さて。全然知りませんでしたが、庄内は風力発電の町でした。面白そうな場所ないかなと調べていたら風車村なるものがあり、長男くんが興味を示したので行ってみることに。そこは、遊具広場と、風力発電の資料コーナーと、展望塔と、風力発電のエネルギーで動くというバッテリーカー(3分100円)がありました。この施設自体は、パッとしなかったのですけれど。
その背景には面白いストーリーが。ここ、庄内(合併前は立川町)は、長年風に悩まされていたそう。農被害や火事の原因にもなっていたところ、それを逆手に取った風力発電にいち早くトライしたそうです。だけど、まだまだ技術も未熟だった上、変化の読めない自然環境に耐え切れず、故障などトラブルが相次いで、プロジェクトは失敗に終わったそう。それが1980年代のこと。
しかしそこで諦めることなく、何度も立ち上がり、90年代に入ってより大規模な発電施設を作ることに。まずはアメリカ製の発電機を輸入し、当時は発電した余剰電力の行き先が無かったものを、粘り強い交渉の末に法改正までも成し遂げたとか。やがて技術革新もあり、今はすっかり風力発電のメッカになったそう。その過程の中で、ウィンドーム立川も作られたみたい。現在は町とコスモとの第3セクターに。
確かに車から目をやればいたるところに風車が立っています。海沿いも、山の中も、田んぼの周辺も。せっかくだし、間近に見てみようと車を走らせます。とりあえず風車めがけていったら、田んぼの中で真下まで行くことができました。近くで見るとめちゃくちゃでかい! そして回転もけっこう速い! 美しい水田風景と合わさってフォトジェニック!! 今では町の使用電力の10数%を風力発電でまかなっているとか。ついに時代が追いついたって感じでしょうか。
思いがけず社会科見学なツアーになって、これはこれでいい思い出。行き当たりばったりな旅にはぴったりのエピソードなのでした。
よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。
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