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アートとローカル線と、揺れるススキと。










 12/9木曜日おはようございます。仮装するくらいにはチーバくんが好きです。

さて。グランピング、ゾウ、ときたら、アートです(?)。市原にやってきた最大の目的は、ついに開催された「いちはらアート×ミックス2020+」を観るためでした。以前書いた通り、2020年3月から延期に延期を重ねての開催なのです。

まずは芸術祭のスタート地点とも言うべき、五井駅へ。パスポートを購入し、検温済み証明となるリストバンドをもらいます。そして早速アート鑑賞。ここは小湊鐵道の施設で、古い車両などが並んでいて、それを生かしたアート作品が。パンチがあって、ここならではで、いい感じです。

駅の中にも作品が。天井からロープで吊るされたピアノの自動演奏は、宇宙への旅へと誘うようであり、誰かの残存思念のようでもありました。そして、月の満ち欠けを表した作品も。そう、この駅ごとに展開する駅プロジェクトの通しテーマとして、宇宙がモチーフとなっているのです。

隣の上総村上駅には、実にアイコニックな宇宙飛行士がホームで電車を待ち続け、その隣駅では宇宙ロケットが線路脇にそびえます。さらに進んだそこには天井の大きな星がわたしたちを照らし、最後の養老渓谷駅で、再び月が出迎えてくれるのです。

冬の市原はちょっと寂しいのではないかと思っていたのですが、大きなすすきが揺れ、田んぼにも苗があったりして、小湊鐵道はやっぱりキュートで、心配ご無用の豊かな風景が広がっていました。

本当は隅々まで巡りたかったのですが幼児2人連れだとそれもかなわずではありましたが、改めて自信を持ってお勧めしたいアートイベント。千葉出身の人間としても嬉しいです。また3年ごに、戻ってこれますように。会期は12/26まで。ぜひに!

よりみちしながら、いきましょう。今日も、いい1日を。

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