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衣食住の「衣」について

無敵に思えた大阪桐蔭が負けるのだから甲子園って面白いですよね。


さて。ファッションデザイナーの三宅一生さん、森英恵さんの訃報が相次いで入ってきました。ご冥福をお祈りします。


お二人のこと、名前はもちろん存じていますが詳しいことは知りませんでした。それぞれの服を身につける機会もなく。でも、訃報に触れた近しい方たちのコメントや追悼記事を読んでいると、クリエイターとしてはもちろん、文化を作り上げた先駆者だったことがわかります。


印象的だったのは三宅一生さんの「衣食住の中で衣の地位がいちばん低い(から上げたい)」というもので、確かにそうかもしれないなと思いました。感覚値でしかないけど、食や住を大切にする人の数に比べると、衣を大切にする人のほうが少ないような。


なんでですかね。究極的に服は生命の維持とは直結していないからかな? 食があって、住があって、その次が衣になるのはまあ当然ですよね。逆に、衣に代わるものって何かあるかな。食が体、住が脳、衣が心、ってこじつけすぎか。でもなんとなくそんな感じで、「衣」という言葉に捉われすぎない方がいいのかも。


つまり「衣」は、被服に限らない文化全般ととらえればしっくりくる。音楽とか、アニメとか、瞑想とかもアリ。要は心を育むもの。それがアパレルでも建築でもサッカーでも大した問題じゃないですね。てのが、衣食住の真理なのかも。


自分自身が健やかであれるように。と通り一遍の結論に落ち着いたところで。よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。


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