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寝そべりながらこれからのこと考えてみる。

道端の紫陽花が花開き始めた6月。うちの紫陽花はいつ咲くかしらん。

さて。最近「寝そべり族」なる言葉を新聞などでよく目にします。中国で、競争社会や過酷な労働に嫌気がさして、消費、恋愛、結婚、出産などから距離を置くことで自らの自由を取り戻そうとしている人々。最初にこの言葉を用いた人は、実際に年に2ヶ月くらい働いてあとは本当に寝そべりながら、1日2食で暮らしているとwikiにありました。おそらくかなり哲学的で、現代社会への抵抗運動でもあるそう。

欧米では「大辞職」と呼ばれる現象が起きていて、これはコロナきっかけで低賃金の労働者たちがこぞって職を辞しているそう。エッセンシャルワーカーの燃え尽きもあいまっているそうで、Web3にもあったけど、これまでの社会の基本的なあり方でもあった、一部の人が搾取する構図への抵抗運動という見方もできるようです。マクロな視点で見れば。

お国も違うし、背景にあるものも複雑ですが、多くの人が自らの生き方を顧みていることは間違いなさそうです。コロナも大きなきっかけ。今の時代、「天下をとろう」と言われても、「なんで天下をとらなくちゃいけないの?」となりそうです。僕たちは何も、天下人になりたいわけでもなかったし、そのために生まれてきたわけでもないですし。

同じように、「結婚して子を持とう」と言われても、それは誰かにとってのひとつの幸せの形かもしれないけど、別の誰かにとっては「なんで?」ってなるわけで。それが万人に共通する正解とする根拠がもはや見当たらない。そして世の中は、ひとりでもなんとか生活できるくらいには整っているし(収入があればという前提になってしまいますが)、それを後押しするビジネスやらサービスがたくさんある。

一方で、じゃあ何のために生まれてきたの?と問われても、そう簡単に答えが出ないのも事実であり(明快に答えられたら幸せかもしれません)。ウェルビーイングも簡単じゃないぜ。そりゃあ寝そべって考えたくもなりますね。ポテチもあるとなおいいな。

今更ながら、自分の生き方や幸せは、誰も保証なんかしてくれないということ。あんまりそういうことを考えてこなかった僕は、それはそれである意味幸せだったとも言えますが、ちゃんと問い続けないとなと思うのでした。

よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

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