さて。なかなか始められない事案がある時、「時間を区切って少しだけ始めてみる」ことがいい、というコラムを読みました。5分とか10分とか、負荷を少なくしてとにかく手をつけてみる。すると、気が重かったはずが、うまいこと歯車が回りだすことが少なくないとか。
それは自転車に例えられていて、漕ぎ出しは力がいるけど、漕ぎ始めてしまえばあとは案外力をかけずとも進んでいけるのに似ているとか。確かに山頂まで行くことを考えると億劫で尻込みしちゃうけど、スタートラインまでいくとスイッチが入ることは、ままある気がします。あ、思ったよりいけるじゃんとか。あ、気付いたら20分経ってたとか。ダメでも5分進めておけば、次また5分やればいい。ちゃんと前進してる。
あまり考えすぎずにまずはやってみよう、というのもよく言われますが同じことかもしれませんね。考えなしというのも考えものでしょうが、結局のところ先のことは誰にもわからないわけだし、まずは目の前の一歩を踏み出した方が、いろいろといいってことでしょう。リスクを過大評価せず、ゲインを過小評価せず。雑な考え方ですが、いいことと悪い事、50:50くらいでやってくると思っておくのも悪くない。
インターネットのせいじゃないとは思いますが、僕たちはついつい予測変換ばっかりしちゃってる気もする今日この頃。わかりもしない未来に予測を立てて、起こるかどうかわからないリスクを回避することに躍起になったりもして。いや、危険予測は大事だし、保険も大事だけど、そこにばっかり力点を置いちゃいけないのだ。日が暮れてしまう。
陸上の為末さんが「なにかあったらどうすんだ症候群」と喝破してましたけど、まさしく言い得て妙ですね。「なにかあったらその時何とかしてみせるんだぜ症候群」にもならないといけないんだぜ。「そう考えた方がもしかしたら楽しいのかも症候群」にもなりたいっす。
まずは漕ぎ出そう、自転車を(自転車に乗れない方には申し訳ない例えですが)。自転車で出かける爽快さを、僕は知っているのだから。とか言いながら、先延ばしにしがちな面倒な仕事に向かいます。ふぅ!
よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。
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