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都市風景は人ほどにものを言う。

 



11/29月曜日おはようございます。焼肉でも行きたいですね。

さて。東京都写真美術館で開催中の「松江泰治 マエキタCC」を鑑賞してきました。木村伊兵衛賞作家である松江さんの「CC」と「マエキタ」という2つのシリーズが同時に展示されています。

都市風景を幾何学的に切り取ったようなスタイルが大好きで、上空から街を見下ろす視点はこの世のものとは思えない異彩を放ちます。「CC」とはcity codeの略で、世界中の都市を同一のルールで撮影しています。空や地平線を入れないこと、影が入らないよう順光で撮ること、だそう。

そして「マエキタ」というのは、模型を撮影したシリーズだそうで、ちょっと見ただけではCCとの違いに気づかないほどに精巧です。よーく見て、あ、これ模型か!と気づくレベル。現実を作り物のように見せるCCと、作り物を本物の街かのように見せるマエキタ、この2つが交錯した虚々実々の世界が実にユニーク。

特にCCのほうは、街にはこんな切り取り方があったのかと驚かされるのです。普通に歩いているだけでは見られるはずもないアングルだから見たことない風景なのは当たり前なんですけど、日中なのに人がほとんど写っておらず、一つひとつの建物には個性があり生活感もあるのに、全体で見ると不思議に無機的に調和見えるという。ある意味、都市も人間も同じだな。群れると没個性になる奇妙さ。

視点を変えれば世界は変わるんだということを、見事に言い当てたシリーズで、新しいものの見方の可能性を獲得できるのが醍醐味ですね。動画作品も興味深かった!

純粋にこれはどこの国だろう?と想像するのも楽しいです(日本もあります)。そして、海外旅行に行きたくなりんですよねー。会期は来年1月23日まで。ぜひ足を運んでみてください。

よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

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