さて。「幸福学」という学問があるそうで、前野隆司さんという方が第一人者として10年ほど前から研究をなさっていると新聞を読みました。幸せは大きく分けて「目の前のハッピー」と「中長期的な人生の満足度」という2つに分かれるそうです。確かに、今の気分と、長い目で見ての充足感というのは、似て非なるものですが、それぞれが作用して幸福につながるというのは腑に落ちる話。強いて言えば、短期的に凹んでいても、長期的にはまずまずハッピーと思えてればいいですよね。最近の言葉で言うところの、ウェルビーイング。
幸福学では、幸せを感じる要素を4つに分解しているそうで、
1、自己実現と成長(やりがい、主体性など)
2、つながりや感謝、利他性や思いやり
3、前向き、楽観性(なんとかなると思える)
4、自分らしさ、ありのまま(他者と比べない)
を満たすことで、幸福感は高まるとのこと。全く異論はありません。そして、これが簡単にいかないから難しいということだと思います。
コロナによって幸せの尺度をそれぞれに見直し始め、軌を一にして働き方改革も叫ばれています。振り返ればこれまでは、自分自身の幸せというものに、あんまり面と向かって考えてはいなかったかもなぁと個人的には思います。それでも特別大きな問題はなかったし(恵まれてます)、20年前までは社会全体も概ね良い方に向かっているような気がするという空気だったようにも思います。自分が無知だっただけというのもありますが。
改めて自分の幸福感でいうと、好きなことをやる、周りはコントロールできない、がベースにあるかなと思います。僕は運動が好きなので、なるべく運動をすることでずいぶんと満たされます。いいことばかりではないですけど、悪いことばかりでもないので、小さな良きニュースをちゃんと拾うようにしています。今日は天気が良くて嬉しいとかそういうレベルの。あとは、周りの目は気になるんですけど、でもどうしようもないことの方が多いのでそこを気にしすぎない、でしょうか。
逆の立場で考えると、僕は他人のことってそんなに気にならないのです。例えば、自分のズボンのチャックが開いてたら恥ずかしいんですけど、でも誰かのチャックが開いているのを自分が見て思うことは「あらら。でもま、そういうこともあるよね」なんです。だから、自分のチャックが開いてて恥ずかしい気持ちにはなるものの、他人はそんなこと別に大して気にしてないってこと。みんながみんなこういう考え方をするのかどうか、わからないんですけれど。
幸福感て、大きく捉えるとなかなか難しいのですが、自分なりの小さな幸せを拾い集めるのがコツなんじゃないかなって思います。
よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。
コメント
コメントを投稿