていきます。 少年が成長した分なのか、前作ほどのピュアさや、起きるできごとのバリエーションは少なくなった気がしますが、それでも考えるべきことはたくさん詰まっていますね。不用品をリサイクルに出してすっきりしたような気持ちに感じるエゴとか。多様性と言いながらも一人一人のグラデーションを考慮せずにステレオタイプな多様性に押し込めてしまう危うさのこととか。 これをただイギリスではこんな風なんだなで終わらせるのではなく、自分ごとに引きつけて考えないといけないなと思います。世界で起きていることは、遠いどこかの話ではなく、間違いなく自分の身の回りにもあることだから。今はたとえ見えていないとしても。 これで完結ということですが、コロナ禍や、今のウクライナを見て、彼が、彼らが、何を思うのか、気になりますね。そして、自分自身もこれらの問題について、きちんと考えなくてはと思わされるのでした。読んで損はない一冊。 よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

感想_スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム

  LINEスタンプはスパイダーマン使用中の僕です。 さて、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019年公開)鑑賞。サノスとの戦いを経て、失われた人類が戻ってきた世界。ピーターはMJへの想いを告げようと考えていたが、旅行中のベニスで水のモンスターに襲われる。そこに現れたのはミステリオ。彼と、モンスターは、別の次元からやってきたという。さらに移動したプラハでも襲われ、ピーターは自らの不甲斐なさを痛感する。ピーターは、ミステリオこそトニー・スタークの遺志を継ぐに相応しいと、彼に託されたサングラスを渡すが、ミステリオの正体は…。 前作『ホームカミング』 に続くトム・ホランド版第2弾! 何と言っても見所は、ヨーロッパのハイライトを巡るようなロケーション。ベニスに始まり、プラハ、ベルリン、オランダをちょろっとかすめてロンドンへ。各都市でスパイダーマンが躍動するのが楽しい! が、ロンドンはもうちょっと観たかったかもね〜。 そして対するヴィランはミステリオ。フェイクにフェイクを重ねたその戦いはスピード感とテック感があって、いかにも今っぽい仕上げ。ピーターと一緒にコロリと騙されちゃったよ。ミステリオ自体が特別な能力を持っているわけではないけど、テクノロジーだけでスパイダーマンを追い込むのも現代的。ドローン、AI、VR、などなど最新兵器、恐ろしいぜ。 ミステリオの残した「人は信じたいものを信じる。今の時代、なんだって信じる」という言葉は極めてタイムリー。フェイクニュースに揺れ、ポピュリズムがはびこり、分断を煽った大統領への当て付けであり、紛れもない真実であり。エンドロール後のシーンがまさにそれ。ディープフェイクで、なんだって捏造できてしまう恐怖。簡単に騙される大衆。ファクトチェック超大事。 さて。あどけなさの残るトム・ホランドだけど、体つきがマッチョになってきてヒーローのそれに進化中。ちょっと高めの声もスパイダーマンにぴったり。今思えば初代のトビー・マグワイアも結構似合ってたけど、アンドリュー・ガーフィールドはスマート過ぎたかもね。ホランドは、スタークのサングラスが最初はあんなに間抜けに見えていたのに、戦いの後には案外似合うじゃんて思わせるんだから、お見事。クライマックス前のスーツをアレンジする姿はスタークにダブるところがあって、理系で聡明という設定がしっかりハマってました

青い地球に教わったこと

マスクしてて気付きませんでしたが、花粉、飛び始めてますよね? さて。ごらんのガラス製地球儀のような物体ですが、晴雨予報ができるトイです。その名も、「遊んで学べる科学おもちゃ 晴雨予報グラス ジ・アース ウェザーリポーター」 。 原理は大気圧の変動によって、水位が上がったり下がったり。標準より上がると雨、下がると晴れ、ということです。ルーツはガリレオ・ガリレイの弟子が考えたとかなんとか。いただきものですが、子供の好奇心喚起および、インテリアグッズとしてお気に入りとなりました。 あらためて、自然科学の不思議さというか、面白さを感じていて、子供と同じ目線で(比喩ではなく、子供と同レベルの知識しかないので)世界をもう一度まなざすことができて、とてもありがたい体験だなぁと思っています。 お天気もそうですし、数学もそうですが、世界にはいろいろな神秘が満ちていて、僕のこれまでの人生ではそのほんの断片しか知ることがなかったですが、子供と暮らすことでもう一度学ぶ機会を自然発生的に得られているのが本当に嬉しい。歴史とかも同じか。 生きてる限り学びの時間ですね。よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

争いのない世界で乾杯したい。

  あんなに苦くて美味しくないと思ったビールが大好きになるんだから、人間て変わる生き物だ。 さて。ブルックリンラガーというビールが好きで、絶妙な苦味と、洒落たデザインの虜です。ニューヨークに旅行した時に飲んだのが最初だったと思います。で、2年前から毎月12本届く定期購入に至るわけです。 コロナのせいがあるのかどうかわかりませんが、ラインナップがずーっと4種類固定でつまらんと思っていましたが、この冬ついに限定フレーバーがー登場。ポストロードパンプキンと、イーストIPA。前者はスパイスとカボチャによって作られた複雑な味わいが特徴で、後者は、えーとIPAです。 やっぱりいろんな味わいが楽しめるのがクラフトビールのいいところなので、今後もいろんな限定ものは楽しみたいところ。少なくとも本国にはもっといろんな味があったはずなので。 一応来年の秋にはニューヨークに旅行するつもりでいるのですが、その願いは届くのかどうなのか。コロナもさることながら、世界情勢が気になります。みんなで平和な世界に乾杯できますように。 よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

こんな宿に泊まる旅がしたいよ

NYCマラソン2022の応募が始まりました。僕は2023の出走権持っています。 さて。メトロミニッツ ローカリズムの最新号が発行されました。特集は「まちやどステイケーション」。「まちやど」と呼ばれる、町そのものを宿として考える、町に開かれた、というよりも町の玄関と呼ぶべき宿泊施設が増えていて、そこを目指す旅の案内。   つまりは、その土地、町、日常がシームレスにある場所ということです。食べるもの、使うもの、訪れる人が、その町と地続きになっているから、泊まるだけで自然と町のリズムがしみ込むような感じでしょうか。旅行者でありながら、地域の仲間として受け入れてもらうような。通り過ぎただけでは知りえない深いところまで、すぐに連れて行ってもらえるような。 日本全国にこういう場所が増えていて、谷中のHAGISOとか、真鶴の真鶴出版あたりがそうですね。岡崎のANGLEとかもそう。誌面では、富山県南砺市のBed and Craftさんや氷見市のHOUSEHOLDさんなどが載っていました。とってもよさそう! 富山っていいんですよね~。 知らない町をのんびり歩いて、たらふく食べて飲んで、夜はぐっすり眠る。そんな旅がしたいですね。 29日には Kindle版もリリース されますので、よかったらご覧ください。バックナンバーも買えますよ。 よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

感想_追放された転生貴族、外れスキルで内政無双

ウクライナで起きていることが信じられません。断固として抗議したい。 さて。白石新『追放された転生貴族、外れスキルで内政無双』読了。ブラック企業に勤めていた苦労人のヒロは、不慮の死を遂げて転生。その善行が認められて様々なチート能力を授かるも、実の父親から追放される憂き目にあう。与えられた辺境の領地へと向かう道すがら、傷ついた猫耳の少女アメリアと出会って…。 スローライフ系の異世界もの文芸です。冒頭がなかなか愉快で、超まじめでお人好しなヒロの座右の銘は宮沢賢治の雨ニモ負ケズ、風ニモ負ケズ、なんですが、そのフレーズになぞらえたスキル(水魔法、風魔法への耐性とか)を大量に付与されるくだりが楽しめました。ただのラッキーマンじゃないよ。 中盤以降はスロライものの王道を行く展開。仲間と出会い、助け、生姜焼きだの、から揚げだの、現代日本的な料理を堪能する、と。さらには眼鏡を作ったりもして、前世知識を存分に活用。盛り上がりには欠けるけど、安心して読めるともいう。全体として軽やかでテンポがいいのでサクサク読めます。 最後はアメリアがひとつ困難を乗り越えて、ヒロとの関係も進展して、というところで完。まだまだ内政無双の入り口にも立っていないというところなので、次巻に期待しましょう。とにもかくにも、平和が一番です。 よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

感想_チェンソーマン

2月は営業日少ない上、保育園の休園が何度かあって、なんやかやで追い込まれ気味です。そういう時もあるさ。 さて。藤本タツキ『チェンソーマン』1〜11巻読了。悪魔の蔓延る世界、デビルハンターのデンジはチェンソーの悪魔ポチタと契約し、チェンソーマンとなる。その身柄を公安に確保され、デンジたちは「銃の悪魔」を倒すために動き始めるが…。 「このマンガがすごい!2021オトコ編」第1位獲得の話題作をイッキ読み。と言いつつ、一息には読めませんでした。だってかなりぶっ飛んでるから!!! ひとことでいえばよくわかりません。悪魔の性質も、この世界も、バトルの中身も。どの悪魔も造形がフリークスすぎるしね。支配の悪魔の能力とか、全然よくわからなかったです。ちゃんと読み返せば理解できるのかな? でも、コピーのテンションが素敵で、バイオレンスの中のギャグとは違う逸脱感が心地いい。これはなかなか真似できない分、独特すぎてついていけない部分もあると言えばある。 『進撃の巨人』ぽいなぁと思いました。主人公がヴィランになっちゃう感じで、だけどその視点から正義を問うような。この作品は正義を問うような性格ではなかったけど、最後の方で「普通とは何か」「自分の意志も持たずに生きることが普通なのか」など、ちょっと哲学的な匂いも。でもそれも、テーマなのか、ただなんとなく言わせているのかはわからない。どちらかというと後者な気がするかな。安易に孤独とかマイノリティとか、そういうストーリーに仕立てなくて良かったのだと思う。 なんでもかんでも、わかった気になりたい症候群だからこそ、こういう理解不能系もそれはそれで良かったりするんですよね。なんだかわからないけど、デンジとチェンソーマンとポチタがかっこいい気がする、以上みたいな。タランティーノが映画にしたらすごく格好よさそうだ。『デスプルーフ』っぽいやつ(あれはタランティーノじゃないけど)。 ということで、怪作と呼ぶにふさわしいマンガでした。凄いけど、これが1位って不思議。よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。