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横浜屈指の洋食店発見!

左手の小指をひどくうちつけて内出血している僕です。「a」をタイプするたび、ズキっとします。 さて。横浜で素敵な洋食店を見つけました。関内駅から5分くらい、伊勢佐木町モールの裏手にある「イタリーノ」さん。1972年オープンだそうなので、50周年ですね。 ナポリタンが美味しいと聞いたので、それを食べるつもりだったのですが、なんかメニュー見てたらチキンカツをオーダーしてしまったのですが、これが絶品すぎて。サクサクで風味のある衣、やわらかなチキン、主張がありながらもチキンの味を消すことのないソース、そして付け合わせのパスタも絶品! これはちょっとそんじょそこらではお目にかかれないレベル。 おまけにボリュームが凄くて、あやうく食べ切れないところでした。ハンバーグとかとのコンビメニューもあったけど、そんなの頼んだらどうなっちまうんだ!? お店の中も外も、レトロと呼ぶにふさわしい佇まいで、だけどちゃんと清潔で、お客さんはひっきりなしにやってきて。名店と呼ぶに相応しい一軒だったのでした。次こそ、ナポリタン食べるぞ(壁に、ナポリタン学会による認定証みたいなのが貼ってありました)。 よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

感想_村上春樹語辞典

  村上春樹さんの小説を読み始めたのは、社会人になってからだったと思います。最初に読んだのは『ダンス・ダンス・ダンス』だった気がしますが定かではありません。 ということでナカムラクニオ・道前宏子著『村上春樹語辞典』読了。ハルキスト御用達で知られる荻窪のカフェ6次元を主宰するお二人による、村上春樹にまつわる言葉をまとめた一冊。2018年刊行です。 作品タイトルから、登場人物、交友関係から、作中に頻出する「あるいは」「やれやれ」「悪くない」といった単語、そして「料理」「音楽」「翻訳」「ランニング」など村上さんを読み解くキーワードまでが辞書形式でまとめられていて、「そうそう」とか「あったな〜」とか「これは知らない」とか、読むと村上作品が読みたくなる本でした。ある程度村上作品を読んでいないと楽しめないかもしれませんが、どうですかね。あえてここから始めて、その後著作を読んで答えあわせしていくような楽しみ方もあるかも。 もっとも興味深かったのは、フランスで村上作品を研究しているというアントナン・ベシュレル教授へのインタビュー。大雑把に切り取ると、村上文学はジブリ的なファンタジーだと言っています。主人公はだいたい孤立したり孤独を抱えながら、物語の中で人間関係を修復したりするところに癒しがある。一方で、筋とは無関係な比喩が放り込まれたり、ポップカルチャー的記号が多用されていたりするから、若い世代にウケると。そして主人公の生活や考え方が西洋的なため、西洋人から見て違和感を感じにくいのだそう。なるほど。 村上作品の評論だったり、海外での評価というのを読んだことがなかったので、とても新鮮でした。ベシュレルさんの指摘はとても納得ができるもので、ジブリと同じかどうかはわからないけれど、大人が耐えうるファンタジーというのはまさしくという感じ。マジックリアリズム的手法と、村上さんならではのユーモアと、音楽にしても文学にしても西洋カルチャーが織り混ざってのあのスタイルなんだなと思いました。なんというか、洒落てますもんね。ジャズやクラシックやアメリカ文学に精通してるって教養を感じちゃうフラグ。 そんなわけで、積ん読していた『騎士団長殺し』は今こそ読むときがきた!と思ったので、手をつけようと思いました。短編は、楽しみを取っておこうとあえて読んでなかったのですが、そろそろ読みどきなのかも。ところで、長編

思い通りにならなさも、楽しみのうち。

さて。 ブルータスの「はじめる」特集を読んで 、さて自分は何を始めよう?と考えましたが、そういえば クラシックカメラを始めるんだった! と思い出しました。というか、始めていた。コンタックスII型なるクラシックカメラ。で、ちょうど現像が上がってきたのですが……全然ピント合ってないよ! いやー恐る恐るではありましたが、まさかこんなにあってないとはね! まともに撮れてたのは36枚撮りのうち3枚くらい。うーん、難しいぜ。 しかし、件のブルータスで「写真をはじめる」を提唱していた写真家の滝本幹也さんは言ってましたよ。スマホはあまりにも簡単に撮れすぎるゆえに「身体性が失われがち」と。フィルムは、装填して露出見てピントを合わせてと、すごく手間がかかるけど、だからこそ現像された写真に感動が生まれるって。 残念ながらピンボケすぎて感動は生まれなかったのですが、でも、これを糧に次は頑張ろうと思いますし、さてどこを改善すればいいんだろうと考えることにもつながります。そういう苦労する体験て、幾らかの肥やしになるだろうという発想は昭和的なのかしら。 ま、あくまで趣味であり何かの結果を求められているわけではないので、こういうプロセスも合わせて楽しもうと思います。負け惜しみみたいだけど、重量感あるボディを持って、必死に露出とかフォーカス考えてシャッターを切るのは、なかなか気持ちよかったです。 ところで、もう一つ初めてやったことがありました。写真を引き延ばす、です。少し前に撮った写真をA4サイズでプリントしてもらったのですが(byビックカメラ)、とってもよかったです。自分で撮った写真を大きなサイズで見ることって、普通に生活しているとあまりないですよね。でも、大きい写真てすごくいいと、実感しました。よかったら試してみてくださいね。 よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

始めたいよね、春だもの。

  MLBもNPBも動き出して、球春もすぐそこまで来てますねぇ。 さて。ブルータス「はじめる。」特集読了。ストレートなタイトルですね。ニューノーマル、を意識したかどうかはわかりませんが、いろんな「はじめる」を50個集めた特集です。扉ページ(下の写真)のピクトグラムがナイスな感じ。 「ランニング」や「ガーデニング」「写真」と言った、割と定番的な趣味のものから、「吉本新喜劇」「ドストエフスキー」「ポッドキャスト」といった、ブルータスらしいちょっと尖ったカルチャー、はたまた「環境に優しい暮らし」「スケートボード」「2拠点生活」といったタイムリーなものまで、これだけあると一つ二つ、気になるものがありますね。数のパワー。 なんていうか、全部楽しそうです。だって、どれもすでに楽しんでいる人がたくさんいるわけですから、つまらないわけないと思います。そりゃあ、自分に合う合わないというか、興味が向くかどうかはありますが、気が向かなかったからといってその対象が詰まらないということにはならないですよね。誰とでも恋愛関係になるわけないけど、それは別に相手が悪人だからじゃないさ。 すごく「暇と退屈とよりみちの倫理学」的な発想になるのですが、すべては「楽しもう」という心持ちを持てるかどうか、だろうなと思うのです。特集内で片岡鶴太郎さんが「はじめるとは、何かを断つこと」とおっしゃってますが、確かに色々なものが飽和している中で新しいものを取り入れるのは、結構大変なことですものね。「断つ」までストイックでなくてもいいと思いますが、「楽しもう」という自発性は必要だろうなと思いました。「楽しませてもらおう」だと、あんまりうまくいかないかもしれません。他力本願になっちゃうから。 さて、僕は何をはじめましょうか。明日へと続く。 よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

桜の季節がダミアン・ハーストと一緒にやってきた

ここのところ左まぶたがピクピクしている僕です。時々なるんだよな。 さて。国立新美術館で開催中のダミアン・ハースト「桜」を観てきました。FB広告でこの展覧会を知りましたが、地下鉄でもずいぶん広告売ってましたね。 僕の印象ではダミアン・ハーストはけっこうエキセントリックな現代アートの人ですが、今回の展覧会はそのイメージとはずいぶん違っていて、なんと桜の絵画作品のみで展開されています。が、かなり大型の作品24点で、かなり迫力ありました。 ダミアン・ハーストの代表作のひとつが、カラフルなドットを機械的に並べた作品「スポットペインティング」だと思いますが、同じアーティストが今度は手触りのあるドットを塗り重ねて桜を表現したことがとても興味深く思えました。大量の絵の具、さまざまな色彩を塗り重ねて、アクションペインティングのような肉感のある桜の有機的な立体感よ! 空が見えないほどの花びらで埋め尽くされたもの、浅いピンクでまとめられたもの、超大型のもの。1点ずつを切り取っても引き込まれますが、連作としても楽しめます。引いてみるのもいいし、ぐっとフォーカスしてその筆致を確かめるのもいい。なお、このシリーズですでに100点以上描いているそうで、今回はその中から選りすぐって持ってきているそう。 ところで、ダミアン・ハーストってたくさんのスタッフが制作するファクトリーシステムを採用してたように記憶してますが、このシリーズは全部本人が単独でやっているんですかね。インタビューを見る限りはそのように見えましたが。 シンプルなモチーフですが、それゆえの美しさと強度を感じる展覧会でした。パンデミックに戦争と、不確実性の高まる今、それでも季節は巡り桜が花開くということ。その尊さを、あらためて感じるのでした。本物の開花ももうすぐですかね。美術館前の桜とあわせて堪能できそうです。会期は5/23まで。 そして、来るたびに思いますが、国立新美術館てハコとしても格好いいですよね。よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

大腸内視鏡検査を受けながら健康第一だと考えた

IKEAで買ったプラントラーメンをいただきました。フードテック、どんどん新しいものが生まれてますね〜。 さて。先日、初めての大腸内視鏡検査を受けてきました。人間ドックで便に潜血が見つかっての精密検査でしたが、結果は異常なしということでひと安心。ほ。いやー、もしかしたら最悪の事態もありえるのかと、初めて健康について身構えました。 前日は夜21時までに食事を摂り、下剤を服用。当日朝は絶食(水のみ)で病院に行き、2時間かけて腸をきれいにする飲み物2L+水1Lを飲み(普通にいけた)、午後から検査開始。ちょっと緊張しましたが、するすると進行して検査自体はおしゃべりしながら30分ほどでした(鎮静剤不使用)。途中、今何合目くらいでしょうか?と聞くと、「もうすぐいろは坂に差し掛かります」というユニークな答えが返ってきました。いやーなかなかすごい体験ですね。これを毎日やってるお医者さんへの敬意が僕の中でかなり盛り上がりました。 なお、ポリープなどが見つかった際は、だいたいその場で切除するそうで、よほどの時は1泊入院になることもあるそうですが、僕は何事もなかったので(結局、診ただけ)、検査終了後即帰れました。水分をしっかり摂取するように言われた以外は、食事もアルコールも採ってオーケー。大腸癌は進行が遅めだそうで、定期的に検診しておけば、おおごとになる前に発見できるケースが多いそうです。そういえば、行政からも大腸がん検診のお知らせ来てたな(いつかいつかと、スルーしちゃってました)。結局、潜血自体はちょくちょくある現象だそうで、問題なしという結論になりました(検査結果の詳しい説明は後日ですが)。 余談ですが、診てくれた先生曰く、どうやら私は平均より腸が長くて、盲腸が大きいそうです。あと、便を押し出すヒダのようなものが少ないとかで、将来的に便秘に要注意だそう。いろいろ勉強になりました。しかし、体の中さえも覗けてしまう医学の進化って今更ながら凄まじいなと思いましたし、それを的確に行う医者のプロフェッショナリズムにも頭が下がります。お医者さんに限らずですが、どんな仕事であれ、みんなその道のプロですね。 とにもかくにも健康第一ということで、生活習慣に気をつけつつ、人間ドックはしっかり受けていこうと、半日病院にこもりながら考えたのでした。 つまんない話ですみません。よりみちしながら、いきましょう。今

感想_コーダ あいのうた

たまの一人時間に何をしたいかというと、映画かランニングとなる僕です。 ということで。アカデミー賞ノミネートも話題の『コーダ あいのうた』鑑賞。アメリカの港町で暮らす高校生のルビーは、早朝から漁の仕事を手伝いながら学校に通う。彼女は家族で唯一の健聴者として、世間との窓口役を背負って家族を支えていた。そんなルビーは、ひょんなことから合唱クラブに入ることになり、そこで類まれなる歌の才能を見出されるが…。 映画『Coda コーダ あいのうた』公式サイト リメイク元である 『エール!』を予習して 臨んだわけですが、『コーダ』とてもよかったです! 冒頭から船の上で気持ちよく歌うルビーに、彼女が音楽を愛していることと、才能に恵まれていることが端的に伝わってきます。まずこのオープニングだけで良作の予感。そこからシームレスにつながっていく、耳は聴こえないけれど、ユーモアがあって明るい家族の様子の伝え方もいい感じ。そういう前提に説得力があるので、そこからの展開にどんどん感情移入していきました。 ルビー達は、その特性ゆえに家族がずっと一丸となって暮らしてきた。それは固い絆であり、とても濃密な時間だったからこそ、ルビーはそれ以外の世界をあまり見ることが叶わなかった。ゆえに外の世界に踏み出すことに抵抗があること、家族も当たり前にルビーに依存してしまっていること、そういう世界観が、短いシーンの中にもしっかり落とし込まれていました。ルビーが歌う時の気持ちを問われて、うまく言葉にならないことを、手話で応えていたのもとても良かった。生まれつき手話がそばにあり、家族との唯一のコミュニケーションツールであることを考えると、健聴者であるルビーにとっても手話は第一言語なんだよね。 そして、そのフリがあるからこそ、ルビーの歌う意味や喜びをサウンドでもビジュアルでも感じさせてくれているのが音楽映画として観ても素敵なわけで。合唱クラブでは楽しく開放的に、デュエットではその素晴らしい歌唱力を披露、そしてクライマックスでは単なる歌を超越した彼女だけがなしえる音楽を表現していて、それは家族をつなぎ、そしてこれから先多くの人の魂を震わせる唯一無二の個性となることさえ予感させました。彼女にしかできないそのスキルは、あの家族だからこそ生み出し得たもの。序盤のシークエンスがしっかり活かされていて、また泣けるぜ。 細かいところも

感想_エール!

新しい床屋さんに行ってみました。なかなか良かったので、また機会があれば利用したいと思います。 さて。映画『エール!』(2015年公開)を鑑賞しました。自分以外の家族全員が聾唖者である高校生のポーラ。ある日、音楽教師より歌の才能を認められ、パリの音楽学校受験を勧められるが、彼女なしの生活が考えられない家族は反対。ポーラ自身も家族を置いていくことに葛藤を抱えて…。 エール! : 作品情報 - 映画.com 『コーダ あいのうた』が観たくって、その原作にあたるこちらの作品がAmazon primeに入っていたので観ました。題材はとても繊細で、いくらでもエモーショナルにできそうなところを、ずいぶんカラっと仕立てていて、拍子抜けしたというのが率直な感想。高評価を聞いていたので、もっと深く心打たれると期待していたのですが。そして、そもそもポーラ、歌、上手いかな? あまり伝わりませんでした。 基本的にはコメディ路線で、明るい家族関係をベースに、酪農家の父が村長選に立候補したり、弟がセックスに夢中だったり、笑いの要素を前に出してきます(笑えるかどうかは別として)。お話はポーラ中心に進み、ハイライトの歌唱シーンでは音を消すことで、家族の目線が入ります。すなわち、音のない、娘の歌を聴くことの叶わない世界。 でも、このシーンも非常にサラッと描かれるため琴線を震わせるには至らなかったような印象。その後の父親がポーラの喉に手をあて歌唱を促すシーンも、演出らしいものはほとんどありません。ここは、聴こえることのない娘の歌を受け入れる場面だと思うけれど、ここまであっさりいくとは。もちろん、感情の変化を読み取れはするのですが、もう少し盛り上げても良かったような。 クライマックスの受験シーンも、先生が伴奏に飛び入りとか、そんなのアリかよ!って感じで、ツッコミどころのほうが多い一作でした。果たしてこれをどうリメイクしたのか、どっちにしても期待が高まったのですが。 ということで、『コーダ』を観た上でもう一度振り返ろうと思います。よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。 <3/15追記> ということで、 『コーダ あいのうた』もレビューさせていただきました 。 最大の違いは、主人公の「歌うことが好きだ」という気持ちが見えたかどうか、だったと思いました。『エール!』はそこがあまり描かれなかったよう

オズマガジン2022年4月号「横浜へ」③

  桜のつぼみがぐんぐん膨らんでますね。カウントダウン。 さて。オズマガジン横浜特集をもう少しご紹介します。「いま、横浜でしたいこと15」。写真のような建築散歩に野毛のサク飲みなど、ニューノーマルの中で楽しみたいコンテンツが紹介されています。 こうして並べてみると、横浜暮らしでもできたないことたくさんあるんですよね。洋館も通りかかることはあってもちゃんと中を見られてないし、野毛もしばらく行けたないし。気になるお店もたくさんあるし、あれもこれも! と、めくってるうちにワクワクが湧いてくる。 こういうのが雑誌の楽しみだよなーと改めて。顕在化された欲求への回答だけを求めるのではなく、新しい手の届くほどよい刺激をもらえること。選択肢が増えまくった時代の中で相対的に存在感は薄れてしまっているけど、雑誌の面白さが損なわれたわけではないなと思います。 グルメページも見応えありますね。ナポリタンもプリンもハンバーガーも中華街も食べに行きたいよ! てことで、春はぜひとも横浜へ。 よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

オズマガジン2022年4月号「横浜へ」②

  久しぶりにジョッキで生ビールをいただきました。最高かよ! さて。昨日に続いて、オズマガジン最新号「横浜」特集のご紹介です。巻頭はニュースなヨコハマと題して、注目トピックが並びます。昨年開業したエアキャビン(気持ちいいです)の紹介や、人気パン屋さん(美味しそう)、注目エリアのナビ(行きたい)などなど。 その中に横浜駅周辺がイタリアン激戦区というトピックがありますが、ほんとにそうで、駅から徒歩10分圏内に新旧人気店が集っています。誌面に載っていて、僕も行ったことがなかった「GastronomiaHeritage Yokohama」さん(の隣の姉妹店)で早速ランチをしてみると、確かに素敵でこれはリピートしたい一軒に(写真、いちばん下の2枚)。 コロナに苦しんだこの2年ですが、それでもたくさんのニュースがこの街にはあって、なんだかたくましさすら感じられます。そして、ここにきて気温も急上昇。去年をのぞいて10年くらい春の横浜を特集してきたオズマガジンですが、今年は例年以上に「春は横浜!」って気がしています。 ぜひ誌面から気になる一軒を探してみてくださいね。よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

祝・リニューアル! オズマガジン2022年4月号「横浜へ」①

東日本大震災から11年。あの日のことは忘れません。 さて。本日オズマガジンの発売日。今月はリニューアル号です! 大きく変わったところは、背表紙アリの平綴じとなり、紙を変更して手触りとボリュームを改善、それから文字を読みやすい大きさに変更しています。表紙のデザインもブラッシュアップ。 中身に関しては、大きな変更ではなく、引き続き「よりみち」をテーマにしながら街歩きによりフォーカスして、これまで以上に一冊丸ごと街を掘り下げる形を貫いています。コロナ禍を踏まえてなお、いえ、むしろこれまで以上に、顔を上げて街を歩くことの必要性を感じ、そして私たちは街と共に生活しているという確信から、この形にたどり着いたようです。 ということで、リニューアル一発目は、2年ぶりの横浜特集です。この2年、横浜もいろいろと変化があり、新しいものもたくさん生まれています。一方で、変わらずにあるものももちろんあります。そして、新旧や洋の東西が織り交ざるそれは、まさに横浜のアイデンティティそのもので、そういった意味では横浜はずっと横浜だなぁと誌面を見ながら思うのでした。 気温もずいぶん上がって、春の気配がぐっと増してきました。冬のコートももうそろそろひと休みですかね。良く晴れた暖かい日の横浜散歩は格別です。ぜひ、お手に取ってみてくださいね。 なお、発売日の今日3/11は有隣堂横浜西口店さんで、デモ販売も実施します。 よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

ギルトはママだけのものじゃないけれど。〜長男6歳3ヶ月、次男1歳8ヶ月〜

毎月10日は子育てにまつわるエトセトラに触れる日となっております。これまで備忘録オンリーでしたが、もう少しテーマを持ってエッセイ味を出してみます。試験的に。 ということで。「マミーギルト」という言葉を新聞で見かけました。ざっくり言うと子供を預けて働く母親の罪悪感だそうです。育児よりも仕事を優先せざるをえないシチュエーションへの心苦しさのようなもので、男女格差や母性神話に由来するもの。 盛んに言われている大きな社会課題であり、改善しなくてはいけないと思うと同時に、オレにもそういうシーンあるからマミー限定にしないでほしいんだけどなと思ったりもします。コロナで保育園が休園して親が出社できないとしたら、統計では母親が会社を休むことが多いと思いますが、数は少ないとしても休んでいる男性もいますよーと言いたくなってしまったり。でも今はマミー偏重を是正しなきゃいけないから、ガマンします。早く、ペアレンタルギルトになりますように。って違うか。そんなギルト、感じる必要なくなりますように。 と同時に、仕事より育児を優先した場合の会社へのギルティ感もあることが、余計に辛かったりするんですよね。保育園休みなので、仕事休みます、あるいはパフォーマンス半分になります。って言いづらいです。どっちをとっても、罪悪感を覚えるってなかなか堪えるもので。 どうやっても体はひとつで、時間は有限なので、育児と仕事と、すべてを100%でやり切るのは相当難しいなぁと、コロナの前から思うのでした。どうしてもどこかを諦めなくてはならなくて、そのとき仕事を優先して育児を諦めることが多いが故のマミーギルトなんですよね。その逆が、今はダディギルトってことで、これをうまく解決する仕組みがあるといいのですが。 などと悶々としたのでした。そして今日もまた、長男、3度目のコロナ休園の連絡が。 よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。 ●最近の育児備忘録 長男/二段ベッド導入で大喜び。朝の支度が少しずつ早くなってきた。学童を見学してテンションあがる。よく陽気に歌っている(あまり上手ではなかもw)。サッカーもラグビーもちょっと上達。最近の夢は「蟻→ポケモントレーナー→ウルトラマン」に変化。小学校で頑張りたいことは理科だそう。カメレオンは本当に周りの環境に合わせて変色するのか、実験したいとのこと。いいね! 次男/「ちょうちょ

トラ年といえば、パピエティグルだよね

何度か言っていることですが、僕は、阪神タイガースファンです。 さて。先日、 HAMACHO CAFEの記事 をあげましたが、もう一つ浜町といえば「パピエティグル」が欠かせません。パリ発のプロダクトブランド。めちゃくちゃカワイイ。ティグルは、虎。あ、トラ年。 で、そんなティグルさん、 寝具の昭和西川さんとコラボ してました(第二弾だそうです)。これがまたキュートです。ティグルの総柄のガーゼブランケットに、陸上トラック(ダジャレなのか?)をモチーフにした今治産のタオルケットなど。思わずハーフブランケットを購入。子供に良さそうだし、子供が使わなければもちろん自分で使おう。夏が楽しみだ。 お店に行ったのは少し久しぶりでしたが、他にも様々なアイテムが。文具はもちろん、テーブルウェアや、インテリアアイテムのセレクトも。どれもこれも、デザインの力を感じるアイテムばかりで、物欲が爆発します。なんでしょうね、この洗練されつつポップな感じは、マリメッコほどガーリーではなく、HAYのスマートさとも少し違う、独特のテイストで、すごく好き。 前から思っていたことではありますが、色とか、柄ってすごく力がありますよね。北欧の人が短い冬の昼間を補うために、たくさんの明るいパターンを生み出したのって、なんかすごく共感します。コロナで増えたお家時間にも、こういうデザインが癒しになりますよね。そんなわけで美味しいパン屋とコーヒー屋が近くにありますし、よかったら、お店にも是非足を運んでみてください。 よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

完走_東京マラソン2021(後編)

  <<前編に続いてお届けします ●レース中盤 3週間前に20km走れたので、そのくらいまでは問題ないだろうと思っていたのに、10km過ぎにして失速し始めます。あれ、こんなはずじゃないんだけどな? 先は長いので無理せず成り行きに任せていたらどんどんペースダウン。ちょっとまずいぞこれ…。浅草を過ぎる頃にはかなり厳しくなってきたのと、暑さにも参ってきたので、ここまで着用していたマスクと手袋を外した。マスクはレース中は着用しなくていいということだったので。あれなんですよね、給水でマスクが濡れると、濡れたガーゼ押し付けられた感じで息ができないんですよねー。普段からランニング中マスクしているので、もう慣れたかなと思ってましたが、本番ではマスクやめておいたほうがいいんだなと実感。これもいい経験。 脱マスク効果かちょっとすっきりして、ペースは上がらないまでもなんとなくリズムをつかむ。門前仲町を折り返して再び蔵前に戻ると28km通過。だけど、あれ、なんか今まで経験したことのない足の痛みがあるぞ? 右ひざの力がふっと抜けるような感じ。だましだまし走っていたら今度は左もも裏がつりそうに。ヤバイ故障すると思って、「諦める勇気も大事」という都合のいい言葉を思い浮かべて、トイレ&給水休憩。ちょっとストレッチして回復したけど、ここからは2~3kmおきの給水のたびに立ち止まってストレッチしてまた走るというルーティンに。ああ、歩いてしまった。。「少なくとも最後まで歩かなかった」が大前提なのに。 ●ゴールはまだ遠いけれど ここからの12kmが長かった~。ペースは1km8分から9分超まで落ちて、いったいいつゴールできるんだという感じ。棄権や足切りが頭をかすめるも、いやそれだけはいかん!と振り絞りながら、なんとかかんとかちょっとずつ足を前へ。歩くに毛が生えた程度のスピードしか出てないのに、なんで歩く10倍のダメージがあるんだろうかと文句も言いたくなりながら。でも、下を向いていると、誰かが「パンダがんばれ!」と声をかけてくれるんだよな。ありがてぇ! 思うに、今回のレース決行には批判や疑問の声も大きかっただろうはずで、そんな中でも走らせてもらえるのは本当に感謝しかないわけで。オリンピアンの気持ちがほんの少しだけわかるような。だからこそ最後まで走り切りたいし、ちゃんとルールも守りたかったのです。ボランティアの

完走_東京マラソン2021(前編)

  ということで、本当に開催されました東京マラソン2021。参加したので、その模様を2日に分けて記録しておきます。 ●スタート前 スタートの新宿に向かう電車には同志たちが続々乗り込んできます。この時点でテンションが一段階あがるのを感じ、新宿につくといるわいるわのランナーたち。例年だと、マラソン大会初めてっぽいなという方が1~2割いるように感じるのですが、今回はあまり見かけませんでした。なお、参加予定は25000人でしたが、最終的には19000人ほどだったようです。 スタートゲートへの誘導などは人員・造作含めて最小限に抑えていたように感じましたが、個人的にはスムーズに到着。体調管理アプリの提示、検温、消毒、荷物チェックを経て、スタートエリアに入ります。その前に僕は新宿エリアで軽くウォーミングアップのジョグしておきました。ゲートの中でもできなくはないですが、人が多くてあんまり走りやすくはなかったので、よい判断でした。なお、この時点ではまだ寒かったですが、日の当たるところは少しずつ温かくなっていました。 整列時間までは、準備体操して、写真撮影。ランナー同志写真を撮り合ったりします。僕は、パンダ帽子をかぶったのですが、同じパンダ仲間さんがいらしたので自然に一緒に写真に収まったり。こういう触れ合いはあまり知られていませんが、東京マラソンの醍醐味のひとつ。高揚感が連鎖する瞬間です。 ●ウェアについて 今年は基本的に荷物預けがありません(有料で申し込めたけど、大半の人は申し込んでいなかったようです)。なので、走る格好で来て、走って、そのまま帰るが基本になります。とはいえ寒いので、僕はヒートテック1枚、ライトダウンを1枚羽織って会場入りして、走るときはそれらをリュックに詰めて走りました。いつになくリュックで走る人が多かったのはそんな事情からですね。 例年だとスタート前に衣類の寄付ボックスがあったり、ゴミ箱が用意されていて、わんさか放り込まれているのですが、今回はコロナのせいか、脱ぎ捨て禁止のお触れが出ていました。ふたを開けたら、廃棄ウェア入れだけは用意されていました。余談ですが、NYCマラソンも荷物預けなしがスタンダードでした(衣類寄付ボックスがあった)。 ●いざ、スタート! 前置きが長くなりましたが、そんなこんなでついにスタート! 今年はコースがちょっと変更になっていて、スタート