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谷根千の名店「檸檬の実」へ。


 
GWもあっという間に終わっていきますね〜。梅雨が来て夏至が来て、夏本番だな!

さて。オズマガジンを通して随分たくさんのお店にお邪魔しましたが、その中でも特に思い出深い1軒が千駄木の「檸檬の実」さんです。路地裏の古い民家を改装した食事どころで、店主のイダさんが丁寧に作るごはんとおやつが頂けます。これがとにかく絶品で、器もインテリアもとても素敵で心地よく、そしてそれらの真ん中にいるイダさんの朗らかさも、何よりのご馳走です。オープンは2010年11月。僕が取材させてもらったのは2011年の4月か5月だったと思います。そうか、震災から間もなかったのか。

そんな檸檬の実さんに久しぶりにお邪魔して、お昼ご飯を頂いてきました。この日僕はとある企画にお声がけいただいて(後日発表させていただきます)、贅沢にもイダさんにカレーとデザートをリクエストさせてもらっていたのです。供されたのはご覧の前菜に、チキン丸1本入ったカレー(さらに別皿でレモンとココナッツのカレーも)、そしてさっぱりマンゴーパフェ。最高of最高な、至福of至福の時間でした。


こういう特別な1軒と、会いたい人が、どこかにいるっていうのは、とてもありがたいなぁと思います。この10年で、お店に足を運べたのは数えるほどしかないのが実際ですが、僕はここに檸檬の実があることを思えるだけでけっこう幸せだと思いますし、ここに来た時のことを思い返すのも嬉しいですし、イダさんが笑っているのを想像するのも楽しいです。勝手ながら、長く続いてほしいなぁと思うのでした。

10年以上もお店を続けられることって、本当にすごいなと思います。それでいて、10年前と変わらない安心感があるのもすごいこと。ぜひ、たくさんの方に知っていただきたいお店なのでした。こういうことをお伝えしたくて、僕は編集者やっていたような気がします(そして今もそういうマインドは持っているのですよね)。

よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。








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