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オレゴンの風に吹かれて【世界陸上2022後編】

 

コロナ第7波、えらいことになってますね。手洗いうがい、ソーシャルディスタンス徹底。


さて。世界陸上の観戦記録、後編です。陸上って本当にシンプルで、結果が一目瞭然。そして、こんなにも胸を打つ。

■男子200m
決勝もライルズの独壇場! 初っ端から飛び出しての一人旅は、19.31すげーーーー! ボルトに手が届きそうじゃないか!!! ジャージー引き裂きフィニッシュもその中のマッスルボディも格好良すぎ。ビースト! アメリカ、100mに続いてトップ3独占!

■女子200m
シェリカ・ジャクソンとフレイザープライスの一騎打ちかと思ったけど、ジャクソン圧勝! こちらの21.45も世界歴代2位の超絶記録! 知らなかったけど400mからの転向だったんだね。28歳、100mは銀だし、前回大会は400mで銅だし、日程が許せば4継とマイルもメダル獲れるってことじゃんね。しかもまだ記録伸ばしそうで末恐ろしい! てことで女子も100mに続いてジャマイカ勢トップ3独占。極端!

■男子400m
英雄バンニーキルクは積極的に攻めたけど最後まで持たず5位。完全復活ならずか〜。来年も待ってるよ! 優勝のノーマン、いい走りでした。キラニ・ジェームズもずーっと第一線ですばらしいです。

■女子400m
オランダのクラバーがえらい美人だな、てのはおいといて、バハマのS.ミラー ウイボ見事な優勝!

■男子800m
ケニアのコリルが混戦を制して強かったな〜! さすが東京オリンピック王者。

■女子800m
最後までもつれた大接戦を制したのはアメリカの神聖、アシング・ムー20歳! これはニュースターの予感! しばらく彼女の天下が続くかもしれません。美しい走りだったぜ。

■男子4×100mリレー
日本、バトンミスで失格は残念でしたが、サニブラウンもいなかったしな。そして100m表彰台独占したアメリカがバトンでもたつく間にドグラスが主役をかっさらって金メダルをスティール! 今大会パッとしなかったドグラスが最後にやってくれたわ。持ってるな〜。

■女子4×100mリレー
そしてこちらも100m総なめのジャマイカが惜しくも2位。やっぱりバトンでもたついて、アンカーのジャクソンが猛追したけどあと1歩間に合わず。あと5mあればまくってたくらいの差でしたが、アメリカが金メダル。地元だしオマケだね。

■女子100mハードル
準決勝でWR出したナイジェリアのアムサンが2時間後の決勝で再びのWR〜〜〜!と思ったら追い風参考!!! でも圧倒的に強かった。後半の伸びが凄すぎて誰もついていけず。超人!

■女子400mハードル
そしてこっちも驚愕のWRが誕生! 出したのはアメリカのマクローフリン。ゴール後の本人の感極まった表情が印象的だったな〜! これは当面破られそうにない大記録! 破るとしたら自分だろうな。

■男子4×400mリレー
日本、めちゃくちゃがんばってエリアレコードでの4位はお見事〜! ジュリアンがバトンうまくもらってマクワラを振り切ったのは胸熱だったなー! 金メダルは盤石のアメリカ。

■女子4×400mリレー
フランス1走のラコステのトリコロールリボンが可愛かったのと、予選でオランダがバトンミスで失格になった波乱がありつつ、アリソンフェリックスが予選でラストランと、盛り上がった予選。で、決勝は400mハードルの覇者マクローフリンがアンカーで独走してらくらく金メダル。

とまあ、見始めると結局あれもこれも観てしまいました。短いのがいいね。フィールド全然見てなくて申し訳ないです。

あらためて、肉体ひとつで勝負して、1秒に命を賭けて、その削ぎ落とされた美しさにそれぞれのバックボーンが透けてくるから面白いんだよな。点で見るよりも、時間をかけて追うのが最高に面白い。化ける選手、伸び悩む選手、故障する選手、ニュースターに元チャンプ。いろんなドラマが入り乱れる。

ところで、織田裕二さん、卒業なんですね! 来年の大会は誰がやるんだろう。TBSなのでしょうか。でも1回休んで、25年東京大会は特別カムバックもありそうな気がしますが。コロナによって21〜25年まで毎年世界大会が観れるのは思わぬ副産物(なくても4年に3回は観られるのだが)。来年のブダペスト大会が、俄然楽しみになりましたよ!

取り急ぎ、公園ダッシュでもキメてこよっと。よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

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