いつかロングトレイルやってみたいんだよな〜。ただひたすら歩くをやってみたい。
たまたま古書で見かけて、ちょっと前に読んだWIREDで山と道の方のコラムにウルトラライトハイクについて書かれていたな〜と思って手に取りました。10年前の本だから、きっと今はさらに日本にも定着しているのかな? 読んで字の如く、極限までミニマムな装備で山に入り、長期間のロングトレイルを楽しむスタイルのことですね。
本編にも、WIREDのコラムにもありましたが、このスタイルの肝は、何を持っていくか以上に、何を置いていくかを考えることだそう。すなわち、自分に必要なものを見極めて、削ぎ落として、残るものとはなんなのか。食事を優先するのか、寝具にプライオリティを置くのか、そういうこと。
ちょっと前まではモノが少ない時代だったから、モノをたくさん持つことが志向された。けど、部屋に入り切らないくらいのモノにあふれた今は、どれを手放すかを考えるほうが理にかなっているというか、自然体に近づけるんでしょうね。僕たちの手はそんなにたくさんの荷物を持てなかったってだけのこと。
映画『わたしに会うまでの1600キロ』でも、トレイル初心者主人公が、持てないくらいの荷物を準備したけど、ベテランハイカーにあれもこれも要らないってポイポイ捨てられるシーンがあったっけ。再生がテーマのドラマでしたが、人生の荷物をちょっとほどいておろしていく直喩だったんだなと思い出しました(また観たいなあらためてRIPジャンマルクヴァレ監督)。
やっぱり現代人は身も心も、物理的にも精神的にも、直喩的にも暗喩的にも、荷物が多すぎるのかもしれません。そんなことを示唆してくれるウルトラライトハイキングでした。一度、やってみたいな。まずは1泊2日とかで、近場でいいから、たっぷり歩いて身軽に自然の中に泊まりたいよ。
余談ですが、たまたま読んだ雑誌から、この本につながったわけで、そういう偶然の興味の連鎖が好き。アンテナが立つとそれまでは素通りしていたはずのものが見えてくる不思議。シナプス・ツリーとかマインド・ツリーとか呼んでおくか(むしろもう名付けられてるのかな)。
よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。
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