さて。倍速の時代と言われ、タイムパフォーマンスが重視される昨今です。映画を何倍速で見るかは、個人の好みに委ねられたわけで、目玉焼きに何をかけるかと同じ話になってきたようです。イニシアチブが作り手にないのは切ないといえば切ないけれど。
とにかくコンテンツの楽しみ方が激増し、それに伴ってコンテンツも爆増し、それらの周りに広がるSNSなども鬼増した今、時間が足りないのは当たり前の話で、どうやって時間を捻出するか、みんな頭を悩ませていると思います。そりゃ何もかも時短に済ませたくなるよ。悩んでる時間ももったいないよ。ライバルは睡眠と言った人もいるよ。
40半ばとなった今だからから「そんなに急いでどうすんねん」と思わないこともないのですが、20代の頃は「スローライフ? 冗談じゃないよ」って思ってもいました。「むしろファストライフじゃい」とさえ思っていたかな。いろんなものを吸収したかったし、たくさん欲しいと思っていました。質も量も妥協したくなかった。
こういう話って、結局のところ突き詰めていくと、個人の好き好きということに落ち着くのだと思います。速いのが好きな人も、遅いのが好きな人もいる。質を求めるのが好きな人も、量を求めたい人も、どっちもな人も、いる。どっちもいらない人だって、当然いる。何にもいらないという人も。
だから、自分がどこに属していても構わないと思うし、自分とは違う派の人をどうこう言っても仕方がないのです。ただ、統計的な結果や、傾向というのは、確かにあるものだと思うので、それはそれで知識として受け止めておけばいい。少なくとも以前は倍速機能が備わっていなかったし、実行する人も今ほどは多くなかったわけで、これまでにない変化であることは確かだ。背景に何があるのかという考察も、知ってて損はないでしょうね(得があるかは知らない)。
Z世代で一括りにするのは本質的ではないのでしょうが、それってあくまでマーケティングでしかないし、これ以上に便宜的な言葉がないというのもおそらく事実なわけで、そこに噛み付いても仕方がないのかなと。
一番大事なことは、自分は映画(であれ、なんであれ)を倍速で見たいと思うのかどうか。それはなぜなのか。を知ることなんじゃないかと思います。自分がどの価値に重きをおくのかを知っておくと、判断基準が明確になって、効率的に過ごせるはずです。って結局効率の話になっちゃうのか?
とりあえず今の所は、映画を等倍で見ていられる心の余裕は持っていたいと思うのでした。映画館で倍速で観たいとは思わないので、劇場で見る映画と、自宅で見る映画は、別の体験(である可能性が有る)と考えた方が良さそうです。って、話が全然まとまりませんでした。いざじっくり考えてみると、いろんな要素が入りすぎているぞこの話題!
よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。
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