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誰もがみんなクリエイティブだったときのこと。


ちょっと前まで2020年を心待ちにしていたきがするのに、もう2022年の1月が終わったとかいって、嘘だろ?って思う今日この頃。本当なんですよねーこれが。

さて。コロナによって人との関わりが減ったわけですが、新しい仕事を覚えるのもなかなか難儀だよなと思ったりしています。マニュアル通りに遂行することはできるものの、教わるほどでもないちょっと気の利いたテクニックとか、なんとも言えないトラブル対応とか、わざわざ時間取るほどでもない素朴な疑問とか、そういうのって周りの人がしている電話とか雑談とか飲み会から学んだり、盗んだりしていたよな〜とか思うんですよね。

それはさておいて、日経新聞(1/27朝刊かな)に寄せられていた作曲家の藤倉大さんのコラムにいいことが書いてあったので引用させていただきます。

自分の作品は自分の子どもと同じで、比べようのない愛情が注げる。クリエーティブにはそういう力がある。その力が、今こそ求められている。

自分はクリエーティブじゃないと思う人がいたら、忘れているだけ。子どもに作曲を教えると、みんなアイデアが湧き出てくる。音楽ってこういうものだよ、と大人が教えるうちに、そがれていってしまうのだと思う。


だから自分のなかの火を、探してみて欲しい。楽しければ音楽でも、美術でも、テレビゲームのストーリーを考えるのだっていい。誰かに見せる必要も、お金になるか考える必要もない。わくわくする、熱中する、そういうことが人間を救い、豊かにするのだから」


本当にそうなんだよな、と思います。みんなクリエイティブなはずなのに、どこかで見えない線を引いてしまう。僕も知らず知らず経験則に引っ張られて、その枠の中で物事を考えてしまっていること、よくあります。


もうひとつ、先週のセブンルールに『13歳からのアート思考』の著者である美術教師の末永幸歩さんが出演していたのですが、彼女の授業がとてもよくて、末永さんに教えられた高校生がクレヨンと画用紙で最高に独創的でクールな作品を生み出していました。


藤倉さんや末永さんの話を聞いていて思うのは、コロナがどうだ、なんだかんだってのはあるんですが、そういう枠組みや線引きを乗り越えるためのクリエイティブな能力を、きっとみんな持っているはずなんだってこと。それを取り戻したり思い出すのに必要なのは、好奇心や探究心なんでしょうね。


導入と着地がめちゃくちゃな文章になってしまいましたが、別に気にしないんだぜ!


よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

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