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出版界にもDXの波


半期に一度の棚卸仕事しました。倉庫にずらり並んだ本の山を見て、いろいろ気が引き締まります。

さて。物流クライシスでもあり、出版業界も当然コストカットは必須で、倉庫もいろいろと効率化が進んでいます。環境の問題も考えたら、課題は山積です。

そんな昨今ですが先日、集英社、講談社、小学館が、エムダムといえ雑誌編集制作の共通プラットフォームを利用するというニュースを見かけました。もともと集英社がプレイボーイ他男性誌で導入し、それを小学館CanCamが導入し、そしてさらに広がったとか。光文社や世界文化のなども導入するそう。

どうやら、デザイナーも編集も印刷所も、ひとつのプラットフォーム上で作業を行う仕組みっぽいので、データを送ったりなどのタイムラグがなくなる模様。ネットのCMSみたいなものなんですかね。

一昔前なら競合他社の、仕組みを使うなんてもってのほかだったと思いますがそんな時代じゃありません。「競争しなくてもいいところは協働したい」というコメントはとてもいいなと思いました。もう競争相手は雑誌じゃなくて、動画やらイベントやらライブコマースやら、たくさんいますもんね。

それぞれのコンテンツを持ち寄った新しい企画開発も進んでいるそうで、出版界もいろんな場面で合従連衡が進みそうです。しなやかに変化したものが生き残るってことだよなと、改めて思わされるニュースなのでした。

よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

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