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感想_不運からの最強男

プロ野球開幕! 新庄BB、残念でしたね。そして阪神大逆転負けェ…。


さて。『不運からの最強男』1巻読了。不運過ぎる前世から転生したジークベルトは、規格外の運を持つ「幸運者」だった。家族を守るため、強くなることを誓ったジークは、鑑定眼と圧倒的な魔力で頭角を現すが、幸運ゆえにチャンスとともに強敵さえも引き寄せるのだった。


かなり面白いです! 異世界転生のテンプレートではありますが、ストーリーが秀逸。まず「幸運者」の考え方がよくて、単なるラッキーではなく、ピンチを引き寄せることさえもチャンス【機会】としてとらえ、それを乗り越えることでさらに強くなるという設定。俗にいうピンチはチャンスをこんな形で表現した時点で勝利かも。


そして登場人物の奥行きもいい感じで、謎めいた叔父さんに、ジークを目の敵にする離れて暮らす兄、ジークを愛する家族たちと、配置もバッチリ。布石も効いてて、特典ポイントを家族のため惜しみなく使う決断をしたジークを見るヘルプの目や、魔術学校の怪しさ、そして母の最期の言葉と、これから回収されそうな案件もいろいろでとても楽しみ。


画力も高いし、強敵ゴブリンジェネラルとのバトルでは、いきなり3人のコンビネーションからの上級魔法炸裂が実に爽快でした。決め台詞「俺にはそれができる力がある!」もしびれました。


ということで、今後の展開を超楽しみに。よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

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感想_チ。―地球の運動について―(第1〜6集)

ラグビーリーグワンはプレーオフへ。残念ながら横浜キヤノンイーグルスは進出ならず。 さて。魚豊『チ。―地球の運動について―』1〜6集読了。天動説が信じられる15世紀ヨーロッパで、地動説を唱える者たちがいた。しかしそれはC教では異端とされ、決して誰かに知られてはならない研究。真理に惹かれ、知性を信じる者たちの、命を賭けた美しき生き様を描き出す!   本屋さんでよく見かけ、マンガ系のランキングで上位に入っていたこちら、めちゃくちゃ面白かったです。主人公と思しき少年が、早々に死ぬ展開で驚きました。地動説を巡る大河ドラマなわけですが、主人公は少年ではなく、「地動説」そのもの、あるいは、「人間の知性」かもしれません。サスペンスでありスペクタクルで、これはめちゃくちゃ続きが気になります。 そしてその中身は名言だらけ。「不正解は無意味を意味しない」「怖い。だが、怖くない人生などその本質を欠く」「僕の命にかえてでも、この感動を生き残らす」「芯から湧き出た苦悩は、煮詰められた挫折は、或いは君の絶望は、希望に転化し得るのだ」「この星は生きるに値する素晴らしい何か」「才能も発展も人生も、いざって時に退いたら終わりだ」「文字は、まるで奇跡ですよ」などなど、哲学的とも言えるものばかり。 10年単位で紡がれるドラマと、これらの名言と繋がっていく中で立ち上がってくるのが、もう一つの主人公とも言えそうな、「文字」そして「本」です。まだ識字率も高くない時代、そして手書きの本しかなかった時代に、言葉を記す文字と本は、浪漫そのものとして存在します。100年、200年前の誰かの言葉が、生き様が、研究が、真理が、言葉によって時を超えて受け継がれること。やがてそれは単なる記録ではなく、「感動」を写し取るものとしてさらに多くの人を巻き込むことになること。 地動説が物語の軸にはありますが、この作品が描こうとしているのは人間の感性や感情の伝播と、その美しさだと思います。科学がテーマなのに、しかしそれを動かすのは、成し遂げるのは、人々の直感と情熱と信念という、論理では表せないものというのが実に面白い! データやロジックの比重が高まるからこそ、アートが斬りこんでくる今の時代をも映し出していますね。 まさに、世界が動き出す、そんなコペルニクス的転回に溢れた傑作。活版印刷が登場してきて、第7集はどうなるんだ!? これ...

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