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瀬戸芸に行けなかったよ2022

来週出張のしわ寄せで小忙しくしております。

さて。現在瀬戸内国際芸術祭2022の秋会期が開催中です。11/6までなのであと少し。僕は行けそうになくとても残念2022。ご存知の方も多いと思いますが、瀬戸内海の12の島を中心に行われる芸術祭で国内外の様々なアーティストの作品を楽しめます。写真の草間さんの南瓜のように、最大の特徴はロケーションを生かしたサイトスペシフィックであること。とにかく素晴らしいとしか言いようのない体験が、ここにはあります。

行きたいなぁと思っていたところに、ベネッセアートサイト直島の広報誌が届きました。季刊ペースで発行されているもので、ここに芸術祭の総合プロデューサーである福武さん(ベネッセ代表)のコメントが載っているのですが、とても良かったです。ウェブでも読めるのでよろしければ。

曰く、「経済は文化のしもべ」であると。つまりは文化的な豊かさなくして、繁栄はないと言い切っています。日本は経済成長を優先してきたけど文化的成長に乏しかった。その反動が今きていると。だから、この芸術祭はその流れに対抗するためにも必要だったと(かなり意訳)。

少なくとも、この芸術祭の島々には唯一無二の体験が待っていることは確かで、アートをきっかけにして人々が集い、過疎化した島に明かりが灯り始め、経済的にも発展を見せていることを考えると、福武さんの言葉にも説得力があります。今僕たちが求めているのは、あるいは人類に求められているのは、文化的交流なのかもしれません。

と、小難しいことを言いましたが、とにかく瀬戸内海の静かな海、おおらかな島の人々、のどかな集落の風景、それら全てが最高なんですよね。

芸術祭は間も無く幕を閉じますが、それ以外の時期もまた落ち着いていていいんですよね。来年の夏休みあたり、子供たち連れて遊びに行こうかな。直島で海水浴すると、冒頭の南瓜を海から眺めることができるんですよね。

よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。



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