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感想_不運からの最強男

プロ野球開幕! 新庄BB、残念でしたね。そして阪神大逆転負けェ…。 さて。『不運からの最強男』1巻読了。不運過ぎる前世から転生したジークベルトは、規格外の運を持つ「幸運者」だった。家族を守るため、強くなることを誓ったジークは、鑑定眼と圧倒的な魔力で頭角を現すが、幸運ゆえにチャンスとともに強敵さえも引き寄せるのだった。 かなり面白いです! 異世界転生のテンプレートではありますが、ストーリーが秀逸。まず「幸運者」の考え方がよくて、単なるラッキーではなく、ピンチを引き寄せることさえもチャンス【機会】としてとらえ、それを乗り越えることでさらに強くなるという設定。俗にいうピンチはチャンスをこんな形で表現した時点で勝利かも。 そして登場人物の奥行きもいい感じで、謎めいた叔父さんに、ジークを目の敵にする離れて暮らす兄、ジークを愛する家族たちと、配置もバッチリ。布石も効いてて、特典ポイントを家族のため惜しみなく使う決断をしたジークを見るヘルプの目や、魔術学校の怪しさ、そして母の最期の言葉と、これから回収されそうな案件もいろいろでとても楽しみ。 画力も高いし、強敵ゴブリンジェネラルとのバトルでは、いきなり3人のコンビネーションからの上級魔法炸裂が実に爽快でした。決め台詞「俺にはそれができる力がある!」もしびれました。 ということで、今後の展開を超楽しみに。よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

感想_チェンソーマン

2月は営業日少ない上、保育園の休園が何度かあって、なんやかやで追い込まれ気味です。そういう時もあるさ。 さて。藤本タツキ『チェンソーマン』1〜11巻読了。悪魔の蔓延る世界、デビルハンターのデンジはチェンソーの悪魔ポチタと契約し、チェンソーマンとなる。その身柄を公安に確保され、デンジたちは「銃の悪魔」を倒すために動き始めるが…。 「このマンガがすごい!2021オトコ編」第1位獲得の話題作をイッキ読み。と言いつつ、一息には読めませんでした。だってかなりぶっ飛んでるから!!! ひとことでいえばよくわかりません。悪魔の性質も、この世界も、バトルの中身も。どの悪魔も造形がフリークスすぎるしね。支配の悪魔の能力とか、全然よくわからなかったです。ちゃんと読み返せば理解できるのかな? でも、コピーのテンションが素敵で、バイオレンスの中のギャグとは違う逸脱感が心地いい。これはなかなか真似できない分、独特すぎてついていけない部分もあると言えばある。 『進撃の巨人』ぽいなぁと思いました。主人公がヴィランになっちゃう感じで、だけどその視点から正義を問うような。この作品は正義を問うような性格ではなかったけど、最後の方で「普通とは何か」「自分の意志も持たずに生きることが普通なのか」など、ちょっと哲学的な匂いも。でもそれも、テーマなのか、ただなんとなく言わせているのかはわからない。どちらかというと後者な気がするかな。安易に孤独とかマイノリティとか、そういうストーリーに仕立てなくて良かったのだと思う。 なんでもかんでも、わかった気になりたい症候群だからこそ、こういう理解不能系もそれはそれで良かったりするんですよね。なんだかわからないけど、デンジとチェンソーマンとポチタがかっこいい気がする、以上みたいな。タランティーノが映画にしたらすごく格好よさそうだ。『デスプルーフ』っぽいやつ(あれはタランティーノじゃないけど)。 ということで、怪作と呼ぶにふさわしいマンガでした。凄いけど、これが1位って不思議。よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

受付嬢におっさんテイマー! グラストCOMICS_2022年1月刊

保育園の面談をZoomか書面で実施と聞きました。書面のやりとりは面談じゃなくて…文通? さて。グラストCOMICSの最新刊が出ているのでご紹介です。 まずは『受付嬢に告白したくてギルドに通いつめたら英雄になってた』。こちらタイトル通りの作品で、幼き頃、受付嬢のガーネットさんに一目ぼれしたジェイドは、ただただ彼女に会いたいがために冒険者となり、毎日ギルドに通う理由を作るためクエストをこなしまくっていたら英雄になっていたというお話! 開始早々に英雄になっていて、そこからのガーネットさんとのじれじれしたラブコメストーリーが展開されます。異世界でここまでピュアでいいんだろうか?っていうとぼけた感じで、出てくるキャラもみんないい人。ホワイトドラゴンのドラミも抜けてていい感じ。2巻以降、どんなふうに展開していくのか楽しみです。なお、バトル描写はよくわからない1~2カットのみ。 もう一作『才能なしと言われたおっさんテイマーは、愛娘と共に無双する! ~拾った娘が有能すぎて冒険者にスカウトされたけど、心配なのでついて行きます~』。これもタイトル通り、冒険者にはなれなかったおっさんウードが、ある日森の中で捨てられていた少女クレスを保護。成長したクレスには予想もしない才能が眠っていて、冒険者にスカウトされて…という話。 おてんばっぽいクレスが覚醒し、実はウードも才能なしなんかじゃなくて、狩人としては凄腕。それだけではなく、さらに秘めたる才能があったのですが、それは1巻の次の第6話のお話(電子で読めます)。父娘、それぞれに規格外の能力を持った、バディものとしてさらに面白くなっていきそう。どっちも面白いけど個人的にはこっちのほうがより楽しみです。 グラストCOMICS、次は3月25日の発刊となります(奇数月第4金曜日発売)。どうぞお楽しみに!

感想_すず色のモーニャ

  公園の梅の花が咲いていました。こんなに早いっけ、開花? さて。キューライス『すず色のモーニャ』(2021年刊)読了。森の奥で暮らす魔女のモーニャは、町の人には恐れられ、たった一人で暮らしていた。そこにどこからともなく現れた少女ドロシーと、愛犬トト。屈託のないドロシーによって、モーニャは少しずつ心を開き始め、彼女たちは願いを叶えてくれるオズの大魔王がいるというエメラルドシティを目指す。しかしそこには思いもよらない運命が待ち構えていた。 すず色のモーニャ - ほぼ日刊イトイ新聞 キューライスさんを存じ上げなかったのですが、ウェブ発で様々な人気キャラと漫画を生み出していたり、絵本をヒットさせていたりする方でした。言われてみると、絵本は見たことある気がします。で、こちらのモーニャ、とっても良かったです! 最初はゆるめの四コマ的な感じかと思いきや、楽しげな前半から冒険色が出てくる中盤、そして何やら終盤には切ない展開まで待っていて、ちょっとしたハリウッド並のドラマが展開されるのでした。一応、オズの魔法使いをうすーく下敷きにしつつも、オリジナルのストーリーです。 序盤、モーニャが雰囲気だけで人々から遠ざけられるのは、『桃太郎』の鬼は本当に悪いのか?議論が頭に浮かびました。「鬼」というイメージだけで悪者扱いすることがあるように、モーニャも言われなく恐れられたりしています。それをドロシーはあっけらかんと、正論で、半ば強引に連れ出してしまいます。噂に流されずに自分の目でモーニャを評価するドロシーはとても素敵。多くの弱きものや、マイノリティへの優しさを感じさせ・・・たりはしない、ドロシーとトトの丁々発止がいい具合。あくまでフラットさ! そして二人には究極の選択が待ち受けるわけです。素直な思いを伝えられなかったこと、軽い気持ちでエメラルドシティに来たこと、彼女たちは少し後悔という名の痛みを抱えます。でも、強い意志によってそれを乗り越える二人。決して安易なハッピーエンドとは違う、信じ合い、そしてお互いに向き合ったからこその結末だったように思えました。あくまで語り口はライトなんだけど、結構グッときたな。 愛嬌のあるイラストと、とぼけたキャラクター、だけど芯のあるストーリーで大人の鑑賞に耐えうる一冊。子供にも読ませたいんですが、ルビが振られてないので未就学児にはきついですね。小学校低学年なら

グラストCOMICS_2021年12月刊2作品

人間ドックで再検査出ちゃいました。ドキドキするぜ。 さて。異世界ファンタジー漫画レーベルの、グラストCOMICSの12/24刊が発売中ですのでご紹介。まずは『不死の軍勢を率いるぼっち死霊術師、転職してSSSランク冒険者になる。』1巻。タイトル通り、規格外のネクロマンサーである主人公ローグが、そのまま規格外の冒険者になって、ある国の危機を救いに出るというお話。 ネクロマンサーというゲーム好きをくすぐるワードに、チートスキルがあわさった王道パターン。画の感じもいいです。物語はこれからというところですが、昨今のコミックらしくテンポよく話が進んでいきます。どうやらけっこう大きな秘密がありそうで、これからが楽しみ。 もう1作品『転生先は回復の泉の中 苦しくても死ねない地獄を乗り越えた俺は世界最強』1巻。こちらは「回復の泉」というドラクエユーザーに刺さるパワーワードが。転生して6歳になってしまった主人公エルビスが回復の泉に閉じ込められて溺れること6ヶ月の間にさまざまなチートスキルを身につけ、泉の外で冒険が始まるという物語。 少年漫画テイストの画で、こちらも王道な異世界ストーリーが展開されます。エルビスのフィアンセ、シルヴィアとは何者なのか。回復の泉にはまだ秘密があるのか。などなど、こちらも今後が気になる展開。 昔、ドラクエ2で隠しコマンドの復活の呪文を入れるといきなり主人公がLv48で始まるってのがありましたが、異世界ものの設定ってなんかそれを思い出すんですよね。雑魚キャラを一蹴しまくって終盤までザクザク進むあの爽快感が忘れられないぜ。 最近の漫画は展開が早い&異世界ものはテンプレ感がけっこう強いがゆえに、最初の5話の中に世界観のオリジナリティやこの先の広がりや深さを匂わせる布石をしっかり打てると、連載を読んでおらず単行本1冊ずつ読む人にも、続刊への期待感につながっていきそうな気がするので、そこらへんが編集の腕の見せ所かもしれません。などと言いつつ続刊も楽しみに。 よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

感想_東京リベンジャーズ1〜24巻

  12/4土曜日おはようございます。出身中学はなかなかのヤンキー学校でした。 さて。よりみちライブラリ第55回。和久井健『東京卍リベンジャーズ』1〜24巻読了。2017年よりマガジンで連載、今年はアニメ化&実写映画もあって一気に確変大ヒットしたという本作を最新刊まで一気読み。 さすが大ヒットしているだけあって、すこぶる面白く、どんどん先が気になっちゃって。不良マンガとだけ聞いていたのですが、まさかのタイムリープもの、しかもループものということで、SFだったとは。思い出したのは映画『ミッション:8ミニッツ』。デッドエンド回避のために何度もタイムリープを繰り返しては真相に迫っていくやつ。 そんな本作も『鬼滅の刃』と似たところがあって、とにかく登場人物が多く1エピソードごとにキャラが増え、その誰もにドラマが用意されて話が盛り上がっていくスタイル。アドレナリンのインフレ感もまったく同じ。で、クライマックスは喧嘩と漢気。主人公のタケミッチの打たれ強さは人外レベルで、あれはさすがに漫画だなぁという感じ。 アクションSFとしてめちゃくちゃ面白いけど、主人公周辺キャラが全員カッコ良すぎるというか、弱さが見えてこないというか、特殊過ぎて親近感ないというか。なのでヒューマンドラマとしては僕には刺さりませんでした。とか言いつつ、推しは千冬。あいつ、いい奴すぎるぜ。 画の雰囲気というか、タトゥーや衣装、ヘアスタイルは、かなり魅力的だったと思います。最終章ということですが、どう落とし前をつけるのか。完結したらまた一気読みしようかな。 よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

グラストCOMICS&NOVELS創刊

  11/25木曜日おはようございます。ドラクエとファイナルファンタジーなら、ファイナルファンタジーのほうが好きだった僕です。 さて。新しいコミックのレーベルが立ち上がります。その名は「グラストCOMICS」。今、人気の異世界ファンタジーもので、明日26日、『勇者パーティをクビになった忍者、忍ばずに生きます』(バトルファンタジー)と『腹ペコ魔王と捕虜勇者! 魔王が俺の部屋に飯を食いに来るんだが』(ラブコメ)の2タイトルが発売! 異世界ものってついこの間まで全然知らなかったのですが、主にウェブサイトで発表された作品が中心で、小説も漫画も今やものすごい規模の市場になっているのでした。小説でいうと、今や売上全体の4割がウェブ発の作品だそうです(異世界には限りません)。 『転スラ』あたりが代表的だと思いますが、ゲームの世界観が下敷きになっているものが多くて(そしてそこから派生しまくる)、ドラクエとFFにどっぷりだった人間(僕のような)に特に刺さるのもよくわかります。あの剣と魔法の世界は、もはやDNAレベルで刻み込まれている気が。 昨日ポストした藤原さんもそうですが、インターネットを媒介にしながら広がる異能って、すごいですね。ネット前では考えられなかったルートで、ブレイクしている。今更ながらその破壊力を感じています。 そんなわけで、いろんな異世界ファンタジーを勉強中の僕。面白いものはときどきご紹介しようと思います。世界が広がるのは素晴らしい。 よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。