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町の中華よ消えないで。

久しぶりにアイスコーヒーにガムシロップ入れてみたら、甘くて美味しかったです。でも洒落たコーヒー屋さんにはガムシロ置いてないっけ?


さて。町中華という言葉がいつから登場したかわかりませんが、今やすっかり市民権を得ていて、ほんとにしっくりきますよね。新聞のコラムによると、北尾トロさんが名付けたとか、はたまた、広めたとか。お見事なネーミング。


ご多分に漏れず僕も町中華好き。しかし跡継ぎ問題やら、再開発やら、コロナやらで閉まってしまう店も多いですね。職場の近くの行きつけも、自宅の近くのお気に入りも、日本橋の名店も、この数年で相次いで閉まってしまいました。切なすぎるし、切実に困るぜよ。


星がつくような特別なお店ではなく、お店によっては清潔とも限らないのに、どうしてこんなに惹かれるのか。安さやボリュームもあるでしょうが、絶妙な落ち着きが最大の要因でしょうか。何の気兼ねもなく、ふらりと入れる場所。そしてどこの町にもあるし、ある種のコンビニというか、もはやインフラレベルか。


そして、何というか正直さみたいなのも、あるかもしれません。過度な営利性というか商売っ気は感じられず、過剰なサービスもなく、普通の、普段着の、存在感。大半が家族経営で庶民的。そのマジメさが安心感になっているというと、持ち上げすぎかな。ただただ普通、とことん普通、それがいいのか。厨房から聞こえるでかい中華鍋をカチャカチャ打ち鳴らす音がたまらんです。デリバリー? 何十年も前からやってるぜ!


決して絶滅することはないとしても、絶対的な数が減るのは寂しい限り。銭湯とかもそうか。本格中華じゃなくて町中華。サウナじゃなくて銭湯。そういう価値観て、確かにありますよね。懐古主義とはちょっと違う何か。とりあえず僕は、炒飯と餃子を頼みがちですが、ニンジンやグリーンピースの入ってる炒飯は苦手。


そんなこんなで、町中華にもよりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

(写真はチェーン店。ないんですよ、生活圏に町中華が!)

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