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ノスタルジーの正体



 箱根駅伝往路、青学が磐石でしたね。復路にドラマはあるのか。


さて。実家の近くの児童公園に子供達を連れていきました。自分が子供の頃に遊んだ記憶もある大きなタコ滑り台に、長男は大はしゃぎ。他にもパンダ公園とか怪獣公園(いずれも通称)があるからまたの機会に連れて行きたいものです。今の家の近くというか最近こういう遊具をあまり見ないのは、安全性が低いのか、コストが見合わないというところでしょうか。単に不人気とか?


そんな実家で過ごす正月はどうやら最後になりそうで、両親は今年中にこの戸建てを手放してコンパクトなマンションに居を移すことを決め、僕の生家(厳密には生まれてないけど)はなくなるようです。その話を聞いた時はやはり切ない気持ちになりましたし、なんなら自分たちが住まおうかとも考えたのですが、ちょっと現実的ではなさそうで、それも致し方ないかと思うように。


何もかもが移ろっていく世界で、変わらないものなんて何一つないというのが真実かもしれません。だからこそ、変化してないように見えるものに僕たちは一種の憧れを抱くのでしょう。どうにかして時を止めておきたいと思って、絵を描き、写真を撮り、物語を紡ぐ。この絶え間ない時の流れを永遠の名のもとに刻み留めたいから。


それをノスタルジーと呼ぶのですね。昔懐かしいものに惹かれるのはなんでだろうってずっと思っていましたが、変化のスピードが日に日に速まる今こそ、これまで以上にこの感傷は強まるのかもしれません。たとえ束の間の慰めに過ぎなかったとしても、確かに僕たちにはそれが必要なのです。なぜなら、僕たちの気持ちは、世の中や、コンピュータほどには早く変わっていかないのだから。そんな風に思う帰省でした。


よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

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