スキップしてメイン コンテンツに移動

庄内よりみち記②飛島の洗礼

甲子園、東北勢が頑張ってますね。

さて。いよいよ明日は日本海に浮かぶ山形の離島・飛島に向かうその時! 宿泊予定の旅館から連絡が入ります。

「船が出ないかもしれません!」

なんと乗船予定のフェリー定期便が悪天候により欠航になるかもしれないとのこと。よくよく聞くと明日は大丈夫そうだけど、その次の日から1週間ほどが怪しく、帰れなくなる可能性があると。おりしも北東北は大雨、山形も向こう1週間ほとんど傘マークとはなんてこったい!(知床の事故も鑑みるとより慎重な判断になりそうな…)

我々の持つカードは、とにかく島に渡ってしまって帰りの船が無事に出ることを祈りつつ最悪島での足止めを覚悟するか、上陸を諦めるかのふたつ。都合の悪いことに僕はPCを持ってこなかったので2日戻りが遅れると仕事に大きく差し支える状況。万一の時は同僚に甘えるのか!?

当日朝まで悩んだ末に、滞在4時間の日帰りで行こうという第3のカードを用意したのでしたが、出発準備してたら午前の便は出るけど午後の便は欠航が決定(1日2便です)。ガーン! なんせ子連れだし上陸してもそんな悪天候じゃ島時間を楽しむのは難しそうだと判断して、飛島上陸は断念することに。いやー旅にトラブルはつきもの。島、甘く見てたなー! PC持ってきてたらえいやで渡ってたかな、どうだろう。

悔しいので調べた限りの飛島のこと紹介します。場所は酒田から北西に39km、フェリーとびしまで75分。対馬海流のおかげで暖かく、積雪もあまりないそう。これにより南北の動植物が混在しているのが特徴。なかでも渡り鳥の中継地になっていることでバードウォッチングのメッカなんだって。なお、縄文遺跡もあるそうで、5000年前くらいから人がいたと推測されてます。

人気のアクティビティは他に、釣り、磯遊び、ダイビング、植物ハントなど。国定公園に指定されてて、日本ジオパークにも認定されています。旅館と商店が数軒あるだけで、島内移動は無料のレンタサイクルで。基本的には自然に触れてのんびりするところでしょうね。僕は海水浴しつつ子供たちに豊かな自然を味わってほしかったのですが!

何がなんでもこの島じゃなきゃ!ってことはなかったのですが、行けなかったとなると無性に恋しくなるもので、必ずやリベンジしたいと思います。今度はちゃんとPC持ってくるぞ!(そこ?)

よりみちしながら、いきましょう。島に行けなくなったからよりみちし放題! 今日も、いい1日を。

【庄内よりみち記まとめ】




コメント

このブログの人気の投稿

相模原camp

さて。キャンプ行ってきました。我が家は道具無しの素人なのでバンガローに宿泊して、ふとんもレンタル。食事類はすべて友人家族におんぶにだっこ。感謝しかありません。 向かったのは相模原のほうの青根キャンプ場というところ。とにかくお天気に恵まれて、夜〜朝こそひんやりしましたが気持ちよくて。バンガローはきれいでエアコンもあったので快適そのもの。 子供達もいろいろ手伝ってくれてお昼はカレーを作り夜はお鍋を作り、翌朝はホットサンド。燻製もあったりどれもこれも美味しくて。自然の中でいただく手作り料理。ベタですが本当に最高ですね。 施設内に大浴場があるのも嬉しいし、川も流れてて釣りや川遊びに興じることも。2日目は近くの宮ヶ瀬湖で遊んで帰りました。とにかく子供たちが楽しそうで、多幸感あふれるキャンプになりました。めでたし。 よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

感想_天気の子

  『天気の子』(2019年公開)鑑賞。異常気象で雨が降り続ける東京に、神津島から家出してきた16歳の帆高。ある日知り合った陽菜というもうすぐ18歳の子は、祈るだけで晴天をもたらす不思議な力を持っていた。ふたりは、その能力を仕事にしはじめて。 前作『君の名は。』がとても面白かったので期待もありつつ、世の評判はけっこう割れていたようで、とても楽しみでした。そして、すっごく楽しめました。 ハリウッドリメイク意識か!?(してほしい!)というくらいのディザスター感、チェイスアクション、そしてジブリなみのファンタジーで、やりすぎ感すらあったと思いますが、やはり真骨頂はジャパニーズ青春エンタテイメント。美しいアニメーション、花火大会の奥行きとかすごいですね。実写にするならぜひ3Dで観たい。 いろんなポイントがあったと思いますが、いちばん感じたのはイノセンスを問われるなぁということ。「君の名は。」以上に、ふたりの主人公の関係に力点が置かれていて、ファンタジーでありながらも真っ直ぐな感情の動きに、思わず涙ぐみました。この真っ直ぐさを受け入れられるか、言い換えると「きれいなものをどこまで信じていられるか」で評価が割れそうな気がしました。 知らぬ間に陽菜を損ない続けていた帆高の自責の念はどれほどだったか。それを思うと、山手線の線路内を走る非現実的にも見えるあのシーンは「ありえない」ほどの想いをちゃんと表現してくれたシークエンスだと感じました。 雨が降り続いた東京は、どこかコロナと共生する今の自分が重なります。どんな苦難があってもそれでも僕たちはそこで生きていくし、物語は続いていく。もちろん去年の段階でそんなことを考えていたはずはなく、それだけ本質をとらえていたということでもあると思います。 天気や生死、運命など、世界にはどうにもならないことがたくさんあるけど、その中でそれぞれに役割を探しながら生きている。大事なのは、ちっぽけな僕たちでも、確かに世界のカタチを変えうる瞬間というのはあるんだということ。須賀のいうとおりそれはただの自惚れ、思い込みかもしれないとしても。 追っ手を振り切って屋上を目指す帆高に、須賀は逃げるなと言った。帆高...

感想_汝、星のごとく

さて。凪良ゆう『汝、星のごとく』(2022年刊)読了。小さな瀬戸内の島での出会いは17歳。父が家を出た暁海と、恋多き母に連れられてきた櫂。誰にも言えない孤独と不満を抱えた2人は惹かれ合い結ばれる。時間と距離のすれ違い、母の呪縛、大切な人との別れ。運命に翻弄され、過去という亡霊に取り憑かれた2人がその行く末に見つけたものとは。2023年本屋大賞受賞作。 初めての凪良さん作品、周りの絶賛評に誘われましたが、自分にはそこまでフィットせずでした。展開がドラマチックすぎると思ったし、思わせぶりなセリフが多いけど一つ一つのシーンが深まらない。結果、2人をもうひとつ好きになれませんでした。 選択が常に極限すぎるからかな。理不尽もらい事故に不条理袋小路などなど本人に非のないハードモードの目白押しで同情はするけど自分ごとにはなりにくい。好みでしかないけど、価値観の小さなささくれや、日常の他愛のない湿気にこそ、普遍が露わになるのではと思っている自分がいるので、そこが相容れなかった。 もしも櫂にあの事件がなかったら。暁海の母が昔のままだったら。それでも2人の物語が重なり合っていた、ようには思えなかったのです。境遇以外の2人のつながりが脆弱だったし、櫂の文才も暁海の刺繍センスも、裏付けに欠けていた。あるいはエクストリーム波瀾万丈シーソーゲームをサバイブできたのはこの二人だからこそとも言えるのかもしれないけどね。その絶対性に共感も知性も要らないのかな。 このラストならもはや暁海と北原先生の互助は不要に思えるし、結局のところ櫂の私小説なのだとしたら何を突っ込んでも野暮にしかならないぜ(櫂’s脳内美化フィクションで片づいちゃう)。凪良さんも施設育ちとwikiにあったからこれが事実と言われたら受け入れるしかないものね。15年にわたる恋物語を下敷きに、創作や自立、ヤングケアラーにジェンダーと、色んなエッセンスが入りすぎて本筋がボヤけた感じもしました。ラブストーリーだよねこれ? 結ばれぬ恋としての重みは足りなくて、なんとなくセカチューを思い出しました。男女両A面という意味では冷静と情熱の間か。って例えが昭和臭なので、つまりは歳食ったおじさんのタワゴトですね。令和に求められたある種の通過儀礼であり、時代を超える作品ではない(と思う)けど、その時代を確かに彩った物語として位置付けられそうな気がするのでした...