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テキトーニ・リトリート

飛行機乗りたいな〜、海外行きたいな〜。

さて。昨日葉山でリトリートしてきたところですが、雑誌WIREDもちょうど「RETREAT 未来への退却(リトリート)」特集だったよ。

購読の決め手になったのは冒頭に哲学者の國分功一郎さん(『暇と退屈の倫理学』著者です)の対談インタビューがあったから。暇と退屈の延長にリトリートを捉えるなんて最高だなという期待に応える内容でした。

今の時代、目的とか効率が影響力を持っていて、行動には意味や理由が求められがち。目的があるとゴールが設定されて、正解や方程式もある程度できちゃいますよね。目的が達成されなかったらそれはたぶん失敗で。でも、失敗でも、横道の着地にも、けっこう楽しみやおかしみはあるはずなんです。それを「逃走線」という言葉で表現されていました。リトリート=平たく日本語にすれば癒し、なんでしょうけど、語源にはフランス語だと撤退とか退却のような意味なんだそうで。

次にくるインタビューは、Unyokedというオーストラリア人の双子の兄弟が、人里離れたロケーションでのミニマルな小屋宿泊を提供するサービスについて。これもまた素敵な案件で、デジタルや情報からとにかく距離を取るもので人気を博しているそう。わかりますよデジタルデトックス。と言っちゃうとあまりに簡単ですが、でもそういうこと。

便利はどんどん便利になり、なのにどういうわけか全然暇になんてならなくて、日に日に忙しい僕たちには、やっぱり余白や休息が必要ですよねー。ってちょっと真面目に世の中を考えすぎですかね? 全然別の話ですけど、セルフレジってなんでオレここでバイトしてる?って気になるんですよね(シャドーワークだ)。

リトリートっていうとオシャレすぎるから、「テキトー」くらいでいいんだけどなと思うのでした。高田純次さん的なね。そんなことを思う記事がいろいろあって気分にあう一冊でした。

よりみちしながら、いきましょう(じゅんさんぽだ!)。今日も、いい1日を。


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