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感想_ジャングル・ブック

 

ソニーとホンダのEVってちょっとワクワクしますね。どんなブランド名になるのか。


さて。ジョセフ・R・キップリング『ジャングル・ブック』読了。集英社の「子どものための世界文学の森」シリーズです。祖父が長男に買い与えてくれたものを、読み聞かせしました。文字だけの本の読み聞かせ、そこそこ長いし、なかなかハード。


読み聞かせではありますが、僕自身読んだことなかったので自分の興味優先で読みました。トラにさらわれた赤子がオオカミに育てられ成長するも、人間ゆえにやがて群れを追われ、しかし人間社会にも居場所がなく、という物語。ワイルドだぜ。


動物たちはジャングルの掟を守りながら生きてはいるものの、対立もあれば逸脱もあり、一筋縄ではいきません。一方で、ここに出てくる人間たちも、よそものである主人公を受け入れられないために、かなり悪者として描かれます。どんな社会にもルールがあり、しかしそれを破るものがいる。善良なものもいれば、そうでないものもいる。


主人公自身も決して紳士というわけではなく(ジャングル育ちだしね)、怒りっぽいし、お調子ものっぽいし、最後には群れを捨てて独立しちゃうし。現代に置き換えても、なんともいえないですね。もう少し平和的にいけかなかったものかな、と。


ただ、本作はいくつもの短編の3編をまとめたものということなので、これだけで物語を評価はしないほうがよさそうです。そういえば、少し前に映画化もされてましたっけ。急に観てみたくなりました。子供と一緒に観れるかしら。


そして、この小学校低学年向けのシリーズ、全40作あるのですが、恐ろしいことにほとんど読んだことないです。「若草物語」とか「海底二万里」とか「ロビンソン・クルーソー」とか。だいぶ遅いけど、子供用とかこつけて一緒に読むことにしようと思います。これもまた学び直し。


よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

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