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9月, 2024の投稿を表示しています

三重よりみち記2024

さて。三重に行ってきました。何年振りだろう。定かじゃないけど10年くらい前にお伊勢参りして以来かもしれません。いろいろよりみちできたのでまとめます。 津に宿泊したのですが、朝食を探して見つけた「かくしか食堂」さん。和の定食を3種類用意されていて、朝も、おそらくお昼もそれを提供されています。朝は7:30からオープン。これがとんでもなく絶品で、この日のメインの秋鮭のふっくら焼き加減が絶妙で口に入れた瞬間、じゅわっと口福広がりまくり。おひたしなどの副菜も、お味噌汁も白米も完璧でした。リピート確定というかこれを食べるために津に来たいレベル。 前夜はクラフトビールを求めてキャンプバー・ランタンさんへ。とっても小さなお店でキャンプごはん風のメニューをご提供。ビールはタップマルシェでご当地の伊勢角ビールをと思ったら売りきれてた無念。まあいい。三重大に通っているというフレンチ女性と、彼女を訪ねてきた父親(エールフランスの整備士らしい)、そして地元客おじさんと店長が、アニメの話で盛り上がってました(情報は全部漏れ聞こえてきた)。そんな楽しいお店。 伊勢で本屋さんを検索して見つけたのが「本屋・散策舎」さん。外宮のすぐそばの小さなセレクト本屋さんで、新刊メインに扱っていました。絵本から宗教哲学までいい感じのラインナップでとても素敵。パッと目に入った「エスノグラフィ入門」を購入。近いうちに読んでレビュー書きます。 最大の衝撃は伊賀市の新堂という無人駅かな?の前に2023年11月出現した「BOOKMARK STORAGE」。SHINDO YARDという複合施設のメインで、カフェギャラリー+図書館です。地元の焼杉で作られた外観がクールで、ひなびた小さな駅とのコントラストがすごい。名和晃平などの現代アートも展示され(24年12月には椿昇の作品も設置予定)、居心地が素晴らしい。訪問したのが夜になってしまったのですが、高校生が数人座って本を読んだりいろいろ。 近隣に工作機メーカーを持つ会社さんが地域貢献施策として作ったそうで、2025年には隣にワイナリーもオープンさせるそう。周囲には特になにもない郊外にこれはほんと驚きました。アクセスがよいとは言えないので、旅行者がふらっと訪ねるのも簡単ではないですが、こういうのが好きな方にはぜひ一度見ていただきたいと思いました。 そういえば上野市の旧市庁舎もホテル...

感想_イット・エンズ・ウィズ・アス

さて。コリーン・フーヴァー『イット・エンズ・ウィズ・アス ふたりで終わらせる』(2023年刊)読了。全米1位を取ったロマンス小説です。 ちょっと前にananで「ロマンス小説がアメリカの若い世代に人気上昇中」という記事があり、そこに載ってたのがこの本でした。記事曰く、古くからあったジャンルが、設定に現代性が出て注目されていると。昔は身分違いの恋に始まり、今は女性も社会に出てればさまざまな障害やテーマが反映されていると。 元記事こちら(ananweb) てことで本作。田舎からボストンにやってきたリリーは父親を亡くしたばかり。しかしその父は母に暴力を振るっていた。そんなときに出会ったのは脳神経外科医のライル。2人は急速に惹かれ合い運命的に結ばれるが、たった15秒の出来事が2人を引き裂いて…。 ライトなタッチの一人称文体で、ラノベといって差し支えないテイスト。アメリカだとYA(ヤングアダルト)と呼ばれる部類だと思いますが、ちょっとエッチなシーンもあってそれはNA(ニューアダルト)と呼ばれたりもするっぽい? あくまで主眼は男女の関係です。テーマの真ん中には女性への暴力があり、このあたりが今どきたる由縁。 恋愛小説には一定のときめきがやっぱりあるなと思い、わかってても2人がくっついたり離れたりにちょっとドキドキ。訪れる危機は、運命のイタズラとしか言えないのではと思ったりもしたけど、それは男性視点であり、暴力を容認してしまう素地かもしれません。ライル、リリー、それぞれが抱えるトラウマをどう乗り越えるのかという興味に引っ張られます。最後の決断はちょっと意外な感じもしたけど、これでなくてはいけなかったのかも。負の連鎖との決別。 メロドラマちっくな展開やちょっと極端な設定感など、ある意味では『汝、星の如く』にも通じるなぁと思ったのでした。 格式高い文芸ではなく、かといってすごく胸を打たれたとか、そういうのはなかったのですが、親しみやすく、等身大の共感性があるのだと思います。そして映画版がこの夏全米公開されて空前の大ヒットを記録したそう(ブレイク・ライブリー主演)。日本でも11月に公開決定です。 そもそもの原作は2021年にTikTokでバズったそうで、著者の作品が軒並みランキング入りするようなブームになったそう。本作の続編も出ていたり、新刊も書店に並んでました。新世代ロマンス小説を読む...

神速スペクタクル!

さて。ラグビーのパシフィックネーションズカップ準決勝、日本vsサモアを秩父宮で観てきました。環太平洋6カ国の戦い。 試合開始から日本が速い攻めを繰り出し、早々にトライを決めて主導権を握ると、これでもかとギミックの利いた速いパスから多重攻撃を繰り返す。これがエディ・ジョーンズHCの掲げる超速ラグビーか!! 確かに速い!  観てる方としてはこれはかなりテンション上がる攻め方だし、規律を守ることに長ける日本人にも合っていそう。スピード&スタミナ。アクセントにキックを。これを正確に80分やられたら守る側もたまらないのでは!? ただし、まだそこまでの完成度はなくてパスミスをインターセプトされて大ピンチ・失点というシーンも多かったので諸刃の剣とも言えそうなギャンブル戦術。超速全フリは怖さも感じるけどリスクを取ってブレずに極めてほしい。新しいスタンダードになるかも!? しかしこれ、クラブチームが時間をかけて練り上げるにはいいけど代表で浸透させるの相当むずそう。阿吽の呼吸が求められそうな中、どこまでメンバー固定し時間をかけて落とし込めるか、選手は呼ばれてすぐこのラグビーを表現できるのだろうか? という懸念を吹き飛ばすくらいに魅力的でこの日は結局6トライ奪っての快勝だから言うことなし! 秋晴れの空よろしくめちゃくちゃ気持ちのいいゲームでした。面白過ぎ! 観にきてホントよかった!! ファイナルも楽しみ!!! 超速ラグビーを超えて神速ジャパンと呼ばれる日を楽しみに代表を追いかけたいと思うのでした。兵は神速を貴ぶ、か。モタモタしてたら置いてくぜ! 今大会のメインビジュアルが参加国の海の神様がモチーフとのことで無茶苦茶かっこいいやんけ。 よりみちしながら、いきましょう。ラグビー観戦マジおもろ。今日も、いい1日を。