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感想_オッペンハイマー

さて。映画『オッペンハイマー』(2024年公開)鑑賞。原爆の父ことロバート・オッペンハイマー。その世紀の発明は、数多の命を一瞬にして奪い、しかしそれは悲惨な戦争を終わらせるものだった。本年度アカデミーの作品賞、監督賞、主演&助演男優賞ほか7部門受賞作! クリストファー・ノーラン最新作はシリアス伝記映画。インターステラーとかテネットのようなハイパーSFからこういう濃密ヒューマンまで撮れるんだから、毎度のことながらインテリジェンスすごすぎだろと。作り手によってはとっても地味になりそうなところですが、いくつものドラマを走らせ、巧みな映像表現と、あといちばん思ったのは音楽の使い方が神業すぎて、退屈しらずの3時間でした。え、もう180分経ったの!? オッペンハイマー本人はなかなかの曲者で、学生時代にはメンタルもちょっとやられてたり、共産主義者の集会に顔を出したことで疑いもかけられたり。科学者としての実力は確かながらそのこじらせた性格もあって、プロジェクトを共にする仲間たちとも一触即発(他の科学者たちも曲者揃いなんですけど)。 そんな様子を戦後の時間軸に起点をおきながら(こっちがモノクロ)、回想形式で振り返るシナリオ(こっちがカラー)がまずすごいんだよな。オッペンハイマーは善人ではなかったかもしれないけれど、純粋な科学者であり、ある種の犠牲者でもあった。映画的ハイライトをリハーサル実験にもってきて、メガトン大爆発映像と不穏に神経逆立てる音楽で盛り上げつつ、主眼はあくまで数奇な運命を俯瞰することに置いた緻密な構成よ。 「あなたはどうしたいのか、何をしたいのか」と問われるシーンがいくつかあって、オッピーは答えに窮する。いったい私は何をしたのだろうと自問するような。学者として理論を突き詰め、実践に没頭し、衝き動かされるまま、求められるまま進んでいたら、気づけば後戻りできないところまできてしまっていた。その功罪は個人の手にはあまりにも大きすぎて。殺意のあった毒林檎は止められたけど、大義のための原子爆弾は個人の意思ではもはや止めることは出来なくて。 アインシュタインとの邂逅がなんだか胸熱で、彼もまた世界を変え、やがて忘れられていくオッペンハイマーの未来を唯一知る人。2人だけが知る会話に疑心暗鬼にとらわれたストローズのエピソードは、結局のところ真相は当事者にしかわからないことのメタファーに
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横トリ鑑賞。野草のような僕たちの未来

さて。横浜トリエンナーレ行ってきました。リフレッシュした横浜美術館を中心にした国際芸術展。8回目。 今回のテーマは「野草:いま、ここで生きてる」。複雑性を増し、様々な危機に見舞われる現代、それでも時にしなやかに、時に力強く生きている私たちを、野草になぞらえながら問いかけます。 アーティストをディレクターに招聘するのが横トリの特徴で、ゆえにコンセプチュアル。とっつきづらさもありますが、その分深みもあると思います。会場の挨拶文にある言葉が全てという感じだったので、一部引用させていただきますね。 「私たちはささやかに想像してみることを提案します。すなわち、私たちの生とは、任意に結びつき、横につながり、予期せず出会い、他者に対して開放的で、絶えず変化し生成する、そのような野草であると」 多様性や環境に対する個人的な闘争から、歴史的・社会的な国や共同体レベルの紛争までがあふれる世界で、ここに集まった作品群もそういった争いに根差したものが多かったです。会場入って最初に飛び込んでくるのは男女も肌の色も混然としたマネキンで首の上からスマホを持った手が伸びます。多様性や見えない差別を問いつつ、現代のスマホ脳を批判してるようにも見えます。 厳しい環境の中わずかな手元の素材で絵を描くコソボのアーティスト、台湾で働くベトナム人のストライキを再現した作品、鮮やかな壁の前に張り巡らされた有刺鉄線のオブジェなどなど、ワールドワイドなそれぞれのサバイブが可視化され目の前に置かれます。それは苦しさ、厳しさを突きつけてくる。 それでも僕たちは生きているし、生きていかなくてはならない。タフな状況ではあるけれど、古今東西、野草の如く確かに生きてきたわけで、どんな危機も乗り越えられると信じるに足ると思います。あなたも、私も、きっとそれぞれ何かと戦っている。一つひとつは小さな野草の叫びを捨て置くことなく目を凝らし、耳を澄まし、想いを致すこと。それらを尊重し共生することが、大事なことなのでしょう。 美術館の他の拠点とも連携して展開されていますが、願わくば館を飛び出して屋外のパブリックなところでもまとまった数と規模の作品が見られると、より街と人の目に触れて意義が高まるのかなとも思いつつ(難しいですよね)、おかえり横浜美術館! 横浜美術館が閉まってると横浜のアート界隈がやっぱり寂しいので嬉しいです。 美術館横の壁面

スケーター始めました。

さて。長男君がスケボーを始めたのに引っ張られて、自分もスケボー始めることにしました。長男がやってるのをただ見守るのがあまりにヒマすぎるので。 先輩から古いデッキを譲ってもらい目指したのは新横浜のスケボー広場。の前に、小机駅のスケボーショップ5050さんに寄って板を見てもらい、ダメになってたパーツを交換してもらって準備完了(なお古すぎるから買い替えを勧められたけれど)。 パーク横の受付でリストバンドもらっていざデビュー。ど素人おじさんで恐れ多かったですが、特にイジメられることもありませんでした。長男君はひと月ぶり4回目とかなのに、ちゃんと成長しててランがずいぶん安定していました。果敢にオーリーにもチャレンジしたり、ひとりで黙々と練習できるところがえらいです。 アタシのほうは、まずはランからだとひたすら直進を折り返しまくり。片足で乗るのムズイぞーって思ってましたが30分くらいたつとぼちぼち安定して乗れる感じに。そうなるとスノボー感覚になってきてターンとかはなんとなーくできるように。おお、これは面白い! オーリーまでは行かなかったけれど。 で、2時間ほどやったら足パンパンになってきてそっかこういう感じもスノーボードと一緒なんだなと。いい風感じていい汗かきましたわ。 パークにはいかにもなスケーターさんがいるのはもちろんのこと、文字通り踊るようにステップを踏む白髪おじさまもいれば、まだまだ初心者と思しきソロ女性もいれば、親子スケーターもいて、いろんな人がくるもんだな〜と思いました。新しい趣味ができて嬉しい。 気軽にいける近所に滑れる場所がないのが悩みですが、たくさん楽しみたいと思います。 よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

ブルーライトハマスタ!

さて。何年振りでしょう?のハマスタにいってきましたー。横浜市による小学生無料ご招待企画に当選しまして意気揚々とvs阪神戦。 17:30プレーボールと早いのは小学生向け?と思ったら今日明日の連戦は「BLUE LIGHT SERIES」と名付けられた企画だったから。石井竜也が君が代を歌って、試合後にはライブもあるとか。入場時に青いペンライト配られて、5回終了時に照明がおとされてご覧の光景になったのでした。これは楽しい!し、子供喜ぶ! さて試合の方はジャクソンと虎の村神様(注:ワタシ阪神ファンです)の先発。ジャクソンは球威はありそうだけど立ち上がりから荒れ気味でこれは簡単に点が取れそうだなと。一方の村上はストライク先行、ストレートは140km台後半でテンポもよく、なるほどこれがMVPのピッチングかと納得。 がしかしまさかの横浜先制、ジャクソンも立ち直って中盤はゼロ更新。ようやく阪神は森下のタイムリー(記録はヒットとエラー)で同点に。チャンスマーチ鳴り響き押せ押せだったけど、後続倒れて同点止まり。小雨も降ってきて小学生は飽きてしまったし、8時も回ったので8回表まで見て帰路に着いたのでした。 なお試合は延長12回の引き分けで、終了時刻が遅くなったため規定により石井竜也ライブも中止になったそうです(なお、翌日はリンドバーグ出演でこちらも試合が長引いてライブ中止だったそうで)。 久々の野球場、阪神も応援できて、小学生に野球観戦を体験させられて、ベイスターズエールも楽しめたのでした。スポーツシティ横浜、ほんとにありがたいです。 よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

感想_哀れなるものたち

さて。『哀れなるものたち』観賞。自殺を図ったある女性が、天才外科医ゴッドウィンによって胎児の脳を移植され一命を取り留める。ベラという名を与えられ、身体は大人、しかし精神は子供という彼女は、次第に外の世界に興味を持ち始めて…。エマ・ストーンの主演女優賞はじめアカデミー賞4部門受賞の話題作! 強烈エキセントリック・ファンタジー! 序盤はモノクロでマッドサイエンティスト色が強かったけど、中盤カラーになってからはコメディ色がたちのぼり、やがて終盤は複雑なテーマ性も併せ持つという離れ業! かなり面白かったです。どこから語っていいかわからないくらいの切り口てんこもり。 まずは美術賞取ったビジュアルから。箱庭的なセットと毒々しいほどに華美な背景、そしてベラのめくるめく衣装を見てるだけでも楽しい! はじめは子供の無垢さを表すような白くてふわふわな衣装、外の世界に飛び出しカラーモードになると原色中心、やがて成熟とともに色彩は落ち着きすっかり理性的になった終盤はリトルブラックドレスを思わせる黒と、意味合いもいろいろ込められてそう。時々出てくる魚眼レンズもメタ視点のようでそれも楽しかった。そりゃ賞取るわ。 役者陣も見事で、人の一生を演じたようなエマはもちろん、ドンファンかと思いきやダメンズだったマーク・ラファロの達者さも最高で、特殊メイクもハマってたウィレム・デフォーは今日も快演。その他端役も曲者揃い! このぶっ飛んだ世界に命を吹き込んでましたよね。鶏犬とかもキモカワ!(かわいくないか) 何より考えてしまうのは「理性」についてか。本能のままに生きる子供ベラが知識と経験を得て社会に溶け込み大人女性ベラとなり生きる方針を見つけていく話だったわけですが、その「社会性を身につけること」の喜びと哀しみの両面を描いていたようにも思います。幸福や善悪とは別の、ヒトの定めとしての問いかけ。 良識ある社会の中で、人は本音も本能も本性も隠しながら生きるようになる。でも隠し持つそれらがなくなるわけではないし、悪なわけでもない。程度の差こそあれそういうものを誰しもが持ち、持ち方次第でそれは欠落にもなる。哀れなるものというタイトルの原題はpoor thingsで、poorにはそういう欠損の意味も含まれるのかなと。 この貧しさも厄介で、物理的なものもあれば、精神面での豊かさの対極でもあるわけで、ダンカンやアルフィー

こんな負け方あるんかい

さて。秩父宮にキヤノン対クボタの試合を観に行きました。プレーオフを賭けて負けられない一戦。 前半は良い感じに攻めて、田村さんのオシャレなワンタッチパスや、絶妙な左足キックでトライを奪っていい感じでリードを奪います。がしかし後半途中からFW陣が押され始め、ラインアウトからモールで押し込まれたりして失点。 とは言え残り5分とかで2トライ差あるから大丈夫だろと思っていたのに、まさかのラスト2分くらいでトライ決められ、そしてラストプレーで完全にぶった斬られてのサヨナラトライでノーサイド。うそやん…。 プレーオフが一気に遠のく痛すぎる敗戦でした。うーん、今シーズン観戦5試合目ですが、後半に追い上げられることが多いなー。スタミナの問題なのか、メンタルなのか。いや、デクラークら怪我人が多くて層が薄くなってるのも一因か。 あまりにも悔しい幕切れに、心底ほろ苦い気持ちになって、すっかりキヤノンイーグルスファンになったことを自覚した金曜の夜でした。あーつらい。 よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

スケートトリップin長津田

町田に行った帰り道、スケボーできる場所ないかな?と探したら長津田の玄海田公園にニュースポーツ広場なるパークがありました。 そんなに大きくはないけどいくつかのセクションもあって地元スケーターが集まってました。隣にはインラインスケート用のスペースがあり、その隣にはバスケゴールが3、4個。バーベキュー場に大きなグラウンドもあったね。よき公園かな 長男君は前回のスケボーから2ヶ月くらい空いての3回目ですが、それでも前回よりなんか進歩してるんだから子供ってすごいわ。しかも最後には段差に挑戦したいと言い見事に玉砕してましたが、その意気やとてもよし! 1時間くらい滑ったところで小雨降ってきたので退散しましたが楽しかったね。パーク巡っていろいろ行くのも面白いしね。ところで、やはり見てるだけは退屈なので自分もスケボー始めたいと思います。 よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

ラグビーのナイトゲームも楽しい

さて。今シーズン4回目かな?のリーグワン観戦。ついに東京まで来てしまいました@秩父宮のナイトゲーム。小春日和で超快適。三重ホンダヒートのホームゲームに乗り込む我らが横浜キヤノンイーグルス。 ここまで未勝利のホンダ相手ということで楽勝だろうという予想通り前半は圧倒。危なげなくリードを奪いました。ハーフタイムにはリトルグリーモンスターが歌ったりして、そんな演出横浜で見たことないぞ? そもそもお客さんめちゃくちゃ入っていて、大半がホンダファンで、ホンダがなにかすごく頑張っている感じでした。売店めちゃくちゃ並んでたので、わざわざ外苑前のコンビニまで行ったよ。圧倒的にそのほうが早かったよ。 しかし後半はガラッと雰囲気が変わって、ホンダがどんどん攻め込み互角の戦い。前半の貯金があったので最終的に勝利はしたものの、あんまり後味のいい試合ではありませんでした。 ゲーム終了後、ピッチを後にする選手たちが近くて、最前列まで降りて声援を送ると、サイン対応してくれる選手も。バックスタンドはさらに距離が近くて数人の選手がサイン攻めにあっていたように見えました。 どんなスポーツでもお酒を飲みながらのナイトゲームは良きものですね。再来週もあるので行っちゃおうかな。 よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

感想_バーサス(1・2巻)

さて。作画:あずま京太郎 原作:ONE『バーサス』1・2巻読了。とある異世界において、人類は魔族の侵略により滅亡の危機を迎えていた。47体の魔王を倒すべく育てられた47人の勇者たち。ついに最後の戦いへと臨むが…待っていたのは圧倒的な力の差だった。滅亡の道しか残されていないと思ったそこに現れたのは、まったく別の世界。そしてそこでもまた人類は滅亡の危機にあった…。 話題の異世界コミックと思いきやこれは異世界を超えたファンタジー。SFであり、ミステリーであり、オカルトでありのカオス設定で、つまりはこれマルチバースもの。そこに進撃の巨人みを足した構成ですかね。出てきたバースは全部で13。そのすべてで人類は天敵の前に追い詰められている。で、その天敵同士を戦わせたらどうなるか、ってところまで。 スケール大きいし、先も気になる。天敵同士が潰し合うだけじゃさほど話が広がらなそうだし、むしろ天敵たちは相当レベル高いから徒党を組んでさらなる脅威になっちゃうのかな。人類には今のところ1mmの勝ち筋も見出せやしませんけれど。大下克上は果たしてあるのか!? ある程度巻数が進んだらまた一気読みしたいタイプの物語。とにかく天敵たちが怖すぎるぜ! ところで『黄泉のツガイ』が面白すぎるのですがそれはまた今度。 よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

感想_成瀬は信じた道をいく

さて。昨日の続きです。宮島未奈『成瀬は信じた道をいく』(2024年刊読了)。滋賀が生んだスーパーヒロイン成瀬の脱力冒険譚、第二弾です。 基本構成は前作踏襲で、奇才成瀬の周辺の視点でお話が展開されていきます。成瀬ファンの小学生、成瀬の父親、成瀬のバイト先のスーパーにくる客、成瀬と観光大使をやることになった女子大生、で最後は島崎に戻ってくると。微妙に時系列は行ったり来たりしてたし、最後は未来だったな。 前作よりも、成瀬の武士感が高まった気がしました。そう、成瀬は武士なんですよね。スマホを持たず(後半持ったけど)、口調も武士のそれで、タイムスリップものみたい。ああそうか、この小説は成瀬という異分子を通して、その周辺の人々のドラマを描いていたんだな。と今更気づいたのでした。 『不適切にもほどがある』ってドラマ(見てません)もやってますが、日常に異物が入ることで気付かされる、「普通」とされていることの違和感をあぶり出す方式。成瀬が特殊だから成瀬の物語だと思ってたけどそうではなくて、成瀬と触れ合うことで小さな疑問や変化が生まれること、どちらかというと読者はそちら側に感情移入していく作品なんだなと腑に落ちました。 島崎が成瀬に引っ張られて大胆になり、男の子はその真っすぐさに恋をして、みらいちゃんは他人に合わせなくてもいいんだと知り、篠原かれんは映えなくても大丈夫だと思えた。『ダイヤモンドの功罪』って漫画もある意味同じかもな。天才が生み出す不協和音の物語。綾瀬川の内面があまり描かれないのはそういうわけか。こういうフォーマット、上手いですね。 ちと話が脱線してますが、でもやっぱり僕は成瀬のことをもうちょっと知りたいなと思うのでした。彼女が何を考え、何を見ているのか。最後の紅白はちょっとやり過ぎな気もしましたしね。あとお父さん、18年も一緒に暮らしてるのに慣れてなさすぎるだろ。 ぐだぐだ言いましたが、第3弾出たらたぶん読んじゃうと思います。成瀬、ありがとう! よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

感想_成瀬は天下を取りにいく

さて。宮島未奈『成瀬は天下を取りにいく』(2023年刊)読了。滋賀県の中学生、成瀬あかり。走るのは誰よりも速く、頭も切れる。けど、変。徹底的に変。200歳まで生きると豪語し、この夏は閉店が決まった西武大津店に毎日通うと言い出した。成瀬あかりは、どこへ向かうのか!? どうやら本屋大賞の本命らしい本作。1月に続編も出て、実は去年から同僚に借りたまま眠らせていたのですが周りが感想を語り合っているのについていきたくてようやくページをめくりました。面白かったです。 成瀬は平たくいって変人なのですが、そこは深掘りせずにわりと低体温に進みます。成瀬は何を考えているかよくわからないまま、成瀬を見ている周囲の目線で話は展開。最初は同級生の島崎。次は同じ町に暮らすおじさんのエピソードに移り、いつの間にか成瀬は高校生になって元同級生視点、広島の高校生男子、最後は第三者視点になって終わる。つまり連作短編集でした。 いちばん好きだったのはM1に出るやつと、男子高校生の章で、つまりは青春ぽいやつが好みってことですね。でも全体通して、成瀬の解像度は結局上がらないままで、あんまり成瀬が出ない話もあるし、体温も低いまま。なんとなく消化不良な気持ちでした。サクサク読めるし、つまらないわけではない。でも「かつてなく最高の主人公」という帯のコピーは誇張だろうと思いましたよ。 確かにスペック的にもキャラ的にも奇才であることは確かなんだけど、輪郭だけで中身がわからないもんだから感情移入できなくて。滋賀ローカルふんだんなのはよくわかった。 こんなに話題になるほどかなぁ、なーんてちょっと斜に構えながら本を閉じたのですが、続編を読んで少し感想が変わったのでした。続きはまた明日。 よりみちしながら、いきましょう。滋賀っていいよね。今日も、いい1日を。

軽井沢スキースキーその2_おさんぽ編

さて。今回宿泊したのは、軽井沢村ホテルさん。駅から車で5分ほどの立地で、ホテルという名ですが民宿的な宿。1Kのアパートみたいなお部屋に2ベッド+2ソファベッドなところに家族で泊まりました。食事とかはなし、徒歩1分にセブンイレブン、その隣にレンタルスキーのナイスワンさん。 移動は新幹線+現地でカーシェアにしました。ちょうどプリンスの敷地内?にタイムズがあってそこで丸2日間借りました。スキーのときの駐車場も兼ねられるのでちょうどよかったです。アウトレットからもすぐだしね。おすすめ。 そのアウトレットも冬場は広場が雪遊びにぴったりで、子供らはここで雪だるま作ってるだけでも大満足。さらにこの3連休限定の滑り台とか、雪の彫像もあって楽しめました。もちろんお買い物も賑わってましたわ。スキー以外のつぶしが効くのが軽井沢のいいところですね。 初日は、ルグランリゾート軽井沢内の八風温泉へ。ここ値ははるけど、比較的空いてるのがいいところ。内湯も露天も広くて気持ちいいです。2日目は星野温泉とんぼの湯に行こうとしたものの18:30で30分待ちの行列を見て断念し、そこから車で5分登ったところにあった塩壺温泉ホテルの日帰り入浴へ。こちらうってかわって空いていてとてもいいお湯でした。おすすめです。 食事は弥助鮨さんが感じがよくて価格も手頃でよかったです。しかし軽井沢の冬はやっぱりオフシーズンで、夜も早ければそもそも営業しているお店も限られてて大変でした。食いっぱぐれに要注意です。 コンビニで、ご当地ヤッホーブルーイングのビールが買えるのも嬉しいところ。ちょうどニュースで見た「正気のサタン」と「山の上ニューイ」を飲めて嬉しかったです。 そうそう、新幹線のチケット1ヶ月以上前に予約すると割安チケットを申し込めるんですね(対象の列車のみ)。行きは落選したけど帰りは当選してだいぶお得に行けたので覚えておこう(諸条件あり)。 ということで冬の軽井沢、楽しかったです。5月の軽井沢ハーフマラソン、また出たいな〜。 よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

軽井沢スキースキーその1_ゲレンデ編

さて。軽井沢にスキーしに行きました。プリンスホテル前のスキー場初めて行きましたが、人工雪で11月からオープンするんだそうですね。リフト乗り合わせた地元の方に教えていただきました。 とにかく天気が良くて最高! 浅間山もくっきりで気持ちよく滑れました。長男くん1年ぶり2度目のスキーだったけどなんなく滑り、むしろ去年よりもレベルアップ。何もしなくても上積みあるって羨ましいすね。 装備なし次男くんを連れてリフト乗ろうとしたら、抱っこ紐ないとダメと言われて、その場で貸し出し&装着してくれました。3歳半抱えてのボードはドキドキでしたが無事に滑走成功。板はいて立ち上がるのに難儀したけれど。次男も楽しかったそうで、何よりリフトにご満悦とのこと、良かった良かった。 ゲレンデは初心者も山頂から滑って来れるビギナーフレンドリーだったので長男と一緒に上からロングコース楽しめて良かったです。全体的に家族連れと若者多かったですかね。 三連休の2日目はとにかく混んでて、リフトに20分以上待ったのなんて00年代以来だなぁ。春節重なったこともありシーズンで最も混む日だったと。翌日は普通になってました。 リフト券大人8000円もする(webで買うと1000円引き)かわりに子供は無料という仕組み。券売り場は混んでたけどweb購入者の引き換えは空いててよかた。レンタルもかなり高額だったので、車で5分のところのナイスワンさんで。ここはここで朝えらい混んでて30分待ちという(そして翌日は朝イチ行ったら待ちなしかつ、お隣の宿泊先まで運んでくれた)。 小さい子の遊び場は、ソリ、タイヤチューブ、雪用ストライダーがエスカレーターつきと充実してたけど、有料2000円ちょっと。なるほどなー。あらゆる面で完全にファミリー狙い撃ち仕様なんですね。 いろいろありましたが楽しかったので今シーズンもっかい来たいと思うのでした。よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

サッカーの難しさとは

さて。サッカー日本代表がアジアカップの準々決勝で姿を消しました。それに対して失望や批判の声が出ているようです。僕は試合も見てないし、記事とコメントを拾っただけですが、勝手に2つ思ったことがあります。 ◾️流れを変えるのが難しい サッカーは任意で時間が止められないので、流れを切る、変えるのが難しそうです。大体のスポーツはタイムが取れたり、時計が止まったりしますが、サッカーはできない。ラグビーもできないけどわりと時計止まるしリスタートも速くないから、ハドル組んだりコミュニケートする時間あったりしますもんね。あとサッカーはピッチ上で選手が集まるシチュエーションもないな、ハーフタイムしか。 そうすると連続する局面の中で、いくつもの選択肢からプレイをチョイスする時の意思統一ってかなり難しいでしょうね。勝ってる時、負けてる時、流れがきてる時きてない時、選手が変わった時、アクシデントが起きた時…。どんどん変わるゲームにどうアジャストしていくのか。 そのための決まり事、規律って最先端のチームにはどのくらいあるものなんでしょう。サインプレーもあんまりなさそうだしな。サッカーの最大の難しさってそういうところかもしれません。技術以上のチームとしての哲学、悪い流れを断ち切るためのコミュニケーションの手段をどう持つのか。 ひいては、個を繋ぎ合わせ連動させるため、チーム、組織には適切なシステムと明確な運用指針が必要てことか。それがないと綻びが生まれ、亀裂となり破綻してしまう。うん、多くの職場に適用できる学びがありそうです。 ◾️いい時は課題が隠れてしまう 思ったことその2。サッカーに限らず、うまく行っている時には課題は見過ごされますね。結果が出ていても100%すべてがうまくいっていることは多くないわけで、何かしらの問題があるはずだけど、結果がいいとそこに目がいかなくなりがち。そしてひとたびつまづくと急にネガティブ要素に注目される。 流れの良い余裕のあるうちに手を打てるのが理想だろうけど、そうはいかないものですよね。とこれは、自分の仕事のコンディションとかに置き換えて思ったことでした。 よりみちしながら、いきましょう。ここからの日本代表に期待しながら。今日も、いい1日を。

今度は港町ダービー!

さて。リーグワン第6節、横浜キヤノンイーグルスは神戸コベルコスティーラーズを迎えての一戦@ニッパツ。横浜対神戸で港町ダービーと銘打たれてるって書いてあったけどホントか? さて、今日もデクラークいないじゃん!と思ったら、デクラークが膝、さらにグリエルが指をそれぞれ手術するそうで長期離脱だそう…痛すぎる。お相手の神戸はここまで負け越してるけど上位相手にいい試合してたから手強そう。 前半はイーグルスが優勢でいい形を何度も作り先制トライ! さらにドロップゴールも加えて10-0で折り返し。FWは押せてたし神戸はファウルも多くシンビンもあって流れが良かっただけにもう一本トライ取りたいとこだったけれども。 後半に入ると神戸の反撃をくらい、連続トライで逆転。相手の10番キレ良すぎやん。代表山中もいい動きと効果的なキックで目立ってた。しかしそこから踏ん張ってイーグルスも連続トライを返して再逆転! 途中出場のハラシリの突破も、マックス・ダグラスのタックル喰らいながら回転して片手トライもめちゃくちゃ熱かったぜ。 がしかし、これで逃げ切れるかと思いきやラスト5分で逆転トライとダメ押しのPG決められてノーサイド。勝利がすり抜けたのでした〜。無念。モールから2本取られて厳しかったですね。 お得意の小気味いいパスからの突破は何度も見せてたけど、やはりデクラーク不在は大きいかなと。あのガンガン攻めるリズムと守りのプレッシャーはなかなか代わりがいなそう。競合との対戦も控えてるけどみんなでステップアップして頑張ってほしい。 この日は前節の西区民無料招待に行った人向けに半額チケットが用意されてました。それもあってか入場者数は1万人超。晴天で暖かく最高の観戦日和でしたよ。次男連れのため途中でオムツ替えたりオヤツに動画で繋ぎ止めたり必死のパッチで最後まで観戦できて良かった。がしかし、横浜でのゲームは今シーズンこれでおしまい(早くない?サッカーに取られちゃうのかな)。都内のゲーム観に行こうと画策中。 よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。