7月末からともに暮らしたクワガタ♂が逝きました。長生きしてくれたよね、ありがとう。
さて。日経新聞のコラムで「レトロトピア」という言葉を見ました。見ての通りですが「レトロ(懐古主義)」と「ユートピア(理想郷)」を合わせた言葉で、つまるところ「昔は良かったよね」です。これが今、世の中を少しずつ覆い始めていると。元記事↓(有料会員限定記事です)
今が不安だったり、未来に希望が持てなかったりすることで、過去を美化しそれにとらわれるというのは、感覚的にもよく分かる気がします。過去はもう変わることはないのに対して、未来はどうなるかわかりませんからね。過去のほうが話はしやすいさ。
大国への野望を隠さない中国にロシアもそうですし、トランプ元大統領、その他にも世界中で勢力を伸ばしている極右やポピュリズムも、このきらいがあると。「あの頃の輝いていた自分たちを取り戻そうぜ」と言われたら、とりあえず「おー!」とは言ってしまいそうです。問題はどうやって取り戻すんだって話ですが。
不満をあげたらきりがないですが、今が以前より良くなっていると信じられないのは苦しいことです。『ファクトフルネス』にも書かれてましたが世の中全体で見るとかなりの部分ではいい方に向かっているはずなのに。
そして僕は自戒も込めて以前よりもワガママで独善的になっていないだろうかと問いたいと思います。いろんな便利を手にしたことでもっとこれが欲しい、あれもそれもどうにかして手に入れたい。それに見合うだけのことを自分がしてればいいのかもしれませんが。謙虚であることや、今の幸運を当たり前に思わないことも忘れずに。
最後に同記事の引用をさせていただきます。
「過ぎ去った時代の回帰を渇望しても、歴史の時計は巻き戻せない。グローバル化やデジタル化の流れを遮断し、人種やジェンダーの平等にあらがうのは難しい」
レトロに罪はないけれどそこに囚われることのないように。タイトルは変換ミスですがいいかなと。
よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。
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