スープが熱すぎて舌を火傷しました僕です。あちち。
さて。日経新聞の記事によると、Amazonの売り上げの3割超は「レコメンド機能」からのものだそう。一方で、こういった「おすすめ」を無視する人も20%程度いるようだ。それ以外が半分てことか(上のふたつは別の統計だけど)。自分は、この手のネットのおすすめは基本的に敬遠しているタイプです。でもあれですね、ヤフーの記事を読んで、そこに付随する関連記事は芋づる式に読んでしまったりするな。
アルゴリズムによるレコメンドは好きではないのですが、ではリアルの世界で「おすすめ」なるものがどのくらい機能しているかと考えると、アルゴリズムとさほど変わらないのかもしれません。誰かにこの本おもしろい、あのラーメンが美味いと聞いて、すぐに読みたい行きたい!と思うこともあれば、ちっとも食指が動かないことも同じくらいある。僕はどうしてか日経新聞の書評を見ていると欲しくなる本が必ず1〜2冊はある(ので毎週欲しい本が増えていく)。
他におすすめといえば、著名人のそれもあるし、今はインフルエンサーのそれもある。氏素性を知らない人のレビューもたくさんある。ミステリオ(fromスパイダーマン)じゃないけど、「人は信じたいものを信じる」ってやつですね。
つまりアルゴリズムか知人なのかはさほど関係なくて、そのおすすめを採用するかは結局のところその人次第なんでしょう。AIでもいいし、初対面の店員さんでも別にいい。いや待てよ、信じるかどうかと言うより、気分かどうかのほうが大きいのかもしれないぞ? ノってるときはノルし、そうでないときはノレないというだけの話なんじゃないかこれは。面白いテレビないかな?と思ってたら「これ面白いよ」と言われたものに素直に食いつくけれど、忙しくて仕方ない時にテレビをすすめられてもまず観ませんものね。
逆を言うと、たとえ僕がどんなに心の底からのお薦めを精魂込めてお伝えしたとしても、本を読んでもらうことも、映画を観てもらうことも、簡単ではありませんね。人の心を動かすのってほんと難しい! でも確かに、あの作品が好きなら絶対この作品も好きだと思うよ。って言い方をするわけですから、アルゴリズムのレコメンド機能となんら変わらないわけで。
さらに別の角度からいうと、人はおすすめしたい生き物ですよね。美味しいもの、きれいなもの、楽しいもの、そういう感動は誰かと共有したい。それは素朴な善意であり、ある種の承認欲求でもあり、噛み砕くといろいろな要素を含んではいると思いますが、何にしてもおすすめをしたい生き物なのだと思います。人はおすすめなしに生くるにあらず(大げさ)。
とっ散らかったまんまですが、おすすめの力学にはなかなか興味深いものがありますね。人に勧められることを良しとしないハンタータイプもいるしな。ということで。
よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。
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