いつのまにか中銀カプセルタワー解体工事始まってたんかー! 見に行かねば。
さて。トーベ・ヤンソン『小さなトロールと大きな洪水』読了。ムーミントロールとママは、パパを探しながら森の中をさまよう。スニフやニョロニョロ、チューリッパなど不思議な仲間と出逢う。
ムーミンの原作小説のいちばん最初のお話。第二次大戦中に書かれ、その出来栄えにヤンソンさん本人があまり納得していなかったこともあって、日本で翻訳されたのは他のシリーズの30年もあとだったという本作。ヤンソンさんそもそもは風刺画家だったそうで。
『ムーミン谷の彗星』もかなりシュールな物語でしたが(とても好き)、この作品もなかなか突飛というかファンキーというか。つかみどころのない、なかなか素直には愛しづらい特異なキャラクターたちが次々と不思議な体験の中で旅が進みます。
なんで?という唐突な展開と、何を考えているかよくわからない登場人物たち。でもこの理解とは別のところを進む物語性と、媚びてない感じが好ましくも思います。読者や、子供におもねることのない、作家の描きたいものを描いているように感じます。戦争という暗い時代が描かせたという部分も含めて。子供の方がこういうのは素直に楽しみそうな気が(長男に読ませてみよう。文字だけの本は初めてかな)。
僕はアニメも見ていないので、まっさらな気持ちでムーミンたちのお話を楽しんでいます。この先のシリーズもちょっとずつ読み進めていこう。
よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。
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