さて。NYCマラソンをしっかり振り返っておきます。そもそもは2019年に日本でバーチャルNYCマラソンを走ったことで得た2020年大会の出走権、しかしコロナで中止になり、21or22or23年に振り返られたので(いい対応だよね)、当時は先行き不透明だったのでいちばん遠くにしようと2023年にしたのでした。4年越し、そして2018年以来2度目のNYCマラソン。
スタートがスタテン島なのでアクセスしやすいマンハッタンを宿泊先にして、地下鉄&フェリーでアクセス。今回もフェリー乗船のチェックなどはなく誰でも乗れる状態。フェリー後のバスは前回ほどの行列もなく比較的スムーズだった気が。バス降りてNYPDによるものものしいセキュリティチェックあり。
スタートエリアはのんびりムードで、ベーグルやゲータレードなどが振る舞われています。着てきた衣類を寄付できるのもいつも通りで、それ用に持ってきた防寒着をここへ。アナウンスの放送が多言語でワールドワイド(日本語はない。日本人参加者は定員5万人中、500人弱とか)。
さて、いよいよスタートです! お天気はやや雲が多めですが、寒いこともなくファンラン的には走りやすいコンディション。今回の目標は1km7分ペースの5時間切り。最初の入りはそのくらいでいけました。東京レガシーハーフのTシャツをゼッケン上に「TOKYO」が見えるように着たおかげで、沿道からは「トウキョー」の声援をいただく。その度に僕は、両手を合わせてお辞儀レスポンスして、絶妙に間違った日本人のイメージを擦り込んでおく。
気分が盛り上がってきたので沿道とのハイタッチも繰り出す。いやー気持ちいい。国内レースでも気持ちいいのだけど、海外の非日常でやると輪をかけて高揚します。10km通過。うーん、ちょっと足が重くなってきた気が。今回も結局望んだ練習量の半分以下で、ここ2ヶ月もロクに走れなかったのですが、一応ちょっと前に30km走はやって3時間強で走れたから、大丈夫だろうと思っていたのになー。なんだかんだで時差ぼけとか昨日そこそこ歩き回ったとかも影響しているのでしょうか。
しかし沿道の盛り上がりは前回よりすごい気がしました。知り合いのランナーが通りがかるとクラッカーが鳴り響いてハグの嵐で、生き別れの家族が生還したかのようなお祭り騒ぎで見ているこっちも楽しくなります。ブルックリンあたりは道幅も狭くなるのでなおのこと熱狂が近くて凄かった。僕の友人も来てくれて励まされたのだけど、20kmの頃にはだいぶへばってきてペースはガタ落ち。これは長い戦いになるなぁと萎え始める。沿道とハイタッチする元気もなくなる。
クイーンズからマンハッタンへのどでかい橋を渡り、ブロンクス方向へひたすら北上するところ、ゆる〜い登りに心が折れてついに歩いてしまった。まだ30km手前か。。体も冷え始めるしヤレヤレだよ。でもまあ、わかっていたことさ。きついし、ゴールはまだまだ先だけど、全部自己責任さ。諦念と開き直りの間で、ウォークとランを行ったり来たりして、短いブロンクスを過ぎ行く頃、とりあえずゆっくり走っていたらなんとなく抜けた気がして、そこからは歩かずに行けたのでした。
再びマンハッタンに入って残り9kmも切って、終わりも見えてきたのでハイタッチも復活させる。やっぱりこれやると元気もらえることは確か。ひたすらに、足を、前に。一歩ずつ、一歩ずつ。その先にゴールがちょっとずつではあるけれど近づいているぞと言い聞かせながら。やがて夕暮れの紅葉のセントラルパークがやってきて残り5km(長いよ!)、再び友人とも出会えて、あと2マイル……1マイル……1km、沿道の人数はすごいけど、この時間帯を走っているランナーはみんな限界なので元気なし。ならばオレが!と沿道に近寄ってハイタッチを浴びせまくり。沿道もめっちゃ盛り上がってくれて超楽しい。このために5時間も走ってきたんだと思えるくらいに。その元気あるなら途中歩くなよと自分でも思いますが豆腐メンタルだから仕方ない。
そうしてたどり着いたよ栄光のゴール! ガッツポーズでフィニッシュ! 長かった! 疲れた! でも、楽しかった!!!
メダルもらって、ポンチョもらって、誘導に従って歩いて(これも長い)、昨日預けた荷物も無事にピックできたので暖かい服も着られて、地下鉄乗って、無事にホテルに到着! シャワー浴びて友人との打ち上げに臨んだのでした。
よりみち(時には42kmくらい)しながら、いきましょう。今日も、いい1日を。
タイム 5:25:43(ネット)
後日談1:有料の公式写真100ドル出して買ってしまいました。沿道とハイタッチかます写真が胸熱すぎて
後日談2:受付で2XLしかなかった参加賞Tシャツ、後日本来申し込んでいたLサイズを日本まで郵送してもらえました(希望者全員。手厚い!)
後日談2:受付で2XLしかなかった参加賞Tシャツ、後日本来申し込んでいたLサイズを日本まで郵送してもらえました(希望者全員。手厚い!)
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