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Chim↑Pom ハッピースプリング展行ってきた!

久しぶりの焼肉を大満喫した僕です。コムタンクッパうます。


さて。森美術館で開催中の「 Chim↑Pom ハッピースプリング展」ようやく観てきました。Chim↑Pomの代表的プロジェクトを網羅した回顧展、とても刺激的で良かったです!

Chim↑Pom展:ハッピースプリング | 森美術館 - MORI ART MUSEUM


Chim↑Pomのことは断片的にしか知らず、気になる存在だけどよくわからないというところでしたが、とても真摯に社会問題に向き合っているチームなんだと理解できました。


まず現れる初期のプロジェクト「スーパーラット」は映像だけ見ていると悪ノリにも見えますが、モチーフとなった変異ネズミは都市化によって生み出されたものでありながら、普段その存在は認識されていません。それは社会のマイノリティと言えるもので、それらを見落としがちな社会や、劣悪な環境でもサバイブする生命力の強さなど、いろんなものを可視化している作品だと、今回気づかされました。



展示の最初のフロアは建築現場のように足場が張り巡らされているのですが、なんとその足場の上に2階が作られ、そこに実際にアスファルトが流し込まれて「道」が生み出されています。これは過去に台湾の個展で展開されたものの再現だそう。道という土地と土地の間のようなグレーゾーンを作ることで、さまざまなルールの間にこぼれ落ちるものを炙り出します。


例えば誰かの土地だとスケボー禁止のような、いろんなルールが厳格ですが、道だとなんとなくそれが緩和されますよね。路上ライブや露天商のようなことが許容されたり(厳密にはアウトだとしても)。そんな道を作り出すことで、本当にリアルな秩序をみんなで考える試み。さまざまなカルチャーがストリートという背景から生まれたことを思うと、この「道」が持つ意味はとてつもなく大きいように感じた、そんな作品です。Chim↑Pomのスタイルもストリート的と言えそう。



東日本大震災後に行われた帰宅困難地域での企画展「Don’t Follow the Wind」や、物議を醸した「ヒロシマの空をピカッとさせる」、渋谷駅に突如現れた「LEVEL7 feat.『明日の神話』などの作品群は、メディア記事のアーカイブと併せて展示されることで、それらがどのように目撃され、議論され、やがて評価されていったのかが後追いできる仕組みに。彼らの仕掛けはスキャンダラスな面もあるけど、それ以上に深い意図や、意味を問いかけていることがわかります。あいトリで炎上したと言う「気合い100連発」、僕は素晴らしい作品だと思いました。


他にもまだまだ作品はあって、ちょっとここでは語りきれませんね。とにかく濃密で、あっという間に時間が経っていました。軽い気持ちで行くと消化不良に陥るかもしれないので、気合い100連発でぜひご鑑賞を! 会期は5/29まで。アートな託児所もあるよ!(利用したかったけど予約忘れた)


よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を


※この写真は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています。



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